新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

コンチェルト・グロッソ

票が割れるかと思いきや、ダブル効果で認知度アップ?

  明日から後半戦
 泣いても笑っても、ため息つこうがつくまいが、良かった年だろうが良くなかった年だろうが、緑のたぬきだと思っていたのにまちがって赤いきつねにお湯を入れてしまおうが、おならが臭かろうが無臭だろうが、今日で2024年は終わりである。
 そしてまた、すでに年末年始の9連休は今日で4日目、進度率は44.4444444444%である(←12桁電卓の場合)。明日の元日には50%を超えてしまうのは確実とみられる。

 つまり、ボーっとしていようがいまいが、とにかく月日が経つのは早いってことだ。地球の公転が速まっているという研究報告がないのが不思議なくらいだ。
 この調子で行けば、あっというまに2025年の大晦日がやってくるのだろう。

 さて、9連休初日となった土曜日は、3日間前の水曜日の早朝に出動してくれた市の除雪車が、置き土産として道路わきに寄せていってくれた雪を除ける作業を、午前中2時間半かけておこなった。
 もちろん自宅の敷地前の部分だけである。

 除雪車は一回通ったらそれっきり。むかしは、往復してくれたように思うのだが、一回だけなので道路幅は除雪車の幅の分だけ。つまり一車線くらいの幅だ。せまい。
 なので、ちょっとは広げようというけなげな努力をしたのだ。

 ところが除雪が入った翌日は朝から雨。
 そして、その翌々日の金曜日はまた冷え込んで、弁当の配送が遅れるほどの凍結路面になった。
 ということは、除雪車が置いていった雪もガッチガチになっているってこと。
 スコップで硬くなった雪山を崩し、それをママさんダンプで30メートルほど離れた空き地に運んだ。そんなわけで、かなりの時間と労力を費やさざるを得なかった。

 この日の昼は「ラ王」の味噌味(あいにく冷蔵庫に生麺のストックがなかった)。
 トッピングは長ねぎだけだったが、この温かいラーメンは、マッチ売りの少女のように冷え切った私の体に熱波と一時的な幸福をもたらしてくれた。

20241228Raoh

  古い機種の方がカメラの性能は上?
 翌日の日曜日は、朝から好天。
 わぁ、よかったぁと思っていたら、昼前ころから風はビュービュー、雪はマイマイ。

 その様子を窓から見ながら、チャーハンを作って食べた。
 この日の味つけは鶏がらスープの素、オイスターソース、しょうゆ、酒、おろしニンニンク。
 自画自賛するが、なかなかおいしかった。「あ~あ、じゃあ2時ころから雪かきをするか……」と重い気持ちを抱きながらも元気にごちそうさま!
 そして、14:05から雪かき&雪運び。敷地内の雪を空き地に運んだが、敷地前の道路はそのまま。翌日未明に除雪車が入りそうな降り方なので、いま雪かきしてもまた置いて行かれる。ということで、余計な労働は避けた。

20241229Chahan

 ところで、すでに気づいていたことだが、買い換えた新しいスマホ(oppo)よりも、前に使っていたスマホ(AQUOS)の方が、写真の写りはきれいだ(このチャーハンは AQUOS で撮影。ラ王は oppo)。oppo はどうも、色の鮮やかさが劣る気がする。新しい機種の方が、カメラの性能が良い気がするのだが(1円だったけど)。それとも設定の仕方によるんだろうか……
 
 さて、今年はこのブログ(新館と本館)が参加する「ブログ村」の参加カテゴリーを変えたことを報告した。12月4日に「クラシック音楽鑑賞」だけだったのに加え、「60歳代」のカテゴリーにも参加したのだ。

 これが変更後10日ほど経った日のこのブログの状況。

20241214BlogMura

 そして、こちらがおとといのこのブログの状況。

20241229BlogMura


 参加カテゴリーが2つになることで、票(獲得ポイント)が割れてランキングがかなり下がることを予想したが、逆に相乗効果なのか、いまのところは以前よりもアップして推移している。というか、「クラシック音楽鑑賞」界からは、すでに見放されていたということか?そしてまた、あらたにシニア層の方々が読んでくださっているのかもしれない。

 また、これはほとんど読者の方は意識することはないだろうが、設定しているタグ(右サイドバーに表示されている)のうち、『クラシック音楽』と『読後充実度』という当たり前のものを先日削除した。

 昨日と今日31日の私の活動報告は、充実した活動ができたとしたら年明けにでも報告するが、たいした暮らし方でなく終わったら、過去は振り返らないことにしたい。

 では、今宵食べすぎないように!(北海道では大晦日の夜に飲めや歌えやのごちそう会をする)。

♪ 今日の一曲 ♪
 ヘンデル(Georg Friedrich Handel 1685-1759 ドイツ→イギリス)の合奏協奏曲ハ長調「アレクサンダーの饗宴-音楽の力(Alexander's feast - Power of music)」HWV.318(1736)。
 オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」の初演時に、第2幕の前に演奏されたのでこの名で呼ばれている。
 編成は、2obと弦楽、通奏低音。

