新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

インターネット

朝のあの貨物列車はコンテナ時刻表には載っていない「1083」列車らしい

  北旭川行き、1083列車と断定
 先週の月曜日は在宅勤務だったのだが、昼は久しぶりに S&B の「ホンコンやきそば」を作って食べた。私の舌は長年親しんでいるその味を小脳に伝え、小脳は歓びの微電流を私の全身の隅々の神経細胞にまで伝達した。

20241111HongKong

 翌日火曜日の朝。
 江別駅で、時刻表にないあの貨物列車を江別駅東側の跨線橋の上から撮影した。機関車の顔がきちんと写った写真が撮れなかったのは、スマホだとシャッターボタンを押してからややタイムラグがあって、ふつうのカメラのように押した瞬間にカシャッとならないためである。言い訳ではない、現実問題なのだ。かといって、黒死病を患っている PENTAX K-S1 を持ち歩いたところで、いざというときには役立たないだろうから、持ち歩くだけ骨折り損のくたびれもうけってことにしかならない。

20241112JR1083a

20241112JR1083b

20241112JR1083c

20241112JR1083d

 ところでこの列車についてネットでいろいろ調べてみた。
 すると「川崎界隈貨物事情資料室」というサイトに、函館線のお手製のダイヤグラムがアップされていた。
 それを見ると、この謎の貨物列車の江別駅通過時刻(6:54)がダイヤグラム上の「1083列車」と一致することがわかった。ただし、このダイヤグラムは2023年4月現在のダイヤをもとに作成されている。

 あらためて私が pdf 保管していた2022年3月改正のコンテナ時刻表を見てみると、確かに6:43札幌貨物ターミナル発北旭川行きの1083列車が記載されている(ただ、このダイヤグラムでは札タ発6:39発のように読める。江別通過は6:54で23年現在のダイヤグラムもいま現在も同じ)。

20241108HakodateLineDia - edit
▲ 川崎界隈貨物事情資料室のサイトにあったダイヤ(23年4月現在)

▼ 22年3月改正のコンテナ時刻表
202411TT1083_2022
 でも、前回載せたように2024年3月改正のダイヤでは1083列車は時刻表にはない。再掲するが、下り列車が1081列車の次は1085列車と列車番号が飛んでいる。

20241108KamotsuTT2


 『貨物 北海道 1083』などとネット検索すると、1083列車が過去に時刻表に載っていたころの投稿に限らず、今年になって撮影した1083列車の写真や動画を当然のごとく投稿している人たちがいる。つまり貨物列車ファンにとっては1083列車は当たり前の存在なのだ。しかし、なぜ1083列車が時刻表に載っていないのか触れてあるサイト(投稿)はない。

 まるで認知されていないような列車ではあるが、この列車が1083列車に間違いないことがわかった。わかったけど釈然としない。まさか、時刻表に載せ忘れてましたってオチじゃないだろうな……

  彼女は布をめくらなかった
 1083列車の写真を撮ったあと、いつものように134M に乗って札幌へ。
 西改札口を抜け札幌駅立売商会(弁菜亭)のワゴンに行くと、店員さんが駅弁を並べていた。横のワゴンの『非駅弁』はもう並べ終わったようで上に黒い布がかけられていた

 「いいですか?」と私。「まだ準備中です。お待ちください」と彼女。「わかりました」と私。

 ごもっともである。本来の開店時刻までまだ15分ほどあるのだ。
 けど、ここで待つにはあまりにも居心地が悪い。
 「わかりました」とは言ったものの、消沈した気分でその場をそっとあとにし、右手に500円玉を握りしめたまま私は会社へと向かったのであった。

 その日の昼は、会社近くのセブンイレブンで新商品シールが貼られた「鶏めしごはん幕の内」にした。
 『めし』に『ごはん』とは言葉がかぶってるじゃないか、なんてことも疑問に思わずに、鶏めしファンの私はおいしくいただいた。

