新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は江別市「らーめん しょう」の味噌ラーメン。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

ディーリアス

冬初めての除雪車を聞いて♪ディーリアス/春初めてのかっこうを聞いて

  炭酸水(=ハイボール)のためなら……
 土曜日の朝。
 まだ暗いうちに、除雪車の音が聞こえた。
 確かに前日から雪が降り始めたが、そんなに積もるとは思っていなかった。だから、除雪車の音は夢うつつでのそら耳だと思って、私は再び深い眠りに引き込まれた。
 そんなふうに二度寝をしたために、目が覚めたのは7時半を過ぎていた。
 そして私は驚いた。とっても。

 いや、テレビのスイッチを入れたら「旅サラダ」に神田正輝が出ていなかったからではない。カーテンを開けたら、想像をはるかに超える量の雪が積もっていたからだ。
 
20231125SnowGarden

 除雪車の音は夢ではなかった。現実のものだった。そして、つまりは、除雪車が入るほど降ったということだ(あとから気づいたが、前日の22時過ぎに江別市から「深夜から早朝にかけて除雪作業を実施する予定です」と LINE のトークが届いていた)。

202311.24EbetsuLINE

 新聞を見ながら食事をして、折り込みチラシも見て、外に出て雪かきをした。
 なんだかんだで2時間半も雪と戯れてしまった(きっとこの雪は一度解けて無くなるに違いない。だからテキトーにやっておこうという誘惑に何度もかられたが、隣のご主人も、その隣のご主人もていねいにやっていたので、自分もがんばった)。

 折り込みチラシでこの日は「伊賀の天然水強炭酸水」が安くなっているのをチェックしていたので、そのあと雪かきファッションのまま吹雪のなか、道なき道(歩道)を雪をかき分けながら進み、10本買ってリュックに入れて背負って、無事帰って来た。

 ところで、その前日の昼はファミリーマートの「若鶏のジューシー から揚げ弁当」を買って食べた(ほんとうに『ところで』で申し訳なく思っている)。
 レンジアップして食べたが消費期限まであとわずかということで、ご飯の粘りは少し失われていた。しかし『エコ割』してもらっているので、それに文句を言う気はまったくない。

20231124Karaage1

20231124Karaage2

20231124Karaage3

 ただ、から揚げが、『非肉箇所』である衣が厚い箇所の割合がやや高く-コンビニ弁当やスーパーの惣菜ではありがちなことだが-私としては褒めてあげられないものだった。

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「春初めてのかっこうを聞いて(On hearing the first cuckoo in spring)」(1911)を。
 ああ、早く春が来ないかな。冬が始まったばかりだけど……

DeliusJones

朝の通勤路で出会った笑顔@江別♪ディーリアス/光輝は城壁にふりそそぎ

  上江別東町にて……
 いつも通っているのに、気がつかなかった。
 いや、もうずっと前から『貼られているもの』はなかったと思う。
 だから、この『貼り(あと)』は無意識のうちに目にしていたはずだ。
 けど、今回初めて気づいた。

20231018KamiebetsuHigashi

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の無伴奏合唱のための「光輝は城壁にふりそそぎ(The splendour falls on castle walls)」(1923)。

 なお、この接着痕がある壁はもちろん城ではなく、物置である。

DeliusEdition

 けど、)

焼き海苔と家庭菜園との不思議な関係♪ディーリアス/人生のミサ

  今年二度目の種まきにトライ
 例年だとカッコウが鳴きだすタイミングに合わせ野菜のタネをまき、その年の種まきはそのとき一回だけにしているのだが、今年は億劫がらずに、10日ほど前の9月9日に種をまいた。いや、だから野菜の。

 コマツナとルッコラとサラダレタス(ミックス)の3種類。
 例年億劫がっているかというと、実はそんなわけでもなく、いつもの年ならお盆を過ぎたら涼しくなってしまい、いくら秋まきができるといっても、もう一度タネをまいてもうまく育たないだろうと思ってやったことがなかったのだ。