BaroqueMasterP


レガシィからインプレッサへ交代①:「市場調査のはずが」編

  いまの相場を調査しに行ったところ……
 先月、マイカーを買い替えた。中古車である(ウチはこれまで中古車しか買ったことがない)。

 わが家で最初に買った車は日産パルサーだったが、それを4年ほど乗ったあと、初代となるレガシィのセダンを1991年に買って以来、これまで4代にわたってずっとレガシィ(『大いなる伝承』の意)に乗ってきた(その歴史はここに書いてある)。しかし、今回買い替えるにあたり、長年にわたってこだわってきた愛すべきレガシィをやめて、インプレッサ(『金言、紋章』の意の Impresa をもとにした造語)を選んだ。

 先日まで乗っていたレガシィ B4 は9月末で車検が切れる。今回も車検を受けて、あと2年間はそのまま継続して乗るつもりだった。ただ、スタッドレスタイヤをホイールごと交換する必要があることや、カーナビが『暑くて耐えられないから休ませてくれ』と、ときおり休眠状態になること。バッテリーも交換の時期に来ていること。さらには左前輪のタイヤハウスカバーにひびがあること。そしてまた、春の点検のときから店舗を替えたせいで手配ミスがあったのか、 SUBARU から車検前無料点検の案内が来てないことなどもあって、一度スバルに行って、車検前無料点検のことや、いまの中古車の状況(在庫や価格)を見ておこうと出かけてみた。
 そして、『市場調査』のための訪問が、お買い物のための訪問になってしまった。

 一台のインプレッサが私の目を引いた。妻は、あくまで相場調べであってまったく買う気はないかと思いきや、必ずしもそんな感じではなさそうだった。

 今回車検を受けるにあたり、新しいバッテリーに交換し、冬前に新品のスタッドレスタイヤとホイールを購入し、そんな出費をしたあげくに2年後に車を買い替える。
 そう考えると、いっそのこと車検前に車ごと替えた方が良いのではないかという思いが強くなった(夏タイヤだって1本は別なパターンだし)。

  歳とともに大きい車は扱いずらくなった
 こうして初年度登録が2020年、走行距離4万2,000キロのインプレッサスポーツ(1600cc)を買うことにした。
 2020年といえば、お孫ちゃん(兄)が生まれた年。お孫ちゃんと同い年というのも何かの縁のように感じた。

202407Impereza1

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 今回レガシィではなくインプレッサにしたのは、車体がコンパクトな方が運転しやすいと思ったから。2015年に買った B4 も良い車だが、私にはちょっと大きくて扱いずらいところがあった。

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202408Last_B4_1

 B4 の全長×全幅×全高が4730×1780×1505mm なのに対し、インプレッサスポーツは4475×1775×1480mm。長さが255mm も短いのは、冬に狭くなった道からカーポートにバックで入れる際に余裕が出るかもしれない(ノーズを雪山に擦る危険が減る)。

 そしてまた、レガシィは2020年で生産が終了している(今回、カースポット(スバルの中古車店)ではレガシィは並んでいなかった)。となると、私の選択肢はインプレッサか XV 、レヴォーグということになる(XV も現在はクロストレックに変わっている)。

 XV はどうかと一瞬迷ったが、値段的にも買えそうな物件が、初年度登録が2017年と年数が経っていること。その割に、1万2,000キロしか走っていないこと(どうしてなんだろうと疑念がわく)。タイヤのサイズが意外と大きく、交換するのがしんどそう。ということで、候補からはずした。
 レヴォーグは、うん、やっぱりお高かった。

 こうして33年間におよぶ、わが家族の『レガシィがある暮し』に幕が下ろされた。レガシィが担ってきた役割は『金言』へ『伝承』されたのである。

 なお、インプレッサスポーツという名の車もいまはない。セダンの G4 が生産終了となりインプレッサはワゴン(ハッチバック)タイプのみとなったので、現在の車名は単に「インプレッサ」である。

♪ 今日の一曲 ♪
 1991年に初演されたシュニトケ(Alfred Garrievich Schnittke 1934-98 ソヴィエト→ドイツ)の合奏協奏曲第5番(コンチェルト・グロッソ第5番.Coccerto grosso No.5)。
 独奏ヴァイオリンとオーケストラ、アンプによる独奏ピアノのための4楽章からなる曲。カーネギー・ホール設立100周年記念の委嘱作品。

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文庫本とその不確かな賞賛文♪J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲

  うまくいかなかったものをよみがえらせる?
 原田ひ香の「三千円の使いかた」(中公文庫)を読んだ。
 妻が BOOK OFF で買って来て読み、「おもしろかった」と言っていたので、貸してもらったのだ。
 BOOK OFF で買ったということは少し前の本なのかと思いきや、先週のひな祭りの日の道新朝刊にも広告が載っていて、ベストセラー ing 状態、バリバリ現役だと知った。それにしても、こういう広告で誰とも知らない人の感想を載せていることが多いが-それもどの本でもだいたい同じような絶賛-、どこまで本当(本物)なのかとついつい眉に唾をつけたくなってしまう。

HaradaSanzen3

 それはそうと、確かになかなかおもしろかった。が、残念ながら、私には自分もここに書いてあるようなことを実践してみようかという動機付けまでには至らなかった(あっ、これはノウハウ本ではなく『家族小説』である)。

HaradaSanzen1

HaradaSanzen2

 その前日の北海道新聞朝刊には村上春樹の新作についての記事が載っていた。
 新作の出版が記事になるっていうところが、さすが村上春樹である。

MurakamiHarukiKabeAd

 なんだかんだ言って、でも私はこの本は買うんだろうな。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」はとても好きな村上春樹小説だし。
 
BachBrandenCasals バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のブランデンブルク協奏曲カザルスの演奏で

  三千円の使いかた by MUUSAN
 先週、A社回平さんから電話が来た。
 回平さんは帯広支社と名古屋支社勤務時代の同僚で、帯広から名古屋へも同じタイミングで一緒に異動した。
 そしてまた、回平さんと話すのはおととしの暮れ近く以来、1年3カ月ぶりだ。

 「お久しぶりです。回平です」
 「こんにちは。お久しぶりです。元気でした?」
 「はい。あの、実は千葉さんから『なごや会』をやろう。幹事は回平さんにお願いしたい、と言われまして、あのころ名古屋支社で一緒に仕事をしていまは札幌にいる人たちに電話しているところなんです。3月〇日を予定してまして、ぜひともMUUSANさんにも参加していただけないかと思って電話しました。もう、上原さん牛坂さんからは出席の返事をもらってます」
 「えっ、もう OB になった私なんかが参加してもいいの?」
 「ぜひ」
 「ありがとう。じゃあ、よろしくお願いします」
 「では、お店とかが決まったらまた連絡します」

 こうして電話が切れた。先日は「なごやか会」(この名は私がかってに命名)が開かれたが、今度は「なごや会」(この名は千葉さんが言っていたという)である。「なごやか会」はどちらかというと私的なつながりのメンバーだが、「なごや会」は当時の仕事のからみが濃かったメンバーが集まるような感じがしている。
 そして2日後にメールが来た。
 そこには店の名前と、会費は三千円と書かれていた。
 私はこのように三千円を使う予定だ。

おふくろがあがった♪シュニトケ/コンチェルト・グロッソ1

20201125PL_Ofukuro  自社店舗に価格を合わせることに(?)
 先週の某日の朝(って25日のことだって一目瞭然)は、札幌駅の改札内の Kiosk で久しぶりに「おふくろの味」弁当を買った。

 レジに持っていくと、ええっ!なにぃ~!561円だって!

 この弁当は540円だったはずではないか!
 あわてて小銭入れから21円を追加し、悩むのはあとにしてとにかく支払いを終了した。

 というか、悩んでもいたしかたない。
 いつからか知らないが、値上がりしただけの話だ。
 先日食べた同じサザエの「銀鮭弁当」も561円だった。
 あの弁当も新(価格)「おふくろの味弁当」と同じ価格だったということだ。

 この 1 という最悪ともいうべき端数を私は好まない。
 これからは支払いを現金からKitacaに変更することを検討しよう(カードをかざしたときに少し間があくのがいやで使っていない)。

 ただ、これが値上げと言い切れるかどうかは微妙なところだ。
 というのも、ここで報告しているように、ショッピングセンターなどにテナントで入っているサザエの店舗では、以前から税別520円で売られていたからだ。
 Kiosk で販売する分だけ特別価格に設定されていたということで(値づけを間違えていたってことではないだろう)、それが通常価格になったと考える方が妥当だろう。
 なお、もちろん弁当の中身は税別500円時代とまったく同じだった(いつものようにサバも入っていた)。

SchnittkeSym9CG1 以上のこととほぼほぼ関係ないが、今日はシュニトケ(Alfred Garrievich Schnittke 1934-98 ロシア)のコンチェルト・グロッソ第1番(1976-77)を。
 もう10年近く前になるが、浅田真央が演技でこの曲のなかの「タンゴ」を使ったため、ちょっと有名になった作品だ。

 そういえば、このところ「三元豚のロースカツ弁当」を目にしていない。おそらく終売となってしまったのだろう。


もう年内は休めない私……♪コレッリ/クリスマス・コンチェルト

20191118Message_by_masa  世の中の流れに逆行する命令が
 実質休業の記事のなかで、masaさんへの言いわけを書いたのは、右上奥手前の埋もれた歯の根を抜いた前日の18日のことだった。

