新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

ヴァイス

今年のガーデニング作業、いよいよスタート♪ヴァイス/もうひとつの天国

  境目をはっきりさせましょう
 おとといの日曜日は、朝からあの陽気につられ、たまたまチャンネルを HBC にしたら「コーワ 健康カプセル!ゲンキの時間」が中性脂肪特集だったので、「なんだこの人たち、中性脂肪が高いったって、普段の生活をしている時の俺様の足元にも及ばないじゃないか」と独り言を言いながら朝ご飯を食べ、そのあとは外へと飛び出した。

 まずは、芝生のエッジング(芝の際切り)。

 このような状態で、芝生と花木エリアの境界がだらしない。

20230402Garden_Edge_Before2

 剣先スコップで切れ込みを入れる。

20230402Garden_Edge_Before3

 その部分の芝を抜き、きれいにすると、なんだか庭全体がシャキッとした。

20230402Garden_Edge_After2

 このあとは雑草抜きをし、気晴らしに近くの雑木林(というほど広くはないが)に。

  花で春の到来を感じましょう
 電源を入れると黒死病の症状を呈するわが PENTAX K-S1 のグリーンボタンを何度も何度も繰り返し押し、なんとか症状を治める。
 こうして春の情景をなんとか撮影。
 フキノトウの明るい緑色がいかにも春らしい。
 フクジュソウの黄色も鮮やかだ。

20230402TW01

20230402TW07

 家の近くに野生のフクジュソウが咲いているなんて、江別ってなんてすてきな町なんだろう。木の上からコンコンコンという音が。キツネではない。キツツキのアカゲラがくちばしで木の幹を突っついていた。

  邪魔な切り株をがんばって抜きましょう
 家に戻り、再びガーデニング。

 このときに伐採したコニファーのブルー・ヘヴン(ブルー・ヘブン)。
 地際から切ったものの、地面の中の切り株はそのままにしていた。抜こうにも、手の施しようがなかったのだ。

 あれから4年。地中の根もかなり弱体化しているのではないか?そう思って、切り株を抜くことを決心した。それでないと、このように今年もあの切り株が家庭菜園をやるにあたって邪魔になるから。
 
20220617d_garden - コピー

 切り株周辺をスコップで掘り、横に張った何本かの根を斧で叩き切る。やはり4年の歳月でだいぶ脆くなっていたようで、意外とあっさりと切れた。
 最後は剣先スコップをテコのように使って抜くことができた。思ったよりスムーズに行ったが、でもやはり大変だった(私には、他にもナツツバキとアロニアの切り株をいつか片づけなきゃならないという責務もある)。
 ようやくヘヴンは天国に行くことができる。

20230402Garden1

 そのあとは、20数年ぶりに、このエリアに通路として敷いたレンガの配置換えを行なった。

20230402Garden3

 これで家庭菜園の準備も(エリア確保としては)万端だ。

 この日の昼も、前日に引き続いて西山のしょうゆラーメンを作って食べた(なぜなら麺は2玉入りだし、スープも2食入りだから、1食分残っていたわけだ)。
 前の日と勝るとも劣らないくらい、おいしかった。

20230402Ramen1

20230402Ramen2

20230402Ramen3

20230402Ramen4

 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「もうひとつの天国(Das Andre Paradies)」(1995)を。
 「を」とはいっても、廃盤 ↓。

WeissParadies












おふくろは秋のときと変わってなかった♪ヴァイス/DANCING SHOES

  東急にはおふくろ風な客はいたものの……
 先日、久しぶりにサザエ食品の「おふくろの味」弁当を食べてみたくなり、ESTA のサザエで購入した。
 サザエの弁当、いち早い値上げ対応と、さらにKiosk で扱わなくなったせいで、すっかり買うことがなくなっている(そもそも私がいつも利用している Kiosk のラッチ中店も、天井からの水漏れでずっと休業しているが)。

 レシートを見ると「おふくろの味弁当」ではなく「0007弁当(丘珠)」と印字されている。丘珠工場で製造された商品コードが0007の弁当ってことなんだろうけど、なんだかぞんざいな感じでおふくろさんが気の毒になる。

