新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は札幌の「宮川本店」の鰻重。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

コンサート・レビュー

むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第351回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  なぜかフルネという名に特別な感じを抱いていた私
 珍しく第350回に続き2カ月連続で札響定期を聴きに行った。

 なんといっても、ジャン・フルネが指揮する演奏を生で聴いてみたかったからだ。

 ジャン・フルネの演奏を初めて聴いたのは1979年2月。
 NHK-FM をエアチャックしたボロディンの「中央アジアの草原にて」だった。
 次いで、同じく79年の6月。やはり NHK-FM 放送をエアチェックしたフォーレのレクイエム。

 それで、フルネのファンになったかというとそうではない。
 その後もフルネ指揮の演奏をエアチェックした記録はないし、LP レコードを買った記録もない。

 CD も現在までに買ったのは3枚だけ。
 1枚はオムニバス盤で、収録曲の中でフルネがシャブリエの「スペイン」を振った、DENON の管弦楽名曲集。
 あとはオネゲルの作品集とデュカスの作品集。

 このようによくよく調べてみると、特に私がフルネの演奏を多く聴いてきたということはない。いや、むしろ少ない。
 なのに、なぜかフルネという指揮者には特別感があり、それでオール・フランス物のこの定期にもぜひとも行かなければと思ったのだった。

 感想はここに書いたとおり。
 熱狂させられたとか、感動したとかではなく、この日の私は「なるほど~。目からウロコです」と思った(ようなの)だった。

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♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 ラヴェル(Maurice Ravel 1875-1937 フランス)の「ツィガーヌ-演奏会用狂詩曲(Tzigane - Rapsodie de concert)」(1924)。

MIDORIatCarnegie


むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第346回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。


  ワタシ、2児の父に
 第340回定期演奏会の次に私が聴きに行った札響の定期演奏会は、その6カ月後の第346回。

 この半年の間に、ウチでは次男坊が誕生した。
 
 第346回定期はオール・ショスタコーヴィチ・プログラム。
 しかも、メインはショスタコの交響曲の中ではいちばん好きな交響曲第15番
 札響にとっても、この日が第15番の初演奏である。

 コンサートの被感動物語はここに書いてあるので割愛。

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♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の交響曲第15番イ長調Op.141(1971)。
 ここでも触れたが、今年はショスタコーヴィチ没後50年。

 1975年8月9日に亡くなったということだが、新聞で訃報を知った約2週間後の8月24日にNHK-FMで交響曲第15番が放送された。
 毎週日曜日の9時からの「名演奏家の時間」で、コンドラシン/モスクワ・フィルによる塩素だった。このときが私と第15番との出会い。
 まだ暑さが残る――暑かった記憶があるが、別な日と勘違いしているかもしれない――部屋のなかで、ねじまがったような「ウィリアム・テル」序曲の断片やほの暗さがあるのに活動的なメロディーに、瞬時に惹きつけられたことを思い出す。

ShostakoKegel


むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第340回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  盛り上がったコンチェルト、しみじみとさせられたアンコール 
 この演奏会はとてもよく覚えている。

 私としては初めて耳にする(つまり MUUSAN 初聴)ハチャトゥリアンのピアノ協奏曲がすばらしい曲だったこと。

 コンチェルトのあとにアンコールで舘野泉が弾いた(これまた MUUSAN 初聴)シベリウスの「6つの即興曲」の第5曲Op.5-5が、なんと言うか、いま私のために弾いてくれているように思えるほど、心にしみいったこと。

 コンチェルトが私にもたらした気持ちの高ぶりと、そのあとの即興曲が与えてくれたおだやかな気持ちは、曲そのものだけではなく、舘野泉の情感豊かな演奏からもたらされているのが確信できたこと。