 ちょっぴり期待していたのだが、その期待どおりmasaさんからメッセージが来た。
 ルアーに食らいつくオショロコマのように、食いついてきたのである。

 ご意見ご要望を真摯に受け止め、《働き方改革》には反するが、年内は休まないようにする所存である(なるべく)。

Miura_Jyukou2Miura_Ameha   てっきりサッちゃんが……
 ところで最近の読書の話。

 三浦綾子の「銃口」を読み終えたことは報告したが、そしてそこで書いたようにそのあと久々に村上春樹に行きかけた。だが、やはり三浦に戻ってしまった。

 今回買ったのは「雨はあした晴れるだろう」。短編集である(3編収録)。

 表題作の「雨はあした晴れるだろう」は、最後にこういう展開になるとは!と意表を突くもの。「やられた!」感が、なかなか快感でもあった。
 収録2作目の「この重きバトンを」は、「えっ、ここで終わるの?この不良息子はこのあとどうするの?」と放置された感が強い作品。続編がないのが残念である。
 そして3つ目の「茨の蔭に」では、「裁きの家」や「果て遠き丘」の登場人物級のどーしようもない女どもが登場し、腹立たしい思いを堪能できる。

 さて、クリスマス・シリーズ第2弾(って、いつの間にか勝手に始めてるし……)

BaroqueMasterP コレッリ(Arcangelo Corelli 1653-1713 イタリア)の合奏協奏曲ト短調クリスマス(La notte di Natale)」Op.6-8。
 1714年出版の全12曲からなる「合奏協奏曲(Concerti grossi)」の第8曲。6楽章構成である。

 コペルマン/フィレンツ・エルケル室内管弦楽団の演奏で。

 1990年録音。ナクソス。

 そうそう日曜日の夕方、シャワーを浴びたときに、扇風機のガードや羽根も一緒に浴室に連れて行った。
 そいつらにこびりついたほこり汚れをきれいにしてやり、箱詰めした。
 来夏は箱の中からいきなりきれいな姿を現わしてくれるだろう。

やむなく高級かしわそばを食す♪JSB/ブランデンブルク協3

20190417Yagumo  カウンターで黙々とカレーを食す
 このあいだの月曜日は昼から札幌市内のホテルで会議。
 私は会議会場に向かう前に、早めの昼食を食べることにした。

 なぜかこの日の気分はカレーライス。
 かつて羽田空港の『LION』で食べたカレーライスがおいしかったという記憶がよみがえり、『paseo』の『LION』に行ってみた。

 ところが、ランチメニューとしてサンプルが置かれているものの中には、単なるカレーライスがない。
 あるのはカツカレーである。
 カツカレーはさすがに重い。

 ということで、悔しい思いで涙をこらえながら、ふと頭に浮かんだのが『APIA』の西側隅っこにあるカレーショップである。
 入ったことはないが、カレー専門店な上に、昔からあるのだからきっとここのカレーで外れるってことはないだろう。そこで決意新たに突入してみた。

 店の名は『おの』。

 私はポークカレーをふつうの辛さで。

 けっこう肉も入っていたし、ふつうでも私には十分辛い。味も超うまいってもんじゃないが平均点以上。真っ赤な福神漬けが多めについてくるのもうれしい。
 が、店は狭い。ゆっくりランチっていう場所ではなかった。

BrandenburugMenuhin1  バッハのあとは演歌流れる居酒屋へ
 会議が行なわれた場所は、各部屋に作曲家の名前がついたりしている某ホテル。
 廊下にはバッハのブランデンブルク協奏曲第3番などバッハの曲を中心にバロックが流れていた。

 会議が終わり、同じく大阪から出席した《急募課長》(初登場)と居酒屋に行き、私はカレーのげっぷをときおり感じつつ『かに味噌甲羅焼き』などを食べた。

 バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750)の「ブランデンブルク協奏曲第3番(Brandenburgisches Konzert Nr.3)」ト長調BWV.1048(1711-13?)。
 このコンチェルトは2つの楽章からなっているが、2つの楽章の間には2つの和音が記されており、チェンバロやヴァイオリンによってカデンツァが奏されることもある。
 また、第1楽章はカンタータ第174番「われ心より至高なる神を愛する」BWV.174(1729初演)に転用されている。
 
  アボカドで体を喜ばす
 翌日は大阪に戻り、夜は社のメンバー3人と中華料理を食べに行った。
 青椒肉絲もおいしかったが、アボカドと豆腐のサラダがこの日のいちばんのヒット。というか、体に良いものを食べているという満足度が高かった。でも、仕上げにしょうゆラーメンを食べてしまった(3人でシェアしましたです)。