20230227Sazae1

 このとき以来のおふくろ体験だったが、見た目も味もまったくもって変化がなかった(価格だけは大いに変化し、669円まで跳ね上がっていたが)。

20230227Sazae2

20230227Sazae3

 ところで、サザエは ESTA のほか、サツエキ周辺の百貨店では東急と大丸にも出店している-つまりこのあたりの百貨店を制覇しているわけだ-が、私はてっきり品ぞろえはまったく同じだと思っていた。

 しかし、この弁当を買ったあと意味もなく百貨店巡りをしてみると、「おふくろの味弁当」は東急には置いてなかった。また、東急にあった舞茸おにぎりは ESTA と大丸の店にはなかった。少なくとも私が探検した時間にはそうだった。微妙に品ぞろえを変えているのか、単にその時間に欠品していただけなのかわからないが……

 サザエといえば、タラちゃんことタラオの声をやっていた貴家堂子(さすがたかこ)が亡くなったと報道されていたが、よく考えてみれば、いや、よく考えなくても3歳の子の声を87歳の人が演じていたとは、驚くべきことだ。

 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)が一人で声とパーカッションと効果音を多重録音したヘンテコな「MY WOODEN DANCING SHOES(1982-90)を。

 “を”と書いておきながら、廃盤。ごめんなさいです(←タラちゃん風に)

WeissWooden

真昼の江別の条丁目地区を散策してみた(4~完)♪ヴァイス/静かな壁

  飾られ続ける2冊
 はっきり言って、昼間の江別の条丁目エリアを散策(探索)していると、人けがあまりなくてだんだん寂しい気持ちになってきた。

 さて、私はパチンコをしないので知らなかったが、そして近くに行くまで気づかなかったが「大黒天」は閉まっていた。てっきり江別店を閉じたのかと思いきや、「パーラー大黒天」を経営していた会社そのものが倒産したんだそうだ。それも4年前の2018年に。

DSC_0547

DSC_0548

 この広い敷地、この先どうなるのだろう。

 もう一度北洋銀行方向に戻ると、ちょうど銀行の向かいには、これまた閉店した本屋が。
 「いとう書房」と読める。
 なぜ「病気にならない健康情報の真実」と「北海道民のオキテ」の2冊がそのまま置かれ続けているのだろう?何かのメッセージだろうか?

DSC_0544

 いずれにせよ、色褪せ度合いが店を閉じてからもうずいぶんと経つことを語っている。

 その隣には、やはりもうやっていない(と思われる)美容室が。

DSC_0545

 私はいつも給油しているホクレンSSの方へ歩みを進めた。

DSC_0552

 そのスタンドの裏手には、おそらくむかしは栄えていたに違いない店の痕跡が。

DSC_0550

 このシャッターに天使が描かれている店は、何の店だったのだろう?

DSC_0549

DSC_0551

 ってことで、謎を残したままこのシリーズを終える。

 H.ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「静かな壁(Stille Mauern/Silent Walls)」(2003)を。

WeissStillemauern
 ※追加情報
 この記事をアップしてすぐの朝のうちに、本屋も美容室も営業しているというコメントが寄せられた。情報ありがとうございました。












21の別れ♪H.ヴァイス/ADE

  いつの間に……
 先日、なにかのついでというかきっかけというか迷い込んだというか、ネットで調べ物をしていたら、武田コンシュマーヘルスケアという会社が「アリナミン製薬」という名前に変わっていたことを知った。
 「アリナミン製薬」って名前、元気が出そうな気がしないでもないけど、病気が治りそうな気もしない。なんだか、気力で治そう!みたいな感じがする。

 で、武田が長い年月にわたって売っていて、10年ぐらい前から店頭であまり見かけなくなって手に入れずらくなって、とはいえ、私もむかしと違ってほとんど胃腸薬を飲むことがなくなったのでそんな状況に切迫感を感じなくなっていたのだが、それでも胃腸薬といえば私はこれじゃないとダメというのが「ザッツ21」であった。

202110Thats21a

 で(2回目)、「アリナミン製薬」のホームページをいろいろ見ていたら、なんと「ザッツ21」が生産終了になっているではないか!
 いったいいつからだったのだろう?
 悲しい。

 自宅のザッツ21のビンを見てみる。

202110Thats21b

 使用期限は2022年の7月だ。
 まだ10カ月ほど期限が残っている。
 でも、それは開封前のことだろう。
 蓋を開けてからけっこう経つ。
 赤い文字で書かれている『6カ月』はとっくに過ぎている。
 そしてまた、残っているのは3錠だけだ。
 ああ、悲しい。