20241112Torimeshi1

20241112Torimeshi2

20241112Torimeshi3

 コンビニで買い物をするときはクレジットカードでタッチ決済をすることが多いが、セブンのタッチ決済は他の店(ファミマなど)に比べ、決済が完了するまでの時間がやや長いように思う。

 にしても、道南での貨物列車の脱線。
 早く復旧してほしいものだ。

♪ 今日の一曲 ♪
 鉄道ファンだったドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の交響曲第9番ホ短調Op.95,B.178新世界より(Z noveho sveta/From the New World)」(1893)。

Dvorak9Sapporo


レガシィからインプレッサへ交代⑥:「鎮座したのは助手席前の左側」編

 【前回のあらすじ】
 ドライブレコーダーの設置場所については、車をわが家にもってきてから『実地』を見て決めることにした。

  雨が降ったら写らない場所
 さて、ディーラーに車を取りに行って帰って来て、いよいよ実地確認である。

 まず運転席前の右側。

202410InprezaDashB4

 黄色の場所はフラットなのでドラレコを置けそうだがガラスに近すぎて高さが引っかかりそうだし、赤い場所は凹凸があって設置はむずかしい。
 また、黄色の場所(赤の場所も微妙)はフロントガラスがワイパーの拭き取り範囲から外れる。なので設置場所としては適さないということになる。

  存在感ありすぎな場所
 では、ダッシュボードの中央。マルチファンクションディスプレイの上。
 前のレガシィ B4 のときはこの中央位置に置いていた。
 ここは平らで貼り付けやすいだろうが、今回の車には中央に MFD があるわけで、高さがそれなりにある。ここに置くと、運転の視界を妨げはしないものの、ちょっと邪魔になる感じだ。
 アイサイトへの影響も出るかもしれない。

202410InprezaDashB5

  邪魔にならず雨の日もクリアな場所
 では、助手席側。

20240831DriveReco2

 少し R(曲がり)はあるが、この程度なら貼り付けに問題はなさそうだ。位置的にも、アイサイトの禁止エリアから外れていそうだし、助手席側のエアバックが出てくる口からも外れていそう。フロントガラスもきちんとワイパーが拭き取ってくれるエリア。

 近くにあるカーナビのアンテナに影響が出るだろうか?そこが心配だったが、場所的にはここがいちばん良さそうだ。ということで、仮置きして(接着しないで)してテスト撮影。
 うん、映像も前面全体を問題なく網羅して写されている。
 ここに決定し、両面テープで固定。

202410InprezaDashB6

202410InprezaDashB1

 電源コードはダッシュボードとドアの間の箇所はすき間に押し込み、その下は発煙筒付近を経由して、フロアマットの下を通し、ソケットへ。

20240831DriveReco4

20240831DriveReco5

 エンジンをかけると、ドラレコも無事 ON(当たり前か)。

20240831DriveReco3

 実際に撮影された映像がこれ。この映像の写真はビューソフトを使ってパソコンで再生したものである。

202410HDR1

202410HDR2

 ダッシュボードの左端に設置したわけだが、ご覧のように左右の画角は十分に確保されている。設置から2カ月経つが EyeSight のエラーが発生したことはないし、カーナビも地図上で自車位置がずれたりすることもなく正常に作動している(カーナビのアンテナに対してのドラレコの干渉はなさそう)。

 『ダッシュボードの上にドラレコを設置すると、フロントガラス上部に取り付けるよりも撮影位置が低くなるので、もし衝突してボンネットがめくれ上がったら、それが邪魔になってそのあとはめくれ上がったボンネットしか映らなくなる。だから、フロントガラス上部に取り付けた方が良い』

 そのように書いているネット記事が少なからずある(記述内容が似ているので、元ネタは1つなのかもしれない)。
 ただ、ぶつかったあとよりもぶつかる前(信号の状況や、相手の動き)の情報が映像こそが大切であり、それが残っていればそれだけでもけっこうな証拠になると思われる。
 それにフロントガラスに取り付けても、衝突でフロントガラスが割れたりしたら、そのあとは撮影はできなくなる。
 なので、必ずしもダッシュボード上への設置だと情報不足になるとは言い切れないのではと、私は思っている。