  至高なるそばたち
 さらにその翌日は、再び午前着の便で大阪から新千歳へ。
 新千歳空港で昼食を食べることにしたが、前日にラーメンを食べているからさすがに『弟子屈』はない。カレーも2日前に食べた。
 ふと、そばを食べたくなった。で、『八雲』に行ってみた。

 ここは以前入ろうとしたものの、お値段が高めの設定で、ほかの『八雲』の店舗の価格設定を知っている私としては、ちょっぴり憤慨してやめたことがある。

 この日は、高いというイメージがあったものの『八雲』のそばを食べたかったので、多少高くてもいいやと行ってみたのである。

 ところが高いというイメージは間違いだった。高くない。高すぎるのだ。
 ショーケースのサンプルを見ても、1000円以下のものはほとんどない。
 ざるそばが840円である。『弟子屈』の『むかし醤油ラーメン』より高い。
 北海道民の私の感覚からすれば、ざるそばの方が、チャーシューやメンマがトッピングされているラーメンより高いなんて異常である。

 確かに空港のテナント料は高いのだろう。でも、札幌の店舗だってそれなりの家賃は取られているに違いない。

 私は『かしわそば』を頼んだが1000円もした。
 写真のように他店舗と同じ『かしわそば』である。
 空港だからといって、飛行機の形にくりぬいた蒲鉾がサービスでのっているわけでもない。
 札幌ではこの価格で、しかもランチサービスだったらここのほぼ半額になる。

 ちょっと高すぎじゃないかなぁ。
 コンビニのおにぎりなら、札幌でも江別でも足寄でも釧路でも東京の丸の内でも同じ値段なんだけどな。

 北の空の玄関口を訪れた人たちから、「そばの産地なのに、北海道ってそばが高いなぁ」なんて思われなきゃいいけど。 ⇒⇒⇒ この話、後日談あり

♪ 作品情報 ♪
【構成】 2楽章(約10分)
【編成】 vn 3, va 3, vc 3, bc(通奏低音)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  協奏曲と交響曲のはざまで……♪マゼールのブランデンブルク協
  
♪ 作曲家情報 ♪こちらをご覧ください

♪ 紹介したディスク ♪
 メニューイン/バース音楽祭管弦楽団。
 私がブランデンブルク協奏曲全6曲を知った録音。セラフィム・レーベルの廉価盤LPの2枚セットだった。
 1959年録音。EMI。

Tシャツの少年とコートを着た紳士♪JSB/ブランデンブルク1

  新規開拓もせず、また……
 おとといの土曜日は、その一週間前と同じ便で新千歳に飛び、やはり一週間前と同じく新千歳空港ターミナルビルの3階に行き、ブランチとして『弟子屈』に行き、『むかし醤油ラーメン』を食べた。

20190413Teshikaga1

 一週間前と同じくすでに『一幻』は長蛇の列だった。

  キモチ、糖質カット
 ここで一週間前と微妙に違うことが起きた。
 『弟子屈』に突入しようとする直前に、向かいの店『梅光軒』のお兄さんに「いかがですか?すぐご案内できますよ」と声をかけられたことが一つ。もう一つは、『弟子屈』で案内された席が一週間前と違った場所であったこと。さらに、プチ迷った末、やっぱりライスも頼んだのだが、「少なめにしてください」と謙虚なる申告をしたことである(ここはライスはあくまで『ライス』1種類であり、『小ライス』とか『大ライス』はない)。

20190413Teshikaga2

 それにしても、空港の3階のラーメン店にきっかり1週間ぶりに訪れるなんて、店の人は私のことを、出張中のサラリーマンのようなカバンを持った、この界隈に土曜日だけバイトに来ているおじさん、と思っているかもしれない(私のことが記憶に残っていれば、だが)。

  雪の壁は跡形もなく
 そのあと自宅に向かったわけだが、あらためて江別の駅を出て感慨に浸ってしまった。
 だって、2か月でこの変わりようなのだ。

20190214Yomichi1
                      ↓
20190413Ebetsu

 薄手のコートを着ていたが、汗ばむ陽気だ。
 ほんの2か月前だったら、オチンチンの先まで萎縮するほどの寒さだったのに、こりゃあ陽気につられて変な奴が現れる恐れがある(もちろん私ではない)。

 おぉ!なんと向かい側の歩道にはTシャツ姿の少年が歩いているではないか!

 暑い時期にもかかわらずコートを着て歩いている男性としては、しばしばホームレスの方々に見られBachBrandenCKる傾向があるが、いま自分がそう思われてないかちょっぴり不安になった。少年よ、そんなに季節を先取りするんじゃない!