WeissAde H.ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「ADE(別れの曲)」(1986-87)。
 リンク先の過去記事には私が以前使っていたKAPPAのスピーカーの写真が載っているが、それをクリックすると正しきCDの写真が表示される。何がどうしたらこういうことになるのかわからないが、OCN ブログ人がサービス中止となり、この liveddor ブログに移行したときに、いくつかこういう不思議な現象が起こった

 H.ヴァイスに私は2000年前後に虜にされた
 いまではお熱は冷めてしまったが、この作曲家(アーティスト)はなかなかすごいと思う。クラシックの世界の人かどうかはよくわからないけど。

 みなさんにも聴いてほしいし、お薦めしたいのだが、なんせもう「ADE」をはじめ、CDはことごとく入手困難になっている。

私は鴨よりかしわが好き!♪ヴァイス/もうひとつの天国

20181120Yoshitsune  かつてはあちこちにあったのに……
 おとといの記事の続き。

 つまり、これが『義経ジンギスカン』である。日本が盛っちゃうのである。
 むかしは『松尾ジンギスカン』と同じように、けっこうあちこちで店舗を見かけた。

 今では『松尾』もいわゆるフランチャイズ店をなくしたのか、店舗数も絞られ、残っている店はこぎれいなきちんとしたものだけ(むかしは汚らしい老舗の『松尾ジンギスカン』の店が数多くあった)。
 『義経』もこの店はフランチャイズっぽいが、そもそも『義経ジンギスカン』:の総本山(本店)っていうのがどこにあるかわからないし、こちらもほとんど店舗を見かけることがなくなった。

 そういう意味では、この店、貴重な存在である。で、“季節料理”って、どんなもんなの?

  東南以外ってあるの?
 このあたりでみぞれが強くなり、まずは『ヨドバシカメラ』に退避。店舗内を一回りしたあとに外に出ると、いったんみぞれが止んでいたいたので、道庁へ。

 ぽつぽつと東南アジア系の観光客の姿が。
 って、考えてみれば、東南以外のアジアという言い方があるのだろうか?
 西北アジアとか西南アジア、北東アジアって言葉は聞いたことがない(ボロディンの交響詩に「中央アジア」ってのがあるけど)。

 道庁赤れんが庁舎の前庭には、ほかにも紅葉の写真を撮っている人たちが数人。
 私もコンデジで、紅葉とさっき昼に食べたそばに入っていた肉の仲間たちの写真を撮ってみた。

20181120Docho1

20181120Docho2

 そのあと、へんてこな看板にちょっぴり歓びを感じ、ようやく時間つぶしも終了。

20181120NaizouTengoku

 いつものかかりつけの病院に向かった。 ……続く。

 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「もうひとつの天国(Das Andere Paradies)」(1995)。

WeissParadies 現代の作曲家(というよりは、パーフォーマー)ヴァイスには、私はずいぶんとお熱をあげたものだが、ここ最近に来てようやく落ち着いた。
 現代作品ながらも彼のメロディーは実に親しみやすく、また私の感性にマッチする情感のようなものが漂う。

 ここで書いたように、「もうひとつの天国」は映画音楽として書かれた作品(のようだ)。

 ぜひとも、あなたにもヴァイス・ワールドを味わっていただきたいものである。

 演奏はヴァイス他。1995年録音。wergo。


刺さったのがスープの袋じゃなく指でよかった♪ヴァイス/MY WOODEN~

P9230407  濃厚と煮干し、どっちから味わおうかなぁ
 というわけで、結局理容室からの帰り道はセコマには寄らず、スーパーに寄った。
 そこで、ラーメンのスープを3種買った。

 もちろん名古屋に持ち帰って食べるためである。
 いうまでもなくスープを食べるのではなく、名古屋で買った西山製麺製の麺をゆで、このスープを指定通り希釈してラーメンの姿に仕上げて食べるのである。

 敏感な方でもなかなか気づかないだろうが、今回は西山製のスープではなく菊水製の醤油2種にした。また鈍感な方ならお気づきにならないだろうが、担々麺のスープは以前にも記事で紹介したベル食品製のものである。