 なお、このようにドライブレコーダーを設置したあと「中古1カ月点検」を受けたが、「この場所はだめですよ」という指摘を受けることはなかった。

 次回は、ドラレコの影響は受けていないアイサイトの話を。

♪ 今日の一曲 ♪
 バルトーク(Bartok,Bela 1881-1945 ハンガリー)の「2つの映像(Ket kep)」Op.10,Sz.46(1910)。

BartokTanze



プリメインアンプが替わって~その3♪アンプはとうの昔に完成されていた?

PM8006Cata  もはや比べようもない
 22年ぶりにプリメインアンプを替えてみて、SACD を再生したときのホールの《雰囲気》感っぽさを感じたり、通常の CD でも優秀録音のものは、SACD に劣らず同じように《雰囲気》、つまりホールにいるような空間が出現したように感じたことを前に書いた
 それは、スピーカーからの直接音が少しおとなしくなった(あるいは録音で収まっている間接音がしっかりと再現できている)ためなんじゃないかと思う。

 以前アンプを替えたときと異なり、今回はアンプだけの交換だから、この変化はアンプによって現れたものだ。

 では、今まで使っていた LUXMAN のアンプより、それよりも少し安い PM8006 の方が優秀なのか?

 それは何とも言えない。新品時の LUXMAN のアンプと比較することができないからだ。
 経年劣化でもともと持っていた力を出し続けていたというのは、あまり考えられない。
 なので、ここで優劣をつけることはできない。

  30年以上前に《できあがっていた》?
 ただ、ここで私は一つ気になることがある。
 しばしばネットで見られる《アンプはむかしの製品の方が良くできている》と唱えている人がすごく多いことである(もちろんある一定レベル以上の製品ということだが)。

 『教えて!goo』とか『YAHOO! 知恵袋』、あるいはそれ以外のブログなどでは、こういう主張が見られる。

 アンプは音を増幅するもので、その技術ははるか前に確立している。新しい技術なんてない。だから同じ価格帯なら、物価の安かった昔に作られた機種の方が良い部品を使っているし、いまのアンプはいろいろなところでコストカットしている。だから、むかしのアンプの方が音が良い。

というのが、だいたい共通している理由。ただし、“高級品なら”っていう条件が書かれていることも多い。

 私が使っているアンプは先代も今回のも高級とまではいかない。
 ミドルクラスである。
 だから当てはまらないのかもしれない。

 とはいえ、アンプの技術はとうの昔に確立しているので、技術革新などないっていうのはほんとうだろうか?

 こういう説明も目にした。

 もし、技術革新があれば、メーカーはもっとそのことを宣伝するはずです。

20190511Audio2  革新なしってことはない
 いや、いま売られているアンプのカタログを見ると、いろいろと売り言葉が載ってるんですけど……

 PM8006 のをちょっと抜き出すと、

 プリアンプ&ボリューム回路の刷新により、空間表現力とディテールの再現性を飛躍的に高めたミドルクラスプリメインアンプ

・電流帰還型プリアンプ
 フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路をプリアンプ部とパワーアンプ部に採用。ハイスピードでS/Nが高く、低歪率(テイワイリツ)という特徴を備える非常に優れた増幅回路です。

・新開発デジタル制御ボリューム回路
 チャンネル間のクロストークとギャングエラーを極小化するために、可聴帯域外に至るまで優れた特性を備えるJRC製ボリュームコントロールICを新たに採用。機械式ボリュームでは構造上避けられない左右チャンネル間のクロストークや音量差が生じないため、空間表現力を大きく向上させることができます。