  鳴らすのやめたのだろうか?
 さて、帰宅して着替えて、庭にはまだ雪が残っているものの、手をつけられるところから私は冬囲いの撤去ならびに地面を汚している落ち葉の清掃作業にとりかかった。

 頭の中にはなぜかバッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「ブランデンブルク協奏曲第1番(Brandenburgisches Konzert Nr.1)」ヘ長調BWV.1046(1717?)が流れる。
 きっとホルンの牧歌的な響きが、ガーデニング作業に合うからなんだろう。詳しくは私の小脳に尋ねてほしい。

20190413Garden

 気がつくと、時は5時。
 あらら、いつもは5時になると遠くから聞こえるお寺の鐘の音が聞こえてこない。それで、5時の到来に気づかなかった。別に今日は5時ぴったりに仕事を終える必要はないんだけれどもさ。

 それにしても日が長くなったものだ。
 そして、昼のラーメンじゃないが、屈んでの作業が多かったので、腰がバビバビになってしまった。

♪ 作品情報 ♪
【構成】 4楽章(約20分)
【編成】 狩猟ホルン 2, ob 3, fag 1, vn-picc 1, vn 2, va 1, vc 1, 通奏低音
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  これは絶対に聴く価値あり!♪コンチェルト・ケルンのブランデンブルク協
  録音中はお静かに……♪カザルスの「ブランデンブルク協」
  協奏曲と交響曲のはざまで……♪マゼールのブランデンブルク協
 
♪ 作曲家情報 ♪こちらをご覧ください

♪ 紹介したディスク ♪
 コンチェルト・ケルン。
 2013-14年録音。BERLIN Classics。

「春」より衝撃的だったブランデンブルク♪メニューイン/バース音楽祭o

Sakkyo133rd1  当時のシーズン会員は“札響友の会” 
 私が初めて札幌交響楽団の定期演奏会に行ったのは1973年12月14日のこと。
 第133回定期演奏会だった。

 今週末(19・20日)に開催される札響の定期演奏会が第599回目を数えるということで、隔世の感がある。


 当時のチケットの値段。
 私が買ったC席の12月から3月までの4回分のシーズンチケットが1,200円(いきなり定期会員になったのだ。当時の定期会員は“友の会会員”と称した)。セラフィムの廉価盤LP1枚と同じ価格で、1回あたり300円!
 これまた隔世の感がある。


  チェリストだったシュバルツの弾き振り
Sakkyo133rd2 私が定期デビュー(もちろん聴き手として)したこの日のプログラムは、


 ① R.シュテファン/オーケストラのための音楽
 ② J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第5番
 ③ ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」


 指揮はP.シュヴァルツで、②のソリストはヴァイオリンが佐々木一樹、フルートが細川順三(ともに札響の団員でコンサートマスターとフルートの首席奏者)。
 そしてチェンバロが当時札幌に居を移したばかりの小林道夫だった(プログラムに“小林道夫氏札幌在住歓迎”と書かれているのがなんとも微笑ましい)。
 また、シュヴァルツはブランデンブルク協奏曲ではチェロを弾きながら指揮をしていた。


 ブランデンブルク協奏曲で私が最初に聴いたのは、第2番と第6番。
 この定期の何か月か前にNHK-FMをエアチェックして知った。ただ、誰の演奏だったのか、なぜか汚い字で書かれた録音帳に記録が残っていない。

 バロック音楽ではヴィヴァルディの(「四季」のなかの)「春」を聴いたときに、なんて魅惑的な音楽だろうと思ったが、衝撃度、うずうず度、幸福度はそのはるか上をいった。

 第2番の華々しさと躍動感、第6番の音の織り成し重層する渋さに、一発で虜になった。
 これらの響き、メロディーはモノラルながらもスピーカーから部屋に宝石を散りばめたような感じがした。


  札幌市民会館の古臭さを忘れさせる新鮮な音
 そして初の第5番を生で聴くことになる。

 この曲はチェンバロ協奏曲並みに長いチェンバロの独奏が特徴。バッハはチェンバロという通奏低音の楽器を独奏楽器へと格上げした(バッハがチェンバロ協奏曲を書くのは、この作品よりもあとのこと)。

 そんなことも知らないまま演奏が始まった。
 しょっぱなからメロディーのすばらしさに心が打ち震えた。

 また、初めて見るチェンバロという楽器。鍵盤の色がピアノと白黒が逆なのも神秘的だった。
 そして長大なチェンバロのソロに入る。

 こんなに美しい響きがあるのかと思った。
 会場にいた誰もが幸せな気持ちになっていたと思う。そして、たぶんほとんどの人がこの曲を生で聴くのは初めてだったのではないだろうか。


BrandenburugMenuhin1 この演奏会のあと、たまたまレコード芸術に広告が載っていたブランデンブルク協奏曲全曲の2枚組LPを注文した。駆け込んだ店はカスタムパルコに入っていたコーヨー無線のレコードショップ。

 演奏はメニューインが弾き振りしたバース音楽祭管弦楽団
 セラフィム・レーベルなので、2枚でも2,400円だった。

 そのLPは年明けの1月8日なってようやく入荷した。


 その後、今日までいろいろなブランデンブルク協奏曲の録音を聴いてきた。ブログでも少なからずの録音を取り上げている。
 当時はなかったピリオド演奏。“正統的とは言えないかもしれない”カザルスの演奏etc.etc……