 なんて幸せな時間だっただろう。
 あのときの記憶はいまでも鮮明に残っているのである。

 「ローマの松」を振る大友直人の姿もカッコよかった。

  札幌に山野楽器があったころ
 ところで5ページに、TOWER RECORDS の広告が載っている。

 札幌にタワーレコードができたのがいつのことなのか知らないが、この時点で私はまだ一度もタワレコを利用したことがなかった。
 札幌店も知らなければ、クラシカル・アネックスという店まであったなんて、いまこの広告を目にして初めて知った(1992年10月29日にこのパンフレットをちゃんと読んでいなかったのだろうか?)。

 当時の私は、札幌駅前通りに路面店があった「山野楽器」(越山ビル(いまの札幌フコク生命越山ビル。商業施設の名称は「シタッテ」)。その前は ESTA に入っていたと記憶している。このころは東急百貨店にも入っていたはず)か「玉光堂ススキノ店」を利用することが多かった。

 山野楽器が札幌からなくなり、玉光堂が『MALSA 2』に「PALS 21」を出店して(1994年?)からは 、もっぱら「PALS 21」を利用していた。あと、たまに「LOFT」に入っていた CD 店(「WAVE」?)。 

 しかし2004年8月に「PALS 21」は閉店(テナントで入っていた MALSA 2 の所有者が変わった関係で)。
 これを機に私はタワレコを利用するようになった(店舗は移転してピヴォの中にあった)。

 ピヴォは2023年に閉館、解体され、タワレコ札幌店はパルコに移った。

 しかし、私は札幌パルコにあるタワレコに行ったことがない。
 という以前に、私が最後に CD を買ったのは2018年の9月。その CD は上の "Op.5-5" のリンク先記事で取り上げている「舘野泉 シベリウス名曲集」である。 

 また、それ以前も、実店舗よりもタワレコのオンラインで買う機会が増えたので(CD を検索するのがとても楽)、いまは CD 店に寄ることはまったくなくなってしまった。

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♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 ハチャトゥリアン(Aram Ilyich Khachaturian 1903-78 )のピアノ協奏曲変ニ長調(1936)。

 今日はラローチャのピアノで。

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むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第337回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  シューマンのp協の開始は猫ダマシ? 
 プロコフィエフの交響曲第5番は、私のとても好きな曲の1つだ。
 いろいろな打楽器が使われるので、ステージでそれを実際に見られるのも楽しい。

 生で聴くのは1986年3月の岩城宏之指揮による札響第268回定期演奏会以来となる。
 そりゃ私の期待も高まりまくる。

 しかし不思議なことに、この日の演奏会の記憶はほとんどない。

 有名なピアニストであるダン・タイ・ソンの姿の印象も残っていない。

 いや、間違いなく会場に足を運んでいるのだが……

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 それにしても、人口10万人達成記念って……(10ページ)

 このころは、のちに自分たちが江別に住むようになるとは夢にも思っていなかった。

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 プロコフィエフ(Sergei Sergeevich Prokofiev 1891-1953 ソヴィエト)の交響曲第5番変ロ長調Op.100(1944)。

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むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第333回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  高関健の存在が気になりだした夜
 この日の定期演奏会は強く印象に残っている。

 感想はここに書いたとおりだが、初めて聴くブルッフのスコットランド幻想曲は心に染み入ったし、同じく初めて耳にしたヴェーベルンも、ステージ上の空間に放たれた音が飛び交うのがおもしろかった。そして、バルトークの緻密なのに熱い演奏。
 高関はこれからすっごく楽しみな指揮者になると確信した夜だった。
 そして実際、その後2003年に札響の正指揮者に就任したあとは、数々の名演を聴かせてくれたのだった。

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 北海道メセナでこの月に紹介されていたのは「たくぎん」こと「北海道拓殖銀行」。
 この約5年9か月後に、その拓銀が経営破綻するとは道民の誰もが思ってもみなかっただろう(破綻時の頭取は河谷禎昌氏)。

♪ 今日の一曲 ♪
 ヴェーベルン(Anton von Webern 1883-1945 オーストリア)の「弦楽オーケストラのための5つの楽章(5 Movements for String Orchestra)」Op.5(1930)。

 パンフレットの解説にも書かれているように、1909年に作曲された弦楽四重奏のための5つの楽章(5 Satze fur Streichquartett)を弦楽合奏用に編曲したものである。