 注) クロストーク 伝送信号が他の伝送路に漏れること。混線。

・45Aを超える瞬時電流供給能力
 パワースペックが同じであっても、実際のスピーカードライブ能力は個々のアンプで異なります。マランツは、アンプがスピーカーに瞬間的に供給できる電流の量の差がその原因であると考えています。PM8006は、電源部の強化やショート・パワーライン・レイアウトの採用、回路のディスクリート化、低インピーダンス化など、回路全体の最適化に加え、パワートランジスタ、ドライバートランジスタおよび出力段用電源のダイオードの電流容量の向上によって、45Aを超える瞬時電流供給能力を実現。

 注)ディスクリート 回路において、集積回路(IC)を使わず、ひとつひとつ部品を選んで使っているということ
                                etc,etc…… 


 十分、宣伝してくれているではないか!

 またまた登場させてしまうが、麻倉怜士に言わせれば(「オーディオの作法」:SB新書)、

 ……オーディオメーカーの製品カタログ。これは「ほとんど役に立たない」と考えていいでしょう。どういう新素材を開発したか、どんな新方式の電気回路や構造を採用しているか。誇らしげに記されている能書きは、一度さらっと流し読みをしたら、すべて忘れてしまって構いません。……


ってことになってしまうのだが……

 もっとも、それに続いて、


 ここで言わんとしているのは「オーディオ選びはカタログだけでは絶対にできない」ということです。


とは書いているが……


  ある種のノスタルジーもあるのでは?
 ネットで見た、次の記述がいちばん客観的で正しいような気が私はしている。

 古いアンプをきちんとメンテナンスして使うならのなら、むかしの方が良いと言えるかもしれません。というのも、いまと比べると80年代には今では考えられないような採算度外視で作られたアンプがたくさんあったからです。単にむかしのアンプは高くて良いものだと言ってるだけでは意味がありません。きちんと整備すると、むかしのアンプの方が良い音がするということもあるでしょう。

 最初に書いたように、もし私が LUXMAN のアンプを定期的にオーバーホールして使っていれば、PM8006 に替えたときに、音に物足りなさを感じたのかもしれないが、それはもう比べようもない話だ。

 むかしのアンプの方が良かったというのはある意味正しいだろう。けちらないでパーツを投入している機種ならば(私が使っていた AIWA のカセットデッキを修理したとき、この機種のように良いパーツを使って製品を作ることはもういまではできないと、修理に来た人が言っていた。1990年ころの話である。そのデッキは1979年ころに発売されたAD-F70Mだった)。しかしだからと言って、いまのアンプがむかしより悪いってことはないんじゃないか?私はそう思っている(新旧の価格変動を考慮しなきゃならないが)。 続く……

 ところでアンプを替えて、じゃあどの SACD(ハイブリッド)をかけても、部屋の空気が変わるように感じるかというと、そうではない。これまたもともとの音源によるようだ。

 先日再生してみたマリナー指揮によるドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の「自然と人生と愛(Priroda, zivot a laska)」は、これまた、それまでに感じなかった豊かな音場が繰り広げられ、はっとさせられた。降圧剤を飲んだ後でよかった。

♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1891年(第1,2曲),1891-92年(第3曲)
【初演】 1892年・プラハ
【構成】 3曲
     1. 序曲「自然の中で」Op.91,B.168(約13分)
     2. 序曲「謝肉祭」Op.92,B.169(約10分)
     3. 序曲「オセロー」Op.93,B.174(約17分)
DvorakKarnevalMarriner【編成】 orch(picc 1,fl 2,ob 2,E-H 1,cl 2,B-cl 1,fg 2,hrn 4,trp 2,trb 3,tuba 1,timp,打楽器各種(大太鼓,シンバル,タンブリン,トライアングル),hp 1,str)

♪ 作曲家情報 ♪
こちらをご覧ください

 
♪ 紹介したディスク ♪
 マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティンズ・イン・ザ・フィールド。
 1990年。Capriccio。

マダガスカルは雨期、MUUSANは移期(3)♪シューマン/Op.84

SchumannChore  謎のシミに憂う3日目
 今日もダンボール開け。

 前回はCDをラックにびっちり並べたあとになって、やっぱりラックの場所はこっちの方がいいやと、かなりむなしい2度手間を自ら生み出してしまったので、今回は置き場所をよく考えなくてはならない。

 それにしても、クリーム色のマットレスがずいぶん汚れている(私はベッドではなく、布団を敷いて寝ている)。
 この上に直接寝ているわけではないのに、なぜよだれを垂らしてしまったようなシミがいくつもあるのだろう?