 しかし、私にはこのメニューインの思いっきりモダン・スタイルな演奏を忘れるわけにはいかない。
 いま聴くとさすがに古い録音の聴き苦しさを否定できないが、BrandenburugMenuhin2当時の演奏スタイルのものとしては決して悪くないものだと思う(LPを処分したあと、簡単にCDが手に入るかと思いきや、なかなか発見できずにずいぶんと苦労した)。

 LPジャケットの中面にはメニューインの写真が載っていた。

 まだ若いヴァイオリニストなのでびっくりした。じゃあこの録音をしたときはまだ少年だったんじゃないか?と無意味(だとのちにわかる)な想像もした。

 が、実は写真は若き日のメニューインの姿だったということ(たぶん録音当時)。
 そのときはすでに56歳(でも、若かったか)。

 セラフィム盤では、指揮者のケンペやチェリストのトルトゥリエなど、この“若き日の写真”にずいぶん騙された。


 メニューインのブランデンブルク協奏曲は第1番から第6番まですべてがはつらつとしていて聴いていて楽しくなるが、とりわけクリフトが吹く第2番のトランペットの高音は他ではなかなか耳にできないほどの華やかな輝きを放っている。


 1959年録音。EMI。

 先週、会議が行なわれた金沢のホテル。
 廊下にはBGMでブランデンブルクの5番が流れていた。

 誰の演奏かはわからないが、なんだかテンポを大胆に動かしたり、強弱のメリハリをつけた個性的で奇妙な演奏だった。

 なお、R.シュテファン(1887-1915)の作品は、その後聴く機会がないままである。

お節介ではなく必然的石灰♪JSB/ブランデンブルク4(by コンチェルト・ケルン)

BachBrandenCK  もちろん本来の目的は会議です
 時刻表を手に入れることの苦労話を2日間にわたって書いたが、今回の出張の用務の間に私が行なったことは時刻表を探し求めることだけではもちろんなかった。

 恒例の通院も行ったし、床屋にも行った。

 会議があったホテルでは、廊下にブランデンブルク協奏曲第4番がBGMで流れていた。

 ということで、手っ取り早くバッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のブランデンブルク協奏曲第4番(Brandenburgisches Konzert Nr.4)ト長調BWV.1049(1720頃?)。

 独奏ヴァイオリンと2本のブロックフレーテ(リコーダー)、弦楽(2ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオローネ、チェロ)、通奏低音のためのコンチェルト。

 今日はここで大絶賛している(私が)、コンチェルト・ケルンによる演奏を。

 ブロックフレーテの代わりにエコー・フルートなる奇怪な楽器を用いている。

 2013~14年録音。ベルリン・クラシックス。

  黒い涙のよう
 今回は、寒い季節-つまり新芽が動き出す前-にしか散布できない石灰硫黄合剤の散布も行なった。

 石灰硫黄合剤は、ひどく臭う。
 硫黄山のふもとでゆで卵を食べるより強烈な、あのゆで卵のような臭いがする。

 しかしこれはカイガラムシに効果的であり、殺菌作用もある。

 現在は少量ボトルでは売られていないようだが、私の家には500ml入りボトルがある。
 実は10年も前に買ったものだ。
 それをずっと使わないまま保管してあった。なぜなら、寒い時期に農薬散布するのが億劫だったから。

 ということは、もう薬効が失われているかもしれない。いや、失われているに違いない。
 でも、気休めで散布することにした(臭いだけは効果がありそうなほどじゅうぶんにくさかったし)。

 散布する木は桃色ナツツバキ。

 ポーポーちゃんが巣を作った木だが、この木には夏の間、アリが富士山登山を目指す人のように殺到する。
 つまりカイガラムシがついていて、こいつが排泄する甘い露を手に入れるために大挙してやってくるわけだ。

 おまけに害虫ハンドブックに書かれているとおり、まさに教科書的にスス病がちゃんと発生。
 樹皮はひどく汚くなっている。

 どれくらい汚いかお見せしよう。

20170318Tsubaki2

20170318Tsubaki1

20170318Tsubaki3

 1か月ほどあとに、今度はオルトラン水和剤かアクテリック乳剤を散布し、そのころ活動を開始するであろうカイガラムシの幼虫(農薬をものともしない殻をまだかぶっていない)を退治する予定である。

 ところで、今回の床屋での店主の話題は、札幌に初出店したコメダ珈琲に行って来たということだった。

 小倉トーストの味がおいしくて、とっても感動したと言っていた。

 そうですか……

 満足してうれしそうに語っている、そのことに文句をつける気はこれっぽっちもないが、でも、ふだんどんなものをお召し上がりになってんだろう?

