新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は札幌の「宮川本店」の鰻重。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

室内楽曲

「目覚めよ」と頭の中で鳴り渡る曲を音声検索してみたら…

  私の鼻歌は役に立たなかった
 何日か前の朝のこと、私は頭の中で執拗に繰り返すメロディーを聴きながら目覚めた。

 ピアノ曲かピアノ・コンチェルトの一節だと思うのだが、そしてそれはロマン派以降の曲だと思うのだが、何の曲かわからない。

 起き上がって頭の中で歌ってみるのだが、なぜかその一節から先のメロディー(展開)は浮かんでこない。

 こういうのってヒジョーにいらいらする。

 妻が出かけてから ――妻の前で、そんなことができようか!―― スマホの Google アプリを起ち上げ、スマホに向かって鼻歌でそのメロディーを歌ってみる。つまり、音声検索である。

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 うん、われながら下手だと思う。
 わずか一節なのに音が狂う。

 スマホの画面には『もう少し歌い続けろ』というようなメッセージが表示される。

 けど、そこのフレーズしか思い出せないので、同じ部分を繰り返すしかない。

 その結果がこれ。

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 ということで、わからずじまい。
 そのうち、このメロディーも私の中から消え去り忘れてしまった。

 ところが、数日後のこと。
 昼食後(セコマのカップうどん)に昼寝に突入するべく、私がベッドに淫らに、いや、優雅に横たわっていると、突如またあのメロディーが頭の中で鳴り始めた。

20251022SecomaUdon

 そして、このときはすぐに、この曲はマーラーのピアノ四重奏曲断章イ短調の真ん中へんの盛り上がるところだということに気づいた。

 当初思ったとおりピアノがらみの曲だが、そこのフレーズはヴァイオリンが弾き始めるものだ。

 それにしても、天下の Google でもさすがにマーラーのピアノ四重奏曲断章イ短調のメロディーは把握していなかったようだ。

 んっ?私が音痴でグーグルさんが識別・判断できなかっただけか?

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「ピアノ四重奏曲断章(Fragment eines Klavierquartettsatz)」イ短調(1876?-78)。

 私の頭の中で繰り返し鳴り渡っていたのは、下の CD の演奏(エッシェンバッハのピアノ、フィラデルフィア o のメンバーによる。2006年ライヴ)では6分35秒あたりから奏でられている箇所である。

Mahler6Eschenbach


お米はガラス瓶の中へ ← もう『米びつ』は使わないことに

  はい!ザァーッ
 いまはどうなっているのか知る由もないが、むかし実家には「ハイザー」という米びつがあった。
 ボタンが2つか3つあって、そのボタンを押し下げると米が1合とか2合、ザーッと受け皿に出てくるやつだ。

 なんで「ハイザー」というのかというと、アイちゃんによれば ――AI のことである――「ハイ」というレバーを押すと、「ザーッ」と米が出てくるからだそうだ。

 ホントかね?

 私の乏しい記憶によれば、「ハイ」なんて書かれたレバーなんてなかったように思うのだが。

 このハイザー、浜松の富士製作所という会社(現:フジコーポレーション)が1963年から販売を始めたという。きっと「ハイザー」という名前も商標登録されているんだろう。

 で、ハイザーではないが、わが家にも米びつがあった。
 家を新築したときに、シンクの下に備わっていた(というか置かれていた)ものだ。

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 たいした値段のものではないが、こういう備品ってけっこううれしかったりする。
 こういうもので喜んでいるうちに肝心なところ ――たとえば、壁紙が一部剥がれていたりする―― を見落としたりしちゃうんだけど。

 この米びつ、なんの疑問もなく25年以上使ってきた。
 しかも1回も清掃したこともない。
 考えてみればかなり不潔だ。
 しかもシンク下って、けっこう湿気が高い。
 ときには排水の汚水桝から悪臭が逆流したりもしている。
 米の保管場所としては良い環境とはいえない。
 そもそもあらためて見てみると、米びつ自体、なかなか美しくない。

 ということで、壊れたわけではないが、米びつを処分することにした。
 いままでよくムシがわかなかったものだ。

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 代わりとして、ヨドバシ.com で「ガラスクッキージャー(CH00-H05 AZY0801)」という瓶を買った。
 ちょうど米が5kg 入る。