 どうせ多少がんばったところで片づけがすぐに終わるわけではないので、今日は周辺の商業施設などの探索に行ってみようかと思う。
 食料品も少しストックしとかないとならないし……

 今日の1曲。

 私は歌など歌いはしなかったが、シューマン(Robert Schumann 1810-56 ドイツ)の「別れに寄せて歌う(Bein Abschied zu Singen)」Op.84(1847)。

 フォイヒテルスレーベンの詩による合唱曲である。

 H.ノイマン/ライプツィヒ放送合唱団、同交響楽団の演奏を。

 1978年録音。ドイツ・シャルプラッテン。

 ところで今度住むことになったマンションはフレッツ光が導入されていない。
 光は光なのだがUSENである(ここは「うせん」と読まないでほしい)。

 そこでフレッツ光を解約。こちらはNTT西日本のフレッツ光・隼を契約してちょうど2年目の満期月にあたるので(加えて次のマンションはフレッツが導入されておらず、個人的に導入する工事も認められない可能性が高いため)、解約金はなし。

 ところがプロバイダー契約をしていたYahooの方は5000円ちょっとの解約金がかかると言われた。
 その言い方は「お客様の契約は解約金が発生するタイプのものです」。ってことは、解約金が発生しないタイプの契約もあるってことか?
 6年間も利用していたのに、まさか解約金が発生するとは思わなかった。

私のプロフィールが謎に包まれる?♪ピエルネ/シダリーズと牧羊神

Pierrne  伊福部の向こうに橋本が
 「音盤博物誌 片山杜秀の本(2)」。

 その第41章「信時楽派が存在する(中)」


 芥川也寸志は、伊福部昭との関係ばかりで語られがちだけれど、演奏会用作品から映画音楽まで、好んで書いた甘い旋律には、明らかに橋本の影がある。そして、たとえば芥川の出世作《交響管弦楽のための音楽》の第1楽章は、ピエルネ《シダリーズと牧羊神》の〈小牧神の入場〉と似ているが、ピエルネこそは橋本師匠の好みの教材だった。橋本は昭和初期のヴァイオリニスト時代、ピエルネの大作ソナタを持ち曲にもしていた。伊福部ゆずりのオスティナートの向こうに橋本ゆずりの愛くるしいフランス趣味が透けるのが、芥川の音楽という気がする。


 信時(のぶとき)とは信時潔(1887-1965)のこと。橋本は橋本國彦(1904-1949)のことである(ちなみに、伊福部昭は1914-2006)。

 ピエルネ(Gabriel Pierne 1863-1937 フランス)のバレエ「シダリーズと牧羊神(Cydalise et le chevrepled)」(1919)から、6曲からなる第1組曲(1926)。

 この曲については、この過去記事をご参照いただければと思うが、「小牧神の入場」は確かに言われてみれば、芥川の「交響管弦楽のための音楽」に似ている。


 マルティノン/フランス国立管弦楽団の演奏を。

 1970年録音。エラート。


profile終了  そこからは入場できなくなります
 このlivedoorブログで、また1つサービスが終了する。“livedoorプロフィール”である。
 終了するのは年明けの1月31日。

 まあ、確かにあまり重要な機能ではなかった。
 私も一応パーツを左サイドバーに貼っていたが、はい、明日からはずします。気が早いけど。

 これまでここを使ってメッセージを送ってくれた少数民族の皆さんにお礼申し上げる。

 なお、あなたが一方的に私にメッセージを送りつけたいときは、正統的パーツである“メッセージ”を使っていただければ、今まで同様私に届くしかけになっている(メアドの入力は必須ではない)し、メッセージではなくコメントをいただいた場合は、ヘンテコなものでない限りは必ず応答するようにしている。