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 私が子どものとき(っていっても、中学正とか高校生のときだけど)はウェーベルンとかウェーバーとかと言っていたのに、ヴェーベルンやヴェーバーと呼ぶようになったのはいつごろからのことだったのだろう?……



むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第332回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  「こな雪のタンゴ」(8ページ)がどんな曲か気になる
 私にとって、R.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」は高校生活が始まった当時のさまざまな思い出――それは明るく希望に満ちたというものではなく、不安と疲労の塊だったが――と強く結びついたいる作品だ。

 というのも、ここに書いたように、それまでの中学生活では自宅から中学まで徒歩2分だったのが、朝6時には起きてバス→地下鉄→バスと、遠距離通学する生活にかわり、朝の目覚まし時計代わりに使っていた曲の1つが「ドン・キホーテ」だったからだ。

 カセットテープに録音したこの曲。デッキを再生状態にしてタイマーを ON。つまり、強制的にカセットデッキへ電気の供給を止めるわけで、朝に動き出すまでデッキのゴム製のピンチローラーはキャプスタンに押しつけられたまま。ピンチローラーが変形する恐れもあったわけで、なんともひどいことをしていたものだ。

 この日、初めて「ドン・キホーテ」を生演奏で聴くことができた。が、このように私には心に響くものがなくて残念だった。

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♪ 今日の一曲 ♪
 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)のピアノ協奏曲第23番イ長調K.488(1786)。

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むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第330回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  このとき「さっぽろ地下街」はまだ20周年
 第328回定期演奏会の次に私が聴きに行った札幌交響楽団のコンサートは第330回定期。
 第328回のブルックナーの第8番に続き、今度はマーラーの交響曲第3番と、大曲続きとなった。

 札響にとっては初めてのマラ3。
 どんな演奏だったか細かいところは覚えていないが、札響らしい(もちろん良い意味で)破綻のない演奏だったと記憶している。もうこのころ、とっくに札響の演奏技術は高水準にあったのだ。

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♪ 今日の一曲 ♪
 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第3番ニ短調(1893-96/改訂1902)。

 私がこの交響曲を最初に聴いたのは1976年2月25日のこと。中学の卒業直前だったときだ。
 NHK-FM で13:00から放送されていた「ホームコンサート」をエアチェックした。
 演奏はクーベリック/バイエルン放送響。

 カセットテープを処分したあとは、この演奏を聴く機会がないままだが、これまたどんな演奏だっただろう?

 覚えていないことが多すぎる……

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むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第328回定期演奏会(1)

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  この前の月に山田一雄が亡くなった
 札響が創立されたのが1961年9月。
 
 そして、1991年の9月の創立30周年の定期演奏会にはP.シュヴァルツが登場。

 私が札響の定期演奏会に通い始めたころの常任指揮者がシュヴァルツ。
 その姿を見られるのは1975年の送別演奏会以来。そして生でブルックナーの8番が聴けるとあって、もちろん私も足を運んだ。

 しかし、上のリンク記事に書いているように、どこかもの足りなさが残る演奏だった。

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 創立30周年ということで、この日は今日ここに載せた通常のパンフレットのほかに、『札響30周年全演奏曲目』と『札幌交響楽団30周年を迎えて』という2つの冊子も配られた。
 この2冊についても、何回かに分けてご紹介する予定である。

 それにしても、20ページの記載が "シュバルツ" なのが気になる。

♪ 今日の一曲 ♪
 この記事を書きながら、ブルックナー(Anton Bruckner 1824-96 オーストリア)の交響曲第8番ハ短調WAB.108(1884-87/改訂'89-90)を、インバル/フランクフルト放送響の演奏で聴いた。

 1884-87年の第1稿に基づくノヴァーク版第1稿による演奏。最初にこの楽譜の演奏を聴いたときには、第1楽章の終わりにファンファーレが吹かれて、おったまげたものだ。

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むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪「北の楽想」