 中国製のリサイクルガラス製品だが、ガラスから有害物質が浸み出してくるなんてことはないだろう。
 輸入販売しているのは静岡市の「ダルトン」という会社だ。

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 これで米を保管するようになってから、なんだかごはんが一層おいしくなったような気がしている。

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 クライスラー(Fritz Kreisler 1875-1962 オーストリア→フランス→アメリカ)の「愛の悲しみ(Liebesleid)」。

Kreisler


なんで、私がコロナに!? (1) 序奏「月曜日の朝、目覚めると」

  それは弱い口蓋痛から始まった
 9月22日・月曜日。
 この日は在宅勤務日だったので、出社する日とは一緒にする必要もなくゆっくり寝ていて構わないのだが、ニワトリのコッコちゃんような気質と性分の私はいつもどおり5時に目を覚ませた。目覚まし時計との張り合いってもんだ。

 今日は特別な日である。
 帯状疱疹ワクチンの2回目の接種を午後に受けに行くのだ。だからこそ、この日を在宅勤務に充てたのである。
 2回目を打ち終えたあかつきには、少なくとも10年近くは帯状疱疹の痛みに襲われる恐怖から解放されるのである、理論上は。

 そのためにも景気づけに前日の夕食はトンカツを揚げて食べた。
 私が豚肉を叩き、衣をつけ、揚げた。

 昼にはえび天を食べ、夜はトンカツ。このように、ワクチン接種に耐えうる体作りに励んだわけだ。

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 ところが、この日の朝はめずらしくのどにちょっとした痛みというか違和感がある。
 いや、のどというよりはノドチンコの前の辺り、つまり口蓋に辛さを感じるような違和感があったのだ。

 でも、こういうことはたまにある。
 無防備なライオンが大口を開けて寝ているような感じで、口呼吸中心に寝てしまうとこういう『モーニング・ペパー・マウス』状態になることはある。

 そんなのは何か食べて、歯磨きをすれば何ごともなかったように戻る。
 そのとき戻らなくても、半日もすれば治る。
 それでも治らないときは風邪っけの状況に投げ込まれたことになる。

 どうせすぐに治るだろうとは思ったが、この日は午後からワクチン接種という一大イベントが控えている。
 そこで念のため体温を測ってみた。

 ピピピピピ、ピピピピピ。
 そして「ひょえぇぇぇぇ~」。
 
  午前5:00 37.1度
 微熱があるではないか!
 むかしの水銀式の体温計なら、赤字ラインを突破だ。

 私は熱に弱い。
 ちょっと上がってもオカンに、いや、悪寒に襲われる。
 が、このとき、37.1度()あるのに口蓋の違和感以外はなんの異状も感じなかった。

 まあいい。
 ワクチン接種は通常は37.5度以下なら可能だと、説明書きに書いてあった。
 まだ許容範囲内だ。

 そう思いながら、目玉焼き(片目)と、ウインナーとピーマンの炒め物を作り、炊きたての新米をご飯茶碗で2杯食べた。ほら、どー考えても元気だ。

 そのあとは夏に別れを告げるため、というよりも妻から「もう使わないんじゃない?」と暗にしまうよう匂わされ、扇風機2台を箱に入れ押し入れ上の棚にしまった。
 このとき7時。
 朝から精力的な働きぶりではないか!

 この肉体労働のあとは(どのように緩衝材をセットするかという頭脳労働も伴う)いよいよもって会社の仕事をし、それを終えて、また体温を測る。

  午前9:00 37.6度
 まずい。
 ワクチン接種可能な体温を超えている。

 いやいや、たまたま誤差の範囲に違いない。
 だって、私は相変わらず体にだるさやのどの渇き、悪寒などといった症状はまったく感じないのだから。
 おでこを触っても熱があるように感じないし、デコピンしても正しき鋭い痛みを感じる。

 悶々とした気分ではあるが、でも『測れば熱がある』という、ただそれだけの状態。

  午前10:00 38.0度
 ええっ~~!38度だってぇ?
 こんなんならば、どう考えても体はブルブルガタガタしてくるに違いない。
 でも、私にはなんの自覚症状もない。