  950円をおよそ1000円と言うのとはワケが違う
 話は変わるが、おとといの朝のニュースで、アインシュタインの直筆メモにおよそ2億円の値がついたと夏目アナが言っていた。

 が、朝日新聞の朝刊を読むと、それは約1億7,700万円と書いてあった。
 2,300万円も差がある。それを“およそ2億円”にしちゃうなんて、太っ腹だ。

 そんなことを思いつつ、別な新聞(遅れて届く北海道新聞)を眺めていたら、こんな記事が。

20171025Doshin1

20171025Doshin2

 そう、庶民にとってはこの額でも大々々問題なのである(ミニロトの1等だって、“およそ1,600万で、2,300万よりも少ない)。

 で、昨日のプレミアムフライデーはどうお過ごしに?
 

七珍万宝より価値のある情報 in 2017♪アルスノヴァ金管Qnによるペーツェル

Pezel  正月の一目惚れ
 「おれは今、もーれつに感動している!」
 そんな星飛雄馬の気持ち状態の私である。

 1977年1月3日(当時なら、そろそろククレカレーが食べたくなるころだ)の6:10からNHK-FMで放送された“ニューイヤー・バロック”。

 正月三が日なので“ニューイヤー”というのはわかるが、放送時刻からして、いつもやっている「バロック音楽のたのしみ」の番組名を実に安直に変えただけと思われるものだが、この番組で私はあるマイナーな曲と衝撃的な出会いをした。
 なぜ、その曲だけをエアチェックしたのか覚えていないが、とにかくその曲をとっても気に入ってしまった。

 ペーツェル(Johann Christoph Pezel 1639-94 ドイツ)の「『金管五声部の組曲』より第1~3曲」である。演奏時間は約6分。
 演奏はアルスノヴァ金管五重奏団だった。

 輝かしい第1曲、物憂げな第2曲、その憂いを打ち消す華やかな第3曲。

 短いこの“組曲”を、ポット式石油ストーブの、煤けたのぞき窓のなかの炎を見ながら、何度聴いたことか。

 もちろん、それを春になっても、夏になっても、秋になっても、ストーブは焚いてないが、やはり何度も聴いた。

  夏には“拡大版”が
 で、7カ月後の8月19日に放送された“バロック音楽のたのしみ”。
 そのときもこの作品が放送された。

 曲名は「『5声部の組曲』より」。放送されたのは1月3日の3つの曲に続き4曲、計7曲。演奏時間は約11分。
 ただし、先の3曲ほどの衝撃は、続く4曲には感じなかった。といっても、比較論。4曲も私の心を歓ばせてくれた。愛聴してたのは、もっぱら最初の3曲ばかりだったが……

 カセットテープを処分したあとは、この曲が聴けなくなってしまった。
 そこで、私はこの曲のCDを探し求めることになる。

  奏者向けっぽい録音がちょっとあるだけ
 ところが、ペーツェルの作品はあまりCD化されていない。というよりは、もともと録音自体がひじょうに少ない。
 あっても、どちらかといえば金管楽器の演奏者向けのアルバムに、ちょこっと入っている程度。
 そういう使命を帯びたCDは比較的価格も高い。

 そしてまた、金管五重奏とか金管5声部のための“音楽”とか“組曲”、“ソナタ”という、住所不定、自称・会社経営みたいな作品名が記載されている。
 この曲名はこの曲だという、音楽作品の特定がなかなかできないのである。

 それでも、オンラインショップが登場してからは“Pezel”で検索し、CDを探すことが楽になった。いや、楽になったというよりも、インターネットのない時代は、ほぼ探すのが不可能だった。
 そして入手し得るものはしてきたつもりだ。