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  ボロディンを最後に据えた意図は?
 振替休日の日中。こういう日時のコンサートにはあまり足を運ばない私だが、伊福部昭のシンフォニア・タプカーラが聴けるとあって教育文化会館まで行った。

 確かこの日の夕方は大学時代の友人が埼玉から新婚旅行を兼ねて札幌にやって来て、夜一緒に食事をしたはずだ。別な記憶とごっちゃになっている可能性もあるけど。
 その友人も何年か前に年賀状じまいをして、だからといってこっちからだけ一方的に送っても意味がないので、いまでは音信不通の関係になってしまった。

 それはともかく、ここに書いたようにシンフォニア・タプカーラは最後の最後でトランペットがフライング暴走。残念というよりは、札響でもこういうことあるんだぁとびっくりした。

 早坂、廣瀬、間宮のこれらの作品は、この演奏会で初めて聴いたが、特に早坂と間宮の曲が気に入った(「序曲ニ長調」ではなく「序曲ニ調」が正しい曲名)。

 「オーケストラのためのタブロー'85」(こちらの記事もぜひ読んでいただきたい)には数名による男声合唱が加わるが(歌うのではなく、かけ声)、そのメンバーの名がどこにも書かれていないのがかわいそう。いや、名前を見たところで知らない人に違いないけど。

 なぜ、プログラムの最後に「中央アジアの草原にて」を置いたのだろう?
 指揮者の意図はどういうものだったのかなぁ。

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♪ 今日の一曲 ♪
 ボロディン(Alexander Borodin 1833-87 ロシア)の交響詩「中央アジアの草原にて(Dans les steppe de l'Asie centrale)」(1880)。

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 小松一彦の『狙い』が何だったのかはともかく、私、この交響詩がかなり好き。けっこう有名なのに、というか名曲すぎて、あまりコンサートで取り上げられることがない。私も、この曲をコンサートで聴けたのはあとにも先にもこのときだけ。
 でも、激しいタプカーラのあとにもってくるのはなぁ……

むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第324回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

   LSO より、やっぱり SSO
 この日の定期演奏会には、もちろん私も聴きに行った。
 だって、札響が「春の祭典」をやるのだ。はってでもずってでも行かなければならない。

 私はこの前年に、初めて生で「春の祭典」を聴いている。PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)での M・T・トーマス/ロンドン響による演奏だ。
 だが、『札響による春の祭典』ということは、またまったく別の、画期的な体験になるのだ。札響ファンって『札響が演奏するからこそ格別」という感覚を、みんな大なり小なり抱いているものではないだろうか?

 解説に "ストラヴィンスキーの名作「春の祭典」が札響定期で初めて取り上げられるという。" と書いてあるが、これは逆に、定期以外では取り上げたことがある、とも読み取れる。

 そして、実はそうらしいのだ。
 創立25周年記念の定期演奏会となった、1986年9月の第273回定期演奏会。
 その日のパンフレットの別冊の「25年間の作曲家別演奏曲目」にストラヴィンスキーの「春の祭典」の記載があるのだ。

 いつどこでだれの指揮で演奏されたのだろう?

 この日の『札響による春の祭典』は、すばらしい演奏だった。
 秋山和慶の指揮ということで、演奏前から不安定になることはないことは確信していたが、この複雑なリズムの曲を余裕さえ感じるくらい見事に演奏しきった。

 「春の祭典」にばかり関心が向いてしまったこの日だったが、ピアノ協奏曲で J-P.コラールがソリストとして協演していることも、すごいことだ。演奏は記憶に残っていないけど。

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♪ 今日の一曲 ♪
 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791 オーストリア)の交響曲第1番変ホ長調K.16(1764)。

MozartMackerrasComp


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MUUSAN

 クラシック音楽、バラ、そして60歳代の平凡ながらもちょっぴり刺激的な日々について、「読後充実度 84ppm のお話」と「新・読後充実度 84ppm のお話」の2つのサイトで北海道江別市から発信している日記的ブログ。どの記事も内容の薄さと乏しさという点ではひそかな自信あり。

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