 だが、アレグロ(速く)で体温が上がっている恐れが。

  午前11:00 37.6度
 ほぅら、下がった。
 このまま下がるに違いない。
 予定通り、接種しに病院に行こう。

  午前11:30 37.8度
 やばいではないか。
 また上昇気流に乗ってしまった。

 果たしてどうするべきか。
 早めの昼食にして、善後策を考えよう。

 私はマルちゃんの赤いきつねを食べた。
 が、なんとなく気持ちが落ち着かず、お揚げは半分残した。

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  解熱剤でその場をしのごうとする愚策
 さて、接種しに行くかどうか?
 上に書いたよいうに、私には熱が高いこと以外にほかに症状がないので、コロナやインフルエンザかもしれないとはまったく思わなかった。

 問題なのは熱だけなんだから、いっそこと解熱剤で下げて受けようか?

 ホントの体温と、解熱させた体温。
 高校生物で習った『真の光合成と見かけの光合成』という言葉が頭に浮かぶ。

 いやいやそんなことは本末転倒。
 見かけで熱を下げて、ほぅら平熱ですから大丈夫と接種を受けて、わが身に何か起こったらたいへんだし、病院にも迷惑をかける。

 だが、このまま熱が高い状態で行ったところで、決まりによって接種してくれない可能性が高くなりつつあるし、熱があるのに病院に行くというのは非常識なことであることには違いない。
 でも、今日を逃すと次に打つめどが立たないし……

 最終的な判断をするために、また熱を測ってみると……

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 ラヴェル(Maurice Ravel 1875-1927 フランス)の「序奏とアレグロ(Introduction et allegro)」(1905)。

DebussySQ_KOdalyQ


巻かれたパスタの美しい姿(Casa K のごほうび洋食プレート)

  単に私がイモやカボチャを好まないだけの話で……
 先週の木曜、金曜は出社する日だった。

 木曜日の130M 列車も733系のエアポート編成。
 u シートに座って通勤。

 午前中に APIA の富士メガネにメガネの調整に行ったついでに、「わくわく広場」に行って昼の弁当を購入。
 ボンビーだが大奮発して一度は試してみたかった「Casa K」の「ごほうび洋食プレート」を購入。

 さすがにおいしい。
 おいしいが、かぼちゃやポテト(鶏肉の下にある)の専有面積が想像以上に広いのが、私としてはちょっと不満(あくまで『私としては』)。
 また、エビフライだと思い込んで口にした円筒状のフライがエビではなく、何かよくわからなくて、とにかくエビじゃなかったショックは大きかった。

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 それにしても、パスタ(トルコ産)もこのように盛り付けると、すっごくオシャレに見えるのね。

 ちなみに米は北海道産ななつぼし、鶏もも肉はブラジル産、牛肉は北海道産、豚と一部の牛はアメリカとカナダ産である。

 なおこの弁当をぶら下げて地上に出ると、いつの間にか強い風を伴った雨が降っていた。
 仕事をさぼっていたバチが当たったのだった。

  やっぱり「いしかり」は魅力十分
 翌日の金曜日の朝に通勤電車も733系のエアポート編成。
 またまた u シート車両で座って札幌へ。

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 この日は駅改札内の「弁菜亭」の店舗で駅弁の「幕の内 いしかり」を購入。
 ものすごく久しぶりだ。
 「いしかり」を入れたレジ袋はずっしりとした重さ。

 やっぱりこの弁当はおいしい。
 米も550円の『非駅弁』弁当(日替り弁当や幕の内弁当など)とは違うようで、もっちりしていてリッチな気分になれる。。

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 10月からは100円値上がりして1,200円になるそうだ。

 土曜日の昼は炒飯を作って食べた。
 永谷園の「焼豚チャーハンの素」を使用。
 具材は卵、長ねぎ、ピーマン、粗びきウインナー。
 ちょっと食べすぎた。

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 夜は MaxValu で妻が「鳥せい」の唐揚げを買ってきたので、それがメイン。
 期限が切れた豆腐を「搾菜乗せ湯豆腐」にした。

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♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 シューベルト(Franz Schubert 1797-1828 オーストリア)のピアノ連弾曲「3つの軍隊行進曲(3 Marches militaires)」Op.51,D.733(1818頃)。

 第1番ニ長調が突出して有名である。

SchubertD733Pires


もやしの新しい食べ方発見。その名も「もやチー焼き」

  弁当だけでは足りずに激った火曜日
 今週は火曜日と木曜日が在宅ワーク、そして水曜日が有給休暇ということで、昨日の記事で取り上げた「豚の黒胡椒ソース」を食べた日と昨日以外は、会社にもいかずに自由人のような生活を送っていた。