 ・5声のためのアルマンド (エアチェック。フランス国立管弦楽団五重奏団)
 ・金管五重奏のための音楽 (同。同)
 ・「ソナタ集」から第69,71,75番 (ウルリッヒ(trp)他。ナクソス)
 ・組曲 (フィラデルフィア・ブラスEns。ソニークラシカル)
 ・3つの小品(リール金管五重奏団。RG)

 ほかの作曲家たちの金管五重奏曲などが収められたなかの、1つ。
 つまり、専門用語でいうところのオムニバス盤のなかで、10分あるかないか、いや5分ほどの長さのこれらのペーツェルの作品のために、私は「今度こそあの曲と一緒かもしれない」と「神様、仏様、マリア様!」と節操なく祈りながら購入してきた。

 どれもはずれだった。
 宝くじ並みに当たらなかった。

IMGP0255 この曲に関する唯一の情報は、「バロック音楽のたのしみ」で服部幸三氏が話していた「これらの曲を時報として塔の上から吹いていた」というものだけだった。


  作品名判明す
 かわいそうなそんな私が色めきだったのは、2007年の年末のこと。

 “レコード芸術”の“海外盤REVIEW”で、ペーツェル(とライヒェ)の“TOWER SONATAS”というCDが紹介されていたのだ。ふだんは買っていないレコ芸だが、年末なので買った。そして、この情報を得た。運命的なものを感じた。

 すぐにタワレコ・オンラインで注文。

 それが写真のCDだが、ここに収められているペーツェルの「5声の吹奏楽(Funffstimmigte blasende Music)」(1685刊)は、16曲からなるもの。

 「あの人は今!?」じゃないが、いよいよもって再会できるかもしれない。CDを再生しようとして、過呼吸になりそうな私の状況をご理解いただけるだろうか?
 新品CDを包んでいるフィルムをなかなかはがせなかったほどだ。

 プレイボタンを押す。
 1トラック目、2トラック目、……16トラック目

 ない……。
 酸欠状態になりそうな私のこのときの状況に共感していただけるだろうか?

 「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)によれば、この「5声の吹奏楽」は実は全部で76曲ある。
 つまりこのCDは、そのなかから16曲を抜粋したものなのである。
 で、はずされちまったワケ。

 とはいえ、失意のどん底に落とされただけではなかった。
 この16曲の中に、77年8月に知った7曲のうちの2曲が含まれていた(残念ながら当初の3曲ではない)。
 つまり、最初にFMで知った「金管5声部の組曲」という山田太郎さんみたいな名前の作品は、1685年出版の「5声の吹奏楽」の一部であることが判明したのだ。

  投票日、政権私に衝撃が走る
 そして、このあいだの日曜日。

 小池百合子が海外逃避し台風が荒れ狂っていた22日の早朝に、これ以上のものがあるのだろうかというくらい貴重な情報をコメントで寄せてくれた方がいた。

 ブログを始めて10年になるが、雨の日も風の日も、暑くて倒れそうなときも、めんどくさいなぁと思ったときも、続けていてほんとうに良かったと、しみじみ思った。

 コメントを寄せてくださったのは“ペーツェル好き”さん。日本にペーツェル・ファンがいるとは、なんと心強いことか!
 その記事とコメントがこちらである。

 教えていただいた YouTube を観てみると……おぉぉぉぉぉぉぉ~~~っ!ぐれぇぇぇぇぇぇぃ~~~とぉっ!
 あの7曲版の演奏だったのである!ある!アル!
 画像は静止画で、音楽にはLPの溝をなぞる針音も聞こえる。

 懐かしい!
 あぁ、よみがえる青春の日々!
 目を閉じると、煤けたストーブののぞき窓がよみがえる。うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~サンポット!

 狂喜乱舞したかったが、身体の節々が痛いので断念した。
 赤飯を炊きたかったが、ごま塩がなかったのであきらめた。
 朝から祝杯をあげようかと思ったが、1日を棒に振るので延期した。

 カセットテープを処分したのがいつごろのことだったかはっきり覚えていないが(きっと小分けにして捨てたんだろう)、この曲に再会したのは30年以上ぶりになることは間違いない。初めて聴いたときからは、40年ということになる。

 “ペーツェル好き”さん、ありがとう。

 あなたのこと、好きになって、いいですか?