 ところが今年はこのように残暑がしつこすぎる。
 ということで、種まきしたわけである。

 先週の土曜日の状況がこれ。
 ルッコラ(手前の列)と小松菜(中央の列)の芽が出始めた。かわいい……
 サラダレタスは芽が出てくる気配がない。発芽気温としてはもちろん十分なのだが……

 なお、白い粉は石灰。
 本来なら土に混ぜ込むべきだが、種をまいてから石灰のことを思い出した。
 そしてまた、石灰といっても、海苔の袋に入っていた「シケナイ」、つまり乾燥材である。「シケナイ」は石灰なのだ。再利用するために捨てずにとっておいたのだ。

20230916Garden1

 春先に苗を植えた野菜たちも、いまだに旺盛に実り続けている。
 当初生育がよろしくなかったキュウリもその後は元気はつらつ。次から次と大きく実り、「もうだめ、許して!」ってぐらいだ←やや意味不明。
 シシトウも植えるのは苗1本でも十分てくらいなっているし、ピーマン、ナスも今年は順調。

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 中玉トマトの結実はいまひとつ盛り上がりに欠けたが(「Mr.浅野のけっさく」という品種名だが、わが庭ではその傑作度合いがよくわからなかった)、ミニトマトはたわわに実った。実りすぎたくらいだ。だからといって、勝手につまみ食いしていたカラスを私は許さない。一生恨み続けてやる。
 そのミニトマトは、そろそろ勢いが落ちてきて、へんな話、ちょっとホッとしてきている。

  本気!のザンギは本当においしい!
 ところでこの日の夕方は、仕事帰りの妻とマックスバリュで待ち合わせし、一緒に食料品の買い物。
 ここで買った総菜のザンギ「イオン北海道 本気!のザンギ」が特筆ものでおいしかった。
 これまで食べたスーパーの惣菜のザンギの中では、人生でいちばんかもしれない(味はもちろん、衣が薄いのもかなりポイントが高い)。
 イオン北海道の本気、じゅうぶんに伝わり、感じることができた。

20230916Zangi

 そうそう、この日のマックスバリュのあたりでは、いつも以上に異様なほどのカラスの大群が空を舞い、また電線に無限に続くかのように並んでとまっていた。

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「人生のミサ(Eine Messe des Lebens/A mass of life)」(1904-05)を。

Delius Mass

オディールさん、エッジ切りでまたすっきりしたよ♪ディーリアス/夏の庭で

  もうすでに暑い
 このあいだの土曜日の午前中は、床屋に行った。
 2カ月ぶりである。
 この日の店主の口から発せられた言葉の主なものは、

 ・今年の夏は暑くなりそうだ
 ・MUUSANは大阪にいたから、あっちの暑さにはまいったでしょう?

 とかいうものだった。私は、今年の夏が暑くなるかどうか責任をもった発言はできないが、大阪よりも名古屋の方が手ごわい暑さだったと答えた。

 家に帰ってくると、芝生とは言いながらもすでに雑草が支配地域を拡大しているエリアが繁ってきていたので、自分だけさっぱりしてきては申し訳ないと、「菊水」の麺1.5玉(約165g)とスープでしょうゆラーメンを作って食べたあとに、芝刈りをした。
 おいしいことはすでに何回も食べて合点承知の助なのだが、あえて比較するなら、私は西山の麺の触感と風味、西山のこの(オールインタイプではない)スープの方が好きかもしれない(スープを製造しているのは、両方とも和弘食品)。

20230622KikusuiRamen

20240624Ramen

 ラーメンで汗をかいたのに、さらにシャツがベショベショになるくらいになった。今年は暑くなりそうだではなく、今日すでにそこそこ暑いってことだ。

  芝を刈り、ボーダーをはっきりさせ、花が咲いた『菜っ葉』を抜き……
 刈込鋏で芝生(というかイネ科雑草やスギナやタチイヌノフグリなど)を地際で刈り取る。
 そのあと芝生とバラ&宿根草エリアの境目のエッジ切り(←オディールさんへ業務連絡:またエッジ切り、しました(←前にエッジ切りをした記事を書いたあとにオディールさんに会う機会があり、意外と、このエッジ切りについての話で盛り上がったのだった))。
 これがビフォー。