 とはいっても、在宅ワークの日はもちろん家でワークしている。
 しかし、私の担当業務の性格上、朝のうちでだいたい仕事は仕上がってしまうのである。

 その火曜日。
 通勤必要日とかわらない時刻に目覚めた私は、庭に行きピーマンを収穫し、妻の弁当のおかず用にとお節介にも「黒胡椒」とピーマンの炒め物と、塩昆布入り玉子焼きを作った。
 「黒胡椒」といっても、前日食べた弁当の「豚の黒胡椒ソース」とはまったく違う、丸大食品のこれである。

 で、妻が私の分の弁当も作ってくれた。
 私が作った「黒胡椒&ピーマン」と塩昆布入り玉子焼きもちゃんとおかずとして入っていた。
 ブーメラン効果ってやつだ。

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 この日も爺さんのくせして、お供にミニカップ麺(マルちゃんワンタンメン激めん)を登板させてしまった。困った老人である。

20250826Gekimen

  北海道だから「濃いだし本つゆ」じゃなく……
 夕食も私が調理当番。

 メインはコープさっぽろのチルド焼売

202508CoopShuumai

 で、冷蔵庫の野菜室に1日前に消費期限を迎えていたもやしを発見。
 もやしは安いので妻はしばしば買ってくるが、いまだに傷みやすい食材だということをよく理解していない。
 私は期限が過ぎていじけかかっているもやしを前に途方に暮れたが、なんとかしなけれなばらない。

 かといって、いつもようにもやし炒めだと芸がないし、食べたくもない。

 ネットで調べてみると「キッコーマン ホームクッキング」というサイトに「もやチー焼き」というのがあったので、それを作ることにした。

 もやしにシュレッドチーズ、片栗粉、塩、コショウを加えごま油で焼くだけ。
 この料理の『ミソ』は、キッコーマンだけあって、「濃いだし本つゆ」をかけて食べるところ。
 しかし北海道には、キッコーマンはキッコーマンでも「めんみ」がある。

 そこで、私たちはめんみをかけて(ほんのちょっとでいい)食べた。

 うん、これいける!

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  兄は保育園へ、弟はじじばばとお戯れ
 休みをとった水曜日は、妻と車で朝から札幌の長男一家宅へ。

 ちょっとワケあってお孫ちゃん(弟)をお世話しに。

 お孫ちゃん(弟)はとっても元気でご機嫌も良かった。
 何よりだ。

 この日の昼は、買っていった弁当をお孫ちゃん宅で食べた。

 夜は、帰宅したのが19時近くだったので、王将の冷凍餃子。
 にしても、油も水もフライパンの蓋も要らないなんて、冷凍ギョーザも進化したものだ。

 こうして、週の折り返しの、しかも大安の水曜日が終わった。
 週の後半については、週明け ――もう8月は終わり、9月になっているが―― にご報告したい。

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 大江光(Ooe,Hikari 1963-  東京)の「8月のカプリース」。

OeHikari

   音楽配信サービスのレコチョク(広告) 8月のカプリース


たまたま一緒に信号待ちした2人の小学生に職業を尋ねられ

  物おじしない人なつこい子
 皆川おさむ――あなたは「黒猫のタンゴ」をご存知か?――の訃報記事が新聞朝刊に載っていた先週の金曜日。

 この日は道新花火大会が開催されるということとはまったく無縁に、仕事が終わりいつものように札幌駅で江別行きの193M 列車に乗り、駅に着いて暑い中、家に向かって歩いた。

 翌日の新聞によると、この日、札幌市中央区では今季最高の35.7℃を観測したそうだ。
 江別は前の日ほど暑くはなかったようだが、それでも北国育ちの私には十分に暑い。

 ドルーピーを陥れるために数々の策を講じるがことごとく失敗し疲労困憊しきっているスパイクのように、体力も気力も限界になった姿で私は歩き続け、途中の交差点で歩行者信号が青に変わるのを待っていたときのこと。