蔵に積み重なった黄色いごちそう♪テレマン/ターフェルムジーク

IMGP1070  鬼め!悪魔め!

 おとといからまた出張で北海道に来ている。


 今月の私はあまり支社にいる日がない。
 それで千葉課長がひどくさびしがっているのは、その瞳の色でわかる。


 しかし、許してくれ。


 こっちでの仕事があるし、それにあわせて(あとで書くように、移動の効率化も考慮して)休みも取ってるし、ポーポーちゃんの様子も見なきゃならないし、バラの剪定や落ち葉拾いもしなければならないのだ。


 肺気腫予備軍が集う、薄暗い喫煙ルームの中。
 さびしげな千葉課長の瞳にさっと桃紫色の光が走ったかと思うと、こんな意地悪なことを言った。


 「MUUSAN、今月は単身赴任手当要らないんじゃないですか?」


 な、な、何を言う!


 今回の札幌での用務は、昨日と来週の火曜日と再来週の月曜日である。
 ひどく予定が飛び石級なのだ。


 昨日の業務を終え今日戻る、そして土日祝をはさみ火曜日の朝再び札幌へ飛び、水曜日に名古屋へ戻る。木曜日は祝日なので休みだが、金曜日に支社に出勤し、月曜は朝から会議なので日曜日のうちから札幌へ移動。


 こうするのが王道のように思われるかもしれないが、これだと3度名古屋と札幌を往復しなければならない。

 しかもそうしたところで、支社に出ることができるのは金曜日だけということになる。


 つまり、私はずっと滞在することで3往復分の費用約20万円をを1往復分に抑え、3度の飯、のあとの服薬よりも好きな仕事を犠牲にして、来週金曜日は有給休暇をとるという苦渋の決断をしたのだ。

 それに単身赴任手当をいただいているので、自宅のある札幌へ出張する場合は当然宿泊費は支給されない。この点でも今回長く居残っても会社に迷惑をおかけしていない。


 これほどまでのコスト意識をもっているのだ。

 なのに単身赴任手当を没収しようとは、まったくもってデビル千葉である。

 没収されたら滞在見合いの水道料金と電気料金、食費を妻に納められなくなってしまうではないか!
 って、でも千葉課長の寂しい気持ちはよくわかる。


 ところで余計なことだが、ミレーの有名な絵画は“落穂拾い”である。落葉拾いではないのだ。

 子どものころは落穂って何か知らなくてとっても苦労した、って経験は私にはない。


  一粒残らず奪取してくれた

 庭に落ちたプルーンやナツツバキなどの葉。

 といっても、前回私はプルーンの木を思い切って大胆に剪定したので(「大きくなりすぎたので切って」とあれほど言っていた妻に笑われたほど、すっきりさせたのだ)、ごっそり葉が落ちているわけではない。

 むしろ冬に向けて、そろそろバラを強剪定しておく方が重要な作業になるかもしれない。


 それよりなにより、私は人生初めての光景を目にした。


 “アリの巣コロリ”の中のエサ、クロアリ向けの黄色い顆粒が、すっかりとなくなっているではないか!


 私が数日間目を離したすきに、やつらはせっせと美味しい毒餌を巣に運んだのだ。


 そのわりに、まだ周囲をうろうろしているクロアリが少なからずいるのが気にかかるが、女王アリが「皆の者、よくぞこのような見たこともない魅惑のラムネ菓子を大量に運んでくれた」と働きアリたちをねぎらい、みんなでラムネパーティーの大宴会をするに違いない。
 やがて地下に張り巡らされた通路には方々から断末魔の叫びが響き渡り、全体がコロリっちゃうのだ(と期待したい)。


 教訓 : アリの巣コロリを設置したあとは、そのことを忘れるくらい無関心になれ!


Telemann Tafel テレマン(Georg Philipp Telemann 1681-1767 ドイツ)の「ターフェルムジーク(Tafelmusik)」(1733)。


 ターフェルムジークとはテーブルミュージック、つまり「食卓の音楽」。


 とはいっても、食卓を囲みながら演奏するのではなく、食卓を囲んでいる人たちのために奏でる楽曲。
 いまなら、レストランのBGM、ご家庭ならTVのプロ野球中継(の音声)などと同じである。


 テレマンのこの作品は、組曲やコンチェルト、四重奏曲など全3巻18曲からなる。


 私も全18曲は聴いたことがなく、パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団による抜粋盤(9曲)を聴いている。

 モダン楽器による、のびやかな演奏だ。


 そしてまた、私は自宅で食事をするとき、ターフェルムジークをかけながら、ってことは今のところ一度もない。


 1980年録音。RCA。


 顆粒はなくなったのに、小さなアリ向けだという無色透明なゼリー状(に見える)黒蜜入りのエサは一向に減っていない。

 わが家の敷地に不法侵入している小さなアリは、やはり黒蜜より壇蜜の方が好きなようだ。


 偏った憶測だが……


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