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いまの時代、74歳は死ぬには若すぎる
ここにも書いたように、この日の演奏会は強く思い出として残っている。
まず、この日初めて聴くスボボダの作品(この作曲家自体、まったく知らなかった)がとても心地よいメロディーと響きで、すごく心惹かれたこと。
そしてまた、プロコフィエフもチャイコフスキーもぞくぞくするようなすばらしい演奏だったこと。
さらに、この日は妻が用事があって来られず、代わりに取引先の課長さんを誘って行ったのだが、初めて聴くというオーケストラの生演奏に大感激していたことも、はっきりと記憶に残っている。
その課長さんの名前が、今年の2月3日付けの北海道新聞朝刊に載っていた。
おくやみ欄だ。
74歳。まだ若いのに。
若いころ、いろいろとお世話になった。その課長さんは、勤めていた会社が倒産し、まったく別な分野の仕事に就いたため、その後は年賀状のやりとりだけで、会うことはなかった。
心からお悔やみ申し上げます。