 自転車に乗った小学1年生か2年生くらいの男の子が横断歩道を渡るために私の横に停まった。
 その後ろには、もう一人、その友だちらしき男の子も停まった。

 私の横の男の子の自転車の前輪が車道に飛び出しているので、もし左折車が来たら危ないと思って見ていたら、その子と目が合った。

 しかし、左折車が来る様子もないので、私は何も言わず、視線を歩行者信号に戻した。

 男の子の視線の気配を感じ続けたのでそちらを見ると、ニコッと笑って私に言った。

 「おじさん、なにかの先生?」
 「えっ?」
 「先生じゃないの?」
 「違うよ」

 後ろで同じく自転車にまたがっている子が言った。
 「じゃあ、どっかの店長さん?」

 なぜ、先生じゃないとしたら店長ではないかと思うのか、そのあたりがわからないが「じゃあ、駝鳥さん?」と言われるよりは的を得ている。

 私は答えた。
 「ううん。会社に勤めているんだよ」

 そりゃそう言うしかない。
 「サラリーマンだが、もう会社を定年になって、いまは第2の人生として別な会社で嘱託社員として雇われているんだ」と答えたところで、彼らには理解できないだろう。

 信号が青になって、私たちは横断歩道を渡った。

 渡ったところでまっすぐ先に行こうとしていた2人に、右に曲がる私は「じゃあ、気をつけてね」と声をかけた。
 最初に私に声をかけた方の男の子が「えっ、一緒にまっすぐ行くのかと思った」と残念そうに言った。

 不思議な出来事というか、古き良き時代の日本の下町的出来事だった。

  ほのぼのしたやりとりだが、危険もはらむ
 今回は微笑ましい会話だったが、しかし、いまの世の中、悲しいことに油断はできない。
 「自転車に乗って信号が青になるのを待っていたら、このおじさんが『おじさんは先生だから、ついてきなさい』って言ったんです」なんて、突然陥れられる恐れだってあるのだ。

 それにしても、なんで先生だと思ったのだろう。
 この日の朝刊に、道東地区で自校の女子生徒2人と性的行為をした高校教諭が懲戒免職になったとか、校内で着替え中の女児を盗撮した疑いで埼玉の小学校教諭が逮捕されたって記事が載っていたが、そういう人たちと同じ怪しさが私から漂っていたってことじゃないだろうな……

 まあいい。
 私のことを「おじいさん」と呼ばなかったことに感謝したい。
 信号を待つときは、あんまり車道の方まで行かないようにね。
 
 この出来事のおよそ4時間前。
 この日の昼に私が食べたのはファミリーマートの「ガーリックチップが決め手の大きな鉄板焼ハンバーグ弁当(にんにく醤油仕立て)」(まあ、長いお名前ですこと)。

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 ファミマのハンバーグの弁当はこれまでもいろいろ食べているが、これは初めて。
 この弁当の子孫ってものだろう。

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 ハンバーグはとてもジューシーで(ジューシーすぎるくらいだ)、味付けもすばらしい。

 が、レンジアップの時間が長すぎたのか、ご飯がやや硬めになってしまった。 

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 キーゼヴェッタ(Peter Kiesewetter 1945-2012 ドイツ)の「タンゴ・パセティック(Tango Pathetique)」。

 ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための2分ちょっとの曲である。

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焼肉店明暗。TAMURAは盛況、PRIMEは自己破産

  味噌が入っているのがミソ
 先週の木曜日。
 東京から役員が出張で来札したので、夜はそのお偉いさまと北海道支社のメンバーとで食事をした。

 会場として選んだのは赤レンガテラスの「YAKINIKU BAR TAMURA(焼肉バル田村)」。

 「田村」はオホーツク管内の美幌に本店がある有名な「肉の割烹」。

 だが私にはなぜかあまり縁がなく、「田村」を利用するのは村佐地さんと食事をしたこのとき以来二度目。
 ということは、この赤レンガテラスの店は初めて。

 ところで「田村」の焼肉のタレを、先日、家で焼肉をやるときに買ってみた。

 市販の焼肉のタレは、焼肉店のタレとは違いドロッとしていてくどい。
 焼肉店のようなタレだと日持ちしないのだろう。

 この田村の焼肉のたれも同じなのだが、それでも他の市販の焼肉のたれよりはサラっとしている。
 そしてまた味も、私の好みに合っている(製造者はソラチ)。
 原材料に『味噌』と書かれており、味噌が入っているのがミソなのかもしれない。

