旧約聖書の創世記の第1章。
神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女に創造された。神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」。
神であるヤハウェって姿かたちを想像してはいけないはずなのに、“神は自分のかたちに”っていう記述にいまになって疑問を感じるが、私が今日ご報告したいのは、そういう話ではない。
先日、外に置いてあったサボテンや多肉植物、観葉植物を屋内に入れたが、そのなかには正式な品種名はわからないが、いわゆる『子宝ベンケイソウ』といわれるものの一種の鉢もあった。
日本の少子化問題について、私はひじょうに憂慮しているところだが(そしてとっくのむかしにそのことに役立てない身になってしまったことを申し訳なく思っているが)、こんなにたくさんクローン体を作られるのも困る。
芥川也寸志(Akutagawa,Yasushi 1925-89 東京)の武蔵坊弁慶(1986)を。
また、まだ外に置いたままだが、ニセカイソウも鱗茎から子どもの鱗茎を次々創造し、それが土に落ちて収拾がつかなくなっている。
いっそのこと、小さな鱗茎1つだけを残し、それをイチから育てることにして、あとは処分しようかとも思っている(老いたものに見切りをつけて捨てるなんて、老いつつあるわが身のことと照らし合わせると悲しいものがあるが……)。
鉢の数を増やし過ぎた私が悪い。そのことに尽きる。