20230624EdgeBefore

 そしてアフター。

20230624EdgeAfter

 この日は前回からまだ3カ月ということもあって、あまり根と土をがっちりとつかんでいなく、作業は楽だった。

 次に花が咲いてしまった上に、葉の上でテントウムシそっくりの色合いのカメムシが交尾していた葉大根とルッコラを抜く。
 これがルッコラの花である。

20230624Rucola

 庭の情景はこのようになっている。

20230624Garden

 この日は新たに、ヘリテージとレディ エマ ハミルトンが開花。

20230624Heritage

20230624LadyEma

 ピエール ドゥ ロンサールも開花寸前。ラベンダーの花も紫がかってきた。

20230624Pierre

20230624Lavender

 そうこうしているうちに、いよいよもって汗だくになってしまったので、熱中症になってはたいへんと、作業を強制終了。

 シャワーを浴びたあと、今度は家の中で木曜日に起こったトラブル-インターネット関係-を解決すべく、昼寝するのもがまんしてこの厄介な課題に取り組んだ。

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の幻想曲「夏の庭で夏の庭園にて。In a summer garden)」(1908)。
 
DeliusMackerras

雨水の通路はとっても汚れていた♪ディーリアス/春の田園詩

  残すことが大切
 このあいだの土曜日は、風邪気味で気分はあまりよくなかったが天気が良かったので、カーポートの屋根に上ってみた。
 いや、高いところに行きたかったのではない。私は高いところは嫌いだ。嫌いなうえに怖い。
 カーポートの屋根の雪がすっかりなくなったあと、白っぽいプラスチック片のようなものがいくつかあったのが気になって、やむを得ず上ったのだ。

 それは屋根に飛び出ているビスを覆うカバーだった。
 雪下ろしのときにがんばりすぎて雪かきショベルで破損してしまったのだ。

20230319CarPort

 構造上には影響を及ぼさないが、どっちにしろカーポートの雪おろしをするときは、雪をとことん下ろすのではなく、5cmから10cmは残しておくべきだということだ。でないと、ビスを破損しないまでも足に引っかけたりするし、凹凸がむき出しになった屋根に立つのはけっこう容易ではないからだ。雪かきショベルを破損する恐れだってある。

20230319CarportBissCover

 そのあと、カーポートの前部の屋根裏(?)にある雨樋につながる溝に手を入れてみた。
 泥やゴミがたまって流れが悪くなっていないか確かめようと思ったのだ。

20230318CarPort1

DSC_0995

 すると気持ち悪いくらい真っ黒な泥や細かな枝などのゴミがたまっているのがわかった。
 それらを取り除いた。
 雨樋上部のねじると開けられる部分も開けてみた。ここにも細かな木の枝のようなものが絡まって水流を妨害する形になっていた。触るのはいやだったけど、これもがまんして手で取り除いた。

 これで今年はゲリラ豪雨が降っても、雨樋以外の変なところから雨があふれ出てくることはないだろう(考えてみればいまのカーポートに立て直して10年くらい掃除をしたことがなかった)。

 庭には冬の間カーポートの屋根から投げ下ろした雪がまだ残っているが、明らかに昨年より雪解けが早く進んでいる。

20230318Garden

 2階の窓からはやや離れたところの畑(農地)が緑色になっているのが見えて、牧草か秋まき小麦かはわからないけど、春だなぁとうれしくなる。

20230318Ebetsu

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「春の田園詩(春の牧歌。Idylle printemps)」(1889)を。

 おや、廃盤 ↓

DeliusFlorida













まつりじゃないけど、わが家のライラックも開花♪ディーリアス/夏の庭で

  植物たちの生命力に感謝!
 5月18日から「さっぽろライラックまつり」が始まった。
 コロナの影響で、会場で開催されるのは3年ぶりだそうだ。

 それから2日遅れで、江別のわが家の庭のライラックも開花した。
 去年は一つも花をつけなかった。いや、コロナの影響ではなく、冬前に剪定しまくったせいだ。つまり、私の影響で、だったのだ。

20220522Lilac

 モンタナ系のクレマチスの「メイリーン(Mayleen)」も花を開かせ始めた。

20220522Mayleen

 (おそらくは)ノネズミに樹皮をかじられるという被害に遭ったオオデマリもけなげに花を咲かせ始めたし、同じく『ずる剥けはだかんぼ』状態になったコデマリも、下の方から新芽を出し始めた。枯れてなくてよかった!