でも、落札後、急に倒れたとかかも……♪ブリテン/御子が生まれたもうた

BrittenChoralEditionBox  クション系迷惑2種
 この季節、とは限らず年がら年中当てはまることだが、人前で口を覆わずにクシャミをする人には、まったくもって閉口させられる。
 ハークション迷惑だ。

 そして最近、私は嫌な目に遭った。
 迷惑を受けたと言ってもいいだろう。

 私がオークションに出品したCDがめでたく落札されたのだが、こちらから送付先の住所氏名を問い合わせても10日経っても、相手からは一切連絡がない。専門用語で「なしのつぶて」ってやつだ。

 ひどい人もいるもんだ。

 こういうトラブルがあるのは覚悟していたが、そして私の場合は先払い入金後の商品発送としているので金銭面での被害はないが、あと味が悪いったらありゃしない。
 セイシン的クツーってやつだ。

 買う気がないなら入札しないでいただきたい。
 オークション迷惑だ。

 そんな思いを払拭するため、買い物で気晴らしをした。
 といっても、地味に冬支度である。

 ムシロを買って、湯たんぽも準備して、ももひきも新調して……じゃなく、プリンターのインク・カートリッジを買い(ということは、明らかに年賀状を今年も出す意向があるということだ)、来年の卓上カレンダーを買い(会社の机で毎年同じものを使っているのだ)、レコード芸術の12月号を買った(たまたま、伊福部のCD評が載っていたのを知ってしまったのだ)。

BrittenChoralEdition3 手帳は1ヵ月くらい前に買っているのだが、いまだにもったいない気がして書き込みをしていない。
 毎年書き始めは「今年はきれいに書くぞ」と意気込むのに、1ヵ月もしたら聖霊の踊りのように踊った字で溢れてしまうのはなぜだろう?

 その前にクリスマスがある。
 数の子の心配をする前に、チキンの心配をしなければならない。

 そんなわけで、今日はキリストにまつわる声楽作品。

  boneじゃなくbornです
 ブリテン(Benjamin Britten 1913-76 イギリス)の「御子が生まれたもうた(A Boy was born)」Op.3(1932-33/改訂1955)。

 15世紀と16世紀のキャロルの詞を用いたもので、コラール変奏曲の形をとる。
 編成は、童声合唱と男声合唱および女声合唱。改訂版では任意でオルガンが加わる。

 主題と次の6つの変奏曲から成る。

 1. Lullaby,Jesu -
 2. Herod -
 3. Jesu,As Thou Art Our Saviour -
 4. The Three Kings
 5. In the Bleak Mid-Winter -
 6. Noel!

 透明度が極めて高い人間の声が織りなす、まさに崇高な美しさ!
 それは神秘的ですらある。

 スパイサー指揮フィンジ・シンガーズの演奏で。
 1997年録音。シャンドス。

 チキンの骨は縦に裂けるから、犬に食べさせちゃだめって聞くけど、ホントですか?

激励のお気持ち承り所
最近寄せられたコメント
私の浮き沈み状況

これまでの御来訪者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
本日もようこそ!
ご来訪いただき、まことにありがとうございます。

PVアクセスランキング にほんブログ村
サイト内検索
楽天市場 MUUSAN 出張所(広告)





カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
タグ絞り込み検索
読者登録
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード
ささやかなお願い
 当ブログの記事へのリンクはフリーです。 なお、当ブログの記事の一部を別のブログで引用する場合には出典元を記していただくようお願いいたします。 また、MUUSANの許可なく記事内のコンテンツ(写真・本文)を転載・複製することはかたくお断り申し上げます。

 © 2014 「新・読後充実度 84ppm のお話」
  • ライブドアブログ