 スープ片手にルンルン気分で家路を急いだ私は、ふと街路樹に目をやった。
 なにやら騒々しかったからである。

 樹がうめいていたのではない。
 ナナカマドの実はすっかり色づいていて、「あぁ、もうホントに秋なのね」と、吟遊詩人のように思った。
 で、騒々しかったのはこの実をついばもうと上の電線に待機しているスズメ(逆光だったのでよくわからないが、スズメじゃないとしたら、なおのこと、なんという鳥だかわからない)たちのせいだった。

P9230403

P9230406

  負傷したのはちゃんと履いてなかったから
 さて、自分の髪だけさっぱりすればいいってもんじゃない。
 伸びに伸びたバラの枝々の剪定だ。

 が、手袋は“履かないで”やっていたら。左手中指にグッサリととげを刺してしまった。
 子どもなら泣き叫ぶ痛さと血の出方だ。
 私は子どもじゃないので「やられた~」と独白し、作業を中断せざるを得なかった。

WeissWooden なお北海道の場合、“履く”という言葉は靴や靴下、足袋など足に関するものだけではなく、手袋、軍手、指サックなどを着用する場合にも“履く”と使う。指サックについては自信がないが……

 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「MY WOODEN DANCING SHOES」(1990)。

 ここに書いたように、それぞれ音楽様式の名がついた10曲からなる。

 演奏しているのは作曲者のヴァイス1人。
 録音を重ねて行き-つまり多重録音-へんてこなおっさんが何人もいるような曲になっている。

 ジャンルとしてはクロスオーヴァーってことになるのかもしれないが、ちょっと意味不明ながら奇想天外な世界が広がる。

 1990年録音。wergo。

 今日は札幌で会議である。
 乳舞係長と一緒に出席してくる。

鉄道ファンと音楽ファンの根底にある共通点♪ヴァイス/ADE他

IMGP1110b  鉄路は五線譜だ
 「音盤考現学 片山杜秀の本(1)」の第49話「鉄道の落魄(らくはく)」(初出は“レコード芸術”2004年1月号)。


 そのなかに次の記述がある。


 だいたい音楽は鳴ればすぐ消える音を聴く者に覚えさせつつ脈絡をつけていこうとする面倒なもので、その覚えには反復による刷りこみが手っ取り早い。別の言い方をすれば、繰り返しの嫌いな人は音楽好きになれぬだろうし、鉄道にただ乗っているのもうんざりだろう。音楽の阿呆と鉄道の阿房は反復嗜好症という共通の病をもっている。そういえば、枕木に仕切られながら延びてゆく二本の鉄路のヴィジョンは、小節線で区切られながら連なってゆく五線譜と似ているようにも感じられる。

 なるほどねぇ。
 ということは、鉄道ファンだった私にとって、音楽を好きになる素地がもともと備わっていたわけだ。

 何杯もハイボールを飲んでしまうのも、反復嗜好症だと考えれば、説明がつく。単なるのんべぇではない。反復嗜好症なのだ。オスティナートだ!パッサカリアだ!シャコンヌだ!

 けど、五線譜のような線路だったら置石だらけみたいだ。


DifferentTrains  すべての出来事は反復だ
 で、鉄道についてだが、同書の第39話「ブランキスト・ライヒ?」(初出は、同2003年3月号)では、ライヒ(Steve Reich 1916-  アメリカ)の「ディファレント・トレインズ」(1988)について触れられている(片山氏の表記は「ディフェラント・トレインズ」)。

 ――音楽の反復・変奏の上には、芥川の『藪の中』どころか、人類の歴史の一切合切をさまざまなタイプの出来事の反復・変奏に分類しつつ乗っけてしまうことも可になる。そしてじじつ、ライヒは、そういう音楽作品を1980年代末から意識的に作りはじめた。その初っぱなに来るのは《ディフェラント・トレインズ》で、そこでは弦楽四重奏のやる繰り返しの音楽の上に、汽車の響きが重なり、さらにいろいろな世代の人々が汽車の旅について語る思い出話の録音が被せられる。もちろん、その録音のひと声ひと声は別の人間が個々に固有の体験を語っているのだが、その声がみな一様に、繰り返しの音楽の上にモンタージュされてしまうと、われわれはそこからブランキ的感慨しか得られなくなる。いつの時代にも人間はけっきょくは似たような希望と絶望を抱え、旅をして空しく死んでゆくのだなと。それぞれにはたしかにちょっとした違いがあるにはあるが、だからどうしたんだと。――