20220522Oodemari

20220522Kodemari

 バラの方はというと、結果的には奇跡的に枯死した株はゼロだった。
 たとえば「ゴールデン ウィングス(Golden Wings)」はここまで新芽を伸ばした。

20220522GoldenW

 「イエスタディ(Yesterday)」も何本ものシュート(若枝)を旺盛に伸ばしてくれている。

20220522Yesterday

 あと1カ月もしないうちに、バラたちの開花の様子をご紹介できることと思う(毎年かわりばえしなくて恐縮ではあるが)。

 なお、先日紹介したアブラムシ対策の「アルミホイル作戦」だが、妻から「とっても見た感じが悪くない?あなた、こんな庭にしたいなんて思ってないでしょ?」と言われ、確かにこの光景は私の望むものではないと気づき、作戦を大幅縮小。
 アルミホイル利用エリアは野菜コーナーだけにしたことを申し添えておく。

 まだ夏じゃないけど、ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の幻想曲「夏の庭で夏の庭園にて。In a summer garden)」(1908)を。

 廃盤
 ↓

DeliusMackerras












新しい道は楽園にはたどり着かないけど……♪ディーリアス/楽園への道

20220327Sokudou  いつの間にやら側道が
 このあいだの日曜日に、気晴らしに-というのもお孫ちゃんが病気で入院してしまい、家にこもっていると心配な気持ちの重圧に負けそうになるので-散歩に出かけた。

 久しぶりに南大通大橋の方に行くと-ローカルな話でごめん-、いつの間にか側道ができていた。
 まだ通行禁止の状態だが、今の状態だとこの道がどういう必然性があって作られたのかよくわからなかった。
 というのも、この道は朝日町方向に向かう車線から橋の下をくぐってゆめみ野南町方面に出るだけ(一方通行)のように見えたからだ。
 これなら橋の手前で左折もしくは右折すれば済むことのように思われる。
 ということは、さらに別な道が整備されてつながるのだろうか?

 そんなことを考えながら、翌日の月曜日の昼はサザエの「筍ご飯弁当」食べた。

20220328Takenoko1

20220328Takenoko2

 私にとって、数多く食べてきた「おふくろの味弁当」を超え、この弁当はこのような理由からサザエの弁当のなかではこのところのいちばんの『お気に』となっている。

DeliusJones ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「楽園への道(The walk to the paradise garden)」(1910)を。














宣言解除は見合わせ♪ディーリアス/冬の風景

20220110GomiSTA  まじめなのか?それとも小心者なのか?
 あの宣言から、まる1カ月が経った。

 しかし、こんな気持ちに襲われたこともあり、無断欠勤したのはわずかに5日間だけ。

 組織に忠実なサラリーマンの性がここにも反映されているのか、それとも単に個人的に勇気がないのか、あるいは優柔不断なのかはわからないが、変なところでまじめであることは-だって、休むときに「休みます」ってアップするくらいだもの-自分で認めざるを得ない(masa さんにおかれては、毎日訪問してくださっているのだろうか?)。

 宣言は撤回しないものの、なんだかこの先もこんな調子でいくような気がする。

 なお、今日は本館の記事も更新した

 ところで、先月こんな光景を目にした。
 除雪車による除雪のあとの『あるある』であるが、もちろん除雪車の運転手を責める気は、私にはない(目印のポールを立てとかなきゃね)。

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「冬の風景(Winter landscape)」。
 4曲からなる管弦楽曲「北国のスケッチ(North country sketches)の第2曲である。

 廃盤 ↓

DeliusMackerras
 










「もうタネをまきな」と呼ぶ声が聞こえ♪ディーリアス/かっこう

DeliusJones  ミセスとかマンゴーとか(←それがどうした?)
 おととい、つまりは金曜日の朝、私の目覚めを待っていたかのように窓の外でカッコウの鳴き声が聞こえた。