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 そして、今回実際に店で食べたときに、店でのタレもこのビン詰めのタレと同じようにややどろっとして(多くの焼肉店のタレと比べるとだが)、味も(私には)かなり近いものに思えた。

 ってことは、まさにこのタレを使えば、ご家庭で「田村」の味が味わえるってわけだ(肉のランクの問題はあるが)。

  外人客で大盛況
 さて、お店のお肉のお味は……

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 良い肉だ。
 おいしい肉だ。
 役員さまが来たので、みんな張り切ってお高い肉を頼んだわけだ。

 でも、後期中年者の私の上部消化管にはけっこうきつい肉だ(時間が経過すれば下部消化管が変調をきたす)。
 なので、このおじさんは赤身の部位の『北海道牛ハラミ』を頼んでもらった(それでも1,780円する)。

 私たちの会食スタートは17:30から。
 そのときはまだ店内はガラガラ。
 でも、利用は2時間までと言われた。

 帰るときには店内は満席。
 私たちが使っていたテーブルも、次の予約が入っていたようだ。
 だから飲み放題をつけてなくても、2時間までなのだ。

 そしてお客さんは日本人よりもインバウンドの方が多かった(特に中国系)。

  臨時が臨時でなくなって……
 大盛況の焼肉店がある一方で、同じサツエキエリアで閉店したところもある。

 「ASTY45」に入っていた「北海道焼肉プライム」。この店も高級路線である。
 しかし、5月末で営業をやめ、先月末に自己破産した。

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 先日、たまたま店の前を通ったら入り口のドアに『本日臨時休業』の貼り紙が貼ってあった。
 事業を停止してからずっと『本日臨時休業』なわけだ。
 もう "臨時" じゃなくて "常時" なんだけど。

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♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「諸国の人々(Les nations)」(1726刊)。

CouperinNations


玄関ポーチの柱の色を壁と同色ではなくしたら引き締まった見栄えに

  札幌は突然の強い雨、江別は?
 この話の続き。

 先週の金曜日は出社日。

 家の塗装も順調に進んでいるので、夕方に帰宅するころにはもう塗装屋さんたちは引き上げてるかな、と思っていると、昼前に猛烈な雨が突然降ってきた。

 こりゃ今日は中断だろうなと思いながら、この日の昼食のファミリーマートの「甘辛鶏から揚げ&ガーリック醤油まぶし飯」を食べた。

 この日の札幌駅立売商会(弁菜亭)の「日替り弁当 A」はトンカツだった。
 トンカツ気分じゃなかったので、ファミマに寄ってこの初めて見る弁当を購入。

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 にんにくしょうゆってこういう使い方もあるのね。
 地味においしかった。
 唐揚げも油っぽくなかったし。コロッケの存在は……まあ良しとしよう。世の中、多くの人がコロッケ好きのようだから。

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 夕方に帰宅すると、塗装屋さんたち(この日は5人)はまだ作業をしていた。

 「昼間、けっこう雨が降ったのでは?」と聞くと、「いえ。パラパラっと来た程度でしたので、作業に影響はなかったです」という答え。

 札幌はかなり強い雨が降っていたが、江別は何ともなかったようだ。

  支柱も壁と同色にするものと思い込んでいたが……
 前日に塗装屋さんの一人が、「玄関ポーチの支柱の色も壁と一緒でいいですか?変えることもできますけど」と教えてくれ、妻と相談し、またその人のアドバイスも聞いた結果、庇と同じチョコレート色にすることにしたのだが、そのようにしてよかった。
 引き締まった感じになった。

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 庇はこのように仕上がった。
 壁面の実際の色との兼ね合いから考えると、庇をレディシュオレンジやビバレッドにせずチョコレートにしたのは、結果論だが正解だった。

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  剥がれなどの補修にも対応してくれて
 庇の、何年か前に雪害で塗膜がはがれていた箇所もきれいに処理したあと塗装してくれた。

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 ところで、わが家の屋根は防水シートを貼り付けた平屋根だが、そのシートを庇のところで接着している箇所で、一部摩耗によって下地(庇の上部)のねじ穴のようなものが露出してしまっているところがあった。
 小さい穴だが、穴は穴。雨水が庇の内部に浸み込む恐れはじゅうぶんある。
 そのことを江別工務店の人に事前に相談すると、コーキング剤で塞ぐよう言っておきますと言ってくれた。なんて、親切なんでしょう。

 で、塗装屋さんが作業に入る前のコーキング作業の際に、コーキング剤で塞いでくれた(撮影したのは庇の塗装が終わったあと)。

20250628HisashiCaulking2

 灯油タンクの塗装も終わり、塗装作業は天気に恵まれたこともあって3日間で終了。
 連日朝早くから夕方遅くまで、親切丁寧な応対と誠実な作業に心から感謝である。

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)のクラリネット五重奏曲イ長調K.581(1789)。

 クラリネットの名手でモーツァルトの親友でもあったA.シュタードラーのために作曲したため、この曲も「シュタードラー(Stadler)」の名で呼ばれることがある。

MozartClQ


マイ ガーデン リポート 2025.06.17~20:野菜の受精は順調のよう

  薔薇の部
 バラの原種(の一つ)だからということなのだろうか?
 ノイバラにはとにかくたくさんのアブラムシがたかっている。
 もちろん私は放っておかない。
 闘いの日々は続く。 

 なお、同じく原種だがオールドブラッシュチャイナにはあまりアブラムシはつかない。

 ウチでは植えていないが、やはりバラの原種であるハマナス。
 あれにはひどくコガネムシが集まってくる。

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▲ アブラハム ダービー(左)とクィーン オブ スウェーデン

20250620QueenOfSweeden
▲ クィーン オブ スウェーデン

20250617BossaNova2
▲ ボッサ ノヴァ

20250617Kleidscope
▲カレイドスコープ

20250617Nicole
▲ ニコル

20250617Rin and Abraham
▲ 凛(左)とアブラハム ダービー

20250617Sweeden
▲ クイーン オブ スウェーデン

20250617Yesterday
▲ イエスタディ

20250618Blue for You1
▲ ブルー フォー ユー

20250620Charlotte

20250618Charlotte
▲ シャルロット オースティン

20250620GrahamT
▲ グラハム トーマス

20250618Iceburg
▲ つるアイスバーグ(つるシュネービッチェン)

20250618LadyEma
▲ レディ エマ ハミルトン

20250620Noibara

20250618Noibara3
▲ ノイバラ

20250618Pier

20250620Pier
▲ ピエール ドゥ ロンサール

  野菜の部
 イチゴもキュウリもミニトマトも実をつけ始めている。
 実がついているということは、きとんと受粉し、問題なく受精したということだ。
 あとは順調に大きくなることを願うばかりである。

20250618Amagokochi
▲ イチゴ(あまごこち)

20250618cucumber
▲ キュウリ(風神)

20250618Kinusaya
▲ 絹さやエンドウ(春まき絹さや)

20250618Minitomato
▲ ミニトマト(あますぎちゃん)

 今日のようにほとんど文章が無くて写真ばっかりのコンテンツだと、Google には重要度や品質が低いページだと判定されるんだろうな、きっと……

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 キュイ(Cesar Cui 1835-1918 ロシア)の、ヴァイオリンとピアノのための24の小品「万華鏡Kaleidoscope)」Op.50から、第9曲「オリエンタル(Orientale)」。

Cui_Midori

 「オリエンタル」といえばグラナドス(Enrique Granados 1867-1916 スペイン)のピアノ曲にも「オリエンタル」という作品がある。「スペイン舞曲集」Op.37(1892-1900.全12曲)の第2曲だ。
 その曲、私すっごく好きなのである(←だから?)。

久しぶりのデパ地下天丼は「蛯天」三越店のサービス天丼

  「天一」違い

 札幌東急百貨店地下の「天一」が1月末で退店してからというもの、札幌駅周辺のデパ地下では天ぷら専門店の天丼弁当を買うことができなくなった。

 いや、札幌駅周辺のデパートといっても、東急のほかには大丸しかないが……

 「天一」といえば、6月6日のライブドアニュースの見出しに『天一の大量閉店「離脱」が原因?』というものがあった。

 札幌東急百貨店以外でも、全国で「天一」の閉店が進んでいるのか?

 『離脱』って、海老から衣がはがれる事故が相次いだのか?

20250606livedoorNews

 と思って記事を読んだら、「天一」って「天下一品」のことだった。

 そうだよな。「天冨良 天一」 