Dvorak9Sapporo ブランキとは19世紀フランスの思想家だそうで、すべての出来事に進歩などなくて、すべての出来事は過去にあったことの繰り返しに過ぎないと唱えたという。

 ライヒはミニマル・ミュージックの大御所である。私は一時期、ライヒに夢中になった。ここにも書いたように、彼の作品のなかでも最も好きなのが「ディファレント・トレインズ(Different Trains)」(1988)である。

 片山氏の文を知る前から、この曲を聴くとなんとも言えない切ない思いを感じていたが、こりゃあもう、切なさを通り越してむなしくなっちゃうかも。

 さて、鉄道好きとして有名な作曲家といえばドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 ボヘミア)。


 彼にとって何が幸せだったかって、ここに書いたように、機関士とお友達となれたときが至福のときだったのだ。

Dvo9_1Score ここの記事でもスコアを載せているが、これは交響曲第9番「新世界より」の第1楽章。
 下線の音型が、列車が走るときにレールが発する音を模しているという。本人がそう言ったのかどうか定かではないし、あるいは偶然そう聞こえるのかもしれないが。

  もうすぐ車止めだ

 そして、これまた以前に書いたのだが、走行音じゃなくてもっとマニアックな鉄道音を。


 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「別れの曲ADE)」(1986-88)の第6曲「コボルデの踊り(Tanz der Kobolde)」の最後。

WeissAde そこで刻まれるリズムと音色がJRの列車の運転席から漏れ聞こえてくるATS(自動列車停止装置)の警告音にそっくりなのだ。

 それにしても、ヴァイスは絶対人気が出ると私が信じ続けて20年近くになるが、ぜ~んぜんその兆候はない。
 ディスクが入手しずらいせいもあるし、そもそも名前が知られていない。

 とってもすてきな曲を-こっちが気恥ずかしくなるようなものも-書いているんだけど……


 「ADE(アデー)」は舞台作品の音楽(シアター・ミュージック)で、ヴァイス自身とノモス弦楽四重奏団他による演奏のCDが出ていたが、タワレコのオンライン・ショップでは発見できず。

 そうそう、ドヴォルザークの「新世界より」のCDが欲しいけど、どれがいいのか迷っちゃうって人がいあたら、エリシュカ/札響のものをお薦めする。
 それにしなさい。

ブログのランキングは下がるより上がった方がいいけど…♪ヴァイス/箱舟

WeissArche  持ち歩き続けると傷みます
 名古屋に戻るときの新千歳空港は、ガラガラかと思いきや、全然混雑していた(快速エアポートはあまり混んでいなかったのに)。

 朝のうちから羽田便がことごとく欠航していたので、多くの人があきらめてすでに空港をあとにしてしまっているかと思いきや、運航再開を待つ人でごったがえ、とまではいかないまでも、なかなかな賑わいだった。


 考えてみれば翌日は翌日で、関東で猛威をふるっているこの台風が北海道に来るわけで、たとえ暇だとしても「明日にしよ!」とはいかないのだろう。1泊分余計な出費になるし。

 私だって名古屋便は平気だもんと思いつつも、もし明日までさらに怠惰な生活精神的には緊張しているが)を引き延ばしていたらまずかったかもしれないのだ。

 空港売店の冷蔵保存のおみやげが並んでいるストッカーには“飛行機の遅延をよくお確かめになってお買い求めください”と貼り紙がされていたが、さりげなく親切であると感心してしまった。

  伊丹に引き返したばかりなので傷みません
 いまから10数年前の12月の夜。

 伊丹空港から乗った飛行機がなかなか千歳に向けて降下を開始しないことがあった。
 ようやくアナウンスが流れたのだが、その内容は千歳空港が突然の大雪になり秋田上空で待機のため旋回しているというもの。
 乗っている私は、ぐるぐる回っていることなどつゆ知らず、目も回すことなく読書していたのだった。


 こういうケースは珍しい。
 出発前に条件付きでの出発というアナウンスもなかったし、この雪はまったく予想できなかったようだ。

 やがて燃料が限界に達してきていつまでもここでグルグルしてられないので伊丹に引き返すというアナウンスが。

 私は当時まだ備え付けられていた機内公衆電話のところまで行き大阪支社に電話をしてホテルの予約の手配をお願いした。もう1泊大阪に泊まる羽目になったのだ。

 鞄には搭乗前に買った要冷蔵の“プリン大福”が入っていた。
 子どもたちが好きなのでおみやげに買ったのだった。


 ホテルに着き、チェックインの手続きを終えた私はフロントのお兄さんに“よかったらこれ食べてください”とプリン大福を渡した。

 いま思えば、「飛行機が引き換えしたせいで賞味期限が今日いっぱいのプリン大福を持ち帰れなくなった。だから皆さんで食べてください」と、自分が置かれた状況を説明をしなかった。

 あのお兄さんが妙な誤解をして心が高まり、夜に私の部屋のドアをコンコンとノックしなかったことは幸いだった。


  堤防がない?いずれ三日月湖が生まれるかも
 私と入れ違いで休みを取って関西に遊びに行っていた長男が帰ってきたはずだが、彼も私同様台風の上を通り抜けることができただろう。


 さて、火曜日はその台風の影響で北海道は再び大雨に見舞われた。
 名古屋にいると当たり前のことだが北海道の天候の状況はほとんど報道されない。
 関東圏が襲われるとNHKなんかは全国ネットで放送し続けるが、それとは雲泥の差だ。住んでいる人の数が違いすぎるといえばそれまでだが、あれだけ農作物に被害が出ていそうなのを見ると、もっと注視すべきことなんじゃないかと思う。

 わが家は石狩川の下流近くにあるし、その支流である川はもっとそばを流れている。
 そのすぐ近くの川の水位がジワジワと上がっていくのを見ると、まったくもって心穏やかではない。

20160824


 昨日の早朝にようやく水位が上昇から下降に転じた(“はん濫注意水位”ではあるが)。
 過去の災害経験からいまはもう十分な治水対策ができているとは聞くが、災害が実際に起こってしまったあとで「あれは想定外でした」で済まされてはたまらない。
 ホント、よかった。

 ところでその前日、つまりおとといの夕方に石狩川の下流が氾濫した。
 場所は深川市である。
 札幌からは100kmほど北に位置する。
 なのにそこも“下流”なのである。

 石狩川って、どこからが下流に相当するのだろう?(と考えていたら、疎菜課長が神居古潭から下が下流だと言っていた)。


 氾濫した場所は堤防のないところだったそうで、つまりは治水対策が施されていない場所。
 ということで、申し訳ないがそれなら氾濫もありうるかもと思ったが、これが堤防もきちんと整備されているとこ

ろだったら、私としては「まさか!」と10連発叫びをあげるところだった。


 その氾濫箇所も昨日の朝には通常水位に戻っていた。

Osamunai


 にしても、このあたり深い!
 考えるだけで恐ろしい。
 にしても急に増えたり、すぐに水が下がったり、相当たちの悪い病的気まぐれ女のようだ。


Fukagawa


 この地図で石狩川が真っ黒の線で表示されていたのを見たときは、そりゃそりゃ恐ろしいものを感じた。


 なお、余計な情報かもしれないが、川の右岸と左岸がどっちがどっちかご存じだろうか。
 上流から下流を見て左が左岸、右が右岸だ。
 えっ?アフリカの国?それはウガンダ。

 去年も取り上げているが、私が好きなヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「箱舟(Arche)」(1984)。

 シアター・ミュージックであり、初演時のライヴ録音。


 すでに入手困難なようだが(NAXOS MUSIC LIBRARYでは聴ける)、彼のユニークで斬新な(しかもこの曲はなじみやすいメロディーが次から次へと現われワクワクする)音楽はもっと人気が出てもいいような気がしてならない。

 このH.ヴァイスだが、このところ新譜も見かけないが、お元気なんだろうか?……
 

揺れる棚、動く人♪H.ヴァイス/ADE

20150517Kanagu  お値段は高かったけど、経年劣化かユラユラしすぎ
 日曜日に帯広駅に降り立った私が、そのまま100円ショップに行きビス(日本語で言えば木ねじ)を買ったのにはワケがある。
 だいたいワケもなくこんなことをしたら、私の頭の中はちょいとネジが緩み、お調子が悪くなっているということになる。


 5月13日の朝
 TVから緊急地震速報のチャイムがしつこく流れた。チャランチャラン!チャランチャラン!チャランチャラン!

 大きな地震が来る場所は東北と道南という予測だったが、画面を確認せずに音だけ聞いていると、2年ほど前のCDラックやスピーカーがグァラグァラガッシャーンっと倒れるような揺れがすぐに襲ってくると勘違いしてパニック状態になり、でもどうしていいかわからないままムンクの叫びのようなポーズをとっただろう。

20150517CDa 緊急地震速報が鳴って1分か2分経ったころにユラユラユラ~リと横揺れが来た。
 3つあるCDラックのうち2つもユラユラユラーリ。ラックの形は左向き平行四辺形、本来の姿、右向き平行四辺形と一反木綿のように形を歪めながら振り子のごとく揺れた。

 が、震度2なのになんでこんなにぐらつくんだ?もっと頑丈であるべきではないのか?それとも実は、自らが積極的に揺れに身を任せダメージを逃す、免震構造ってやつなのか?

 いや、やっぱりおかしい。
 こんなにヤワなら地震じゃなくても心もとない。私がクシャミしただけで崩壊する日が近いかもしれない。

 実はこの2つ、オーディオテクニカ製だ。一流メーカーである。だから信頼はしている。が、その思いも揺らいだ。

 転勤で引っ越しするたびに持ち運んだせいだろうか?


 なお、実はその2年前の地震ではこの2つのユラユララックは倒れなかった。揺れの向きも違ったのだろう。派手に倒れたのは、もう1つの、つまりは第3のラックだった。これは今回の地震では奈良の大仏級にどっしり落ちついていた(アカルイハダカを下に敷いたおかげだ)。

 オーディオテクニカのラックは棚板が背面に向かって少し下り傾斜になっており、前後に揺れた場合は後ろの壁に力がかかるようになっている。だからあのとき前に倒れなかったのだ。
 しかし、もう1つのラックは背も高く棚板は水平。側面から力を加えても平行四辺形型に外枠が変形することはほとんどないが、前後の揺れに弱い。
 いまは底の手前側に週刊ポストを噛ませて背面の壁に少しもたれるように置いてある。アカルイハダカが重さに耐えているのだ。

20150517CDb  アタシが強くしてあげる
 そこで私は金属金具で補強することを決意した。
 列車を降りてからの私の行動は不可解ではなかったのだ。金具を取り付けるためのビスを買いに行くという、正常な行為だった。このように、世の中話せばわかってもらえることは少なくない。

 金具については土曜日にホーマックで購入した。実はこのとき、用意周到な私は、もちろんビスも一緒に買っておいた。だが、帰りのJRの車中で考えた結果、あのビスでは短いという結論に達した。

 そこでもう少し長いビスと、さらには下穴を開けるためのキリと、棚板間の狭い空間での作業を考慮し軸の短いドライバーも調達した。


 マンションに戻るとさっそく作業開始。
 それがおととい書いた“ビスを必要とする”作業だったわけだ。

 
 平折り金具と金折り金具 - こういう名称だとは知らなかった - を用いて、数か所を補強。2つやり終えたころにはすっかり手首が痛くなった。

 補強後のラックは横から軽く押してもビクともしなくなった、とは言わないが、なかなかがっしりした手ごたえ。
 軽くじゃなく、力を込めて押すことは……崩壊しては困るのでやめておいた。
 しかし少なくとも免震構造マンションの模型のようなユラユラした動き方はもうしないだろう。


  阿古屋係長、動く!
 そりゃ人間だから動くのは当たり前。
 埴輪が大魔神に変身してズコーンズコーンと歩き始めたり、乙女の像がメヌエットを踊りだしたら腰を抜かすほど驚きであり恐怖だが、阿古屋係長の場合は健全な青年以上壮年未満の男の子。冬眠中を別として動かない方がおかしい。

 が、ここでいう“動く!”とは、そういう意味ではない。

 彼は転勤することになった。つまりマネジメント用語における“異動”ってやつである。

 天然な位相のズレによって当ブログに友情出演してもらわざるを得ないほどの貴重な人材だっただけに残念だ。
 転勤先は札幌である。


WeissAde   一応は別れに関する曲を。

 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「Ade」(1986-88)。

 この曲、全然と言っていいくらい日本では知られていない作品で、全国共通の邦訳タイトルは定まっていない。アデーは“別れ”の意味でなので、「別れの曲」っていうような感じになるのだろう。

 シアター・ミュージックであり、ジャンルとしてはクロスオーヴァーという位置づけになるのかもしれない。


 作品については過去に書いているが、この過去記事、OCNからlivedoorにブログを引っ越したときにヘンテコなことが起こったようで、この記事とはまったく関係ない写真が別記事から移行され載っている。それだけでは済まず、その写真は上下が圧縮されている。巨大な石が頭に落ちてきて身長が縮んだトムのように。

 ヴァイスの音楽は親しみやすく心に訴えかけてくるメロディーが特長だが、これもそう。そしてまた録音もすばらしい。左右の広がりや重低音が聴く者の体を包む。特に長い第2曲がそうだ。


 ノモス弦楽四重奏団やヴァイス(シンセサイザー)他の演奏。


 1988年録音。wergo。


 阿古屋係長の後任で来るのは、どんな人なのかしらん?

やっと口にできたカツ丼にも感嘆した♪H.ヴァイス/箱舟

WeissArche  “方舟”とも書きます
 ほんの数日前だ。
 だから久しぶりにこの曲を聴き、そのすばらしさに感嘆したのだ。

 なのに思い出せない。
 それがどういう場面でだったか。

 そう、どこかで“箱舟”という文字を目にしたのだ。

 広告だったろうか?
 宗教勧誘のチラシだったろうか?
 新聞記事だったろうか?

 全然思い出せない。
 カツ丼のことは執念深く思い続けているのに不思議である。

 私が好きな“音楽家”ハラルト・ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「箱舟(Arche)」(1984)。

 この箱舟というのは“ノアの箱舟”のことである。


  旧約聖書の箱舟の舞台化ではないようで……
 この曲はかなり以前にも取り上げているが、そのときの記事はOCNブログ人からlivedoorブログに移行した際に、このように別な写真まで入り込んでしまっている(どっからハロルドがやって来たんだ?)。私のせいじゃないけど、すいません。

 さらに言うと、とにかく私はヴァイスが好きである。
 ブログを始めたころに立て続けに氏の作品を紹介しているが、あれから8年近く経っている。すばらしきヴァイスの音楽を1人でも多くの人に知ってもらいたい。私には何の得にもならないが、でも、紹介していきたい。
 ということで、あらためてヴァイスを取り上げる。今日はその第1弾だ。

 ジャンルとしてはクロスオーヴァーってことになるのだろうか?
 ヴァイスが曲を作り、演奏にも主体的に参加している。というか、中心的存在だ。
 この曲は大きな編成を要するようで(他の作品ではヴァイスが1人、多重録音でこなしているものもある)管弦楽に声楽が加わる。
 というのも、本作品は舞台音楽というかシアター・ミュージックで、ストーリーはわからないが、ライナーノーツの中の写真からして聖書の箱舟物語を舞台化したものでないことは間違いない。

 音楽はミニマル的要素もあり、親しみやすいメロディがこれでもかこれでもかと続々と現れる。
 あなたは次々に出てくる魅惑的なメロディーに息をつく暇もないだろう。窒息しないように!

 1984年ライヴ録音。wergo

 なお、このディスクはオーディオ評論家の故・長岡鉄男氏が優秀録音として推薦していたものの1枚でもある。

 ネットでハラルト・ヴァイスについて調べてみると、


 本発明は……エレクトロコート材料顔料は……金属効果顔料微笑板を含み……正に荷電したアミノ官能基を含む……


ってな記述にぶつかる。が、よくよく見るとこれはハラルド・ヴァイスという人のこと。

 “音楽家”であるハラルト・ヴァイスについての情報は、HMVなどのCDショップのサイト以外では見当たらない。


 昨日ノ昼ハ、ツイニカツ丼ヲ食ベマシタ。
 セイコーマートノホットシェフノデシタ。
 満足シマシタ。

激励のお気持ち承り所
最近寄せられたコメント
これまでの御来訪者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
このブログの浮き沈み状況
読者登録
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード
本日もようこそ!
ご来訪いただき、まことにありがとうございます。

PVアクセスランキング にほんブログ村
サイト内検索
楽天市場 MUUSAN 出張所(広告)

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
タグ絞り込み検索
ささやかなお願い
 当ブログの記事へのリンクはフリーです。 なお、当ブログの記事の一部を別のブログで引用する場合には出典元を記していただくようお願いいたします。 また、MUUSANの許可なく記事内のコンテンツ(写真・本文)を転載・複製することはかたくお断り申し上げます。

 © 2014 「新・読後充実度 84ppm のお話」
  • ライブドアブログ