 古代から言い伝えられているかどうかは知らないが、少なくとも先人たちは「カッコウが鳴いたらタネをまいてもよい時季だ」と言っている(らしい)。

 ってことで、いよいよ種まきの時がきた(ですから『野菜』のタネです)。

 この日はしかし、午前中は風が強く、午後からは天気予報のとおりそこそこの強さの雨が降った。
 いや、そんなこと以前に、この日は在宅勤務日。つまり仕事をしなくてはならない。タネをまき散らして悦楽に浸っていてはいけないのである。

20210522Garden 昨日の朝もカッコウが鳴いていた。が、それは10時くらいまでで、そのあとは声が聞こえなくなった。
 そしてまた、天気予報によると気温は20度までも上がらないという。なので、カッコウは鳴いたが、まだタネまきしない方がよいような気がして、全然別次元の行為だが、刈込ハサミで芝を刈り、気温が上がらないと言いつつも個人的にはひと汗かいた。
 そのあと、いつでもタネをまけるように畑に畝を作った。

 今日もあまり気温が上がらないらしい。
 タネまきは延期した方がよいだろうか?
 カッコウの鳴き声が10回聞こえたら強行しよう。

 気晴らしに、いま庭で開花中のゲウムの写真を。
 上2枚はミセス・ブラッドショー、下2枚はマンゴーラッシー。

20210521GeumMrs2

20210521GeumMrs1

20210521GeumMango2

20210521GeumMango1

 チャイブのつぼみもすっかりぷっくり。
 バラのンパニオンプランツとして植えてあるのだが、アサツキがわりに積極的に食べるべきかもしれない。

20210521Chives

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「春初めてのかっこうを聞いて(On hearing the first cuckoo in spring)」(1911)。



三浦光世・綾子夫妻と小檜山博♪ディーリアス/北国のスケッチ

202011Kohiyama_Miura  お気に入りのスーツは31年目
 先日のこのブログで、もう少しで小檜山博の「人生讃歌 北国のぬくもり」をもう少しで読み終えると書いたが、読み終えた。
 以上! 

 ではない。

 最後から3つ目に「二着の背広」という章があり、そこに三浦綾子(と夫の光世)が登場するのである。

 ぼくは旭川での講演には夏でも冬でも必ず、ベージュ色の上下そろいのスーツを身に着けて行く。
 しゃれたサイドベンツになっているこの背広は、上着の左胸の内側に濃紺の糸の刺繍で三浦光世・綾子の文字が刻まれてあり、右側の胸の裏側には小檜山博と刺繍されている。つまりこれを着ると三浦ご夫妻の名前がちょうどぼくの心臓のところにくるのである。
 三十一年前、本の編集者をしていたぼくが三浦綾子さんの『ナナカマドの街から』というエッセイ集や小説集など何冊か作らせていただいたとき、三越で仕立ててくださったものである。いっしょにネクタイとベルトも選んでくださった。
 このスーツが二着あるのは、一度できてぼくは満足して三浦さんに着て見せると彼女が、形がちょっと気に入らないからもう一着作ろうと言って同じものが二着できたのである。そのうちの一着に名前を入れてくださったのである。
 三十一年たったいまなお、ぼくは二着ともすこぶる気に入って着つづけている。(後略)

DeliusMackerras 小檜山博と三浦綾子との接点については、別なところでも氏は書いていたと思うが、この文章を読んだとき、両方の作家のファンである私にはとてもうれしく感じられた。そして、三浦夫妻の人柄がよく伝わってくる、まさにぬくもりを感じるエピソードだと思った。

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「北国のスケッチ(North country sketches)」(1913-14)を。

 私が聴いているマッケラス盤は廃盤なので、代わりに未聴ながらもグローヴス盤をご紹介しておく。

 三浦綾子さんが他界されて二十年近くなり、そして三浦光世さんも永眠された。淋しい。しかしぼくにはご夫妻と過ごしたたくさんの記憶と、三十通もの手紙と二着の背広がある。大丈夫だ。

 「二着の背広」はこう書かれて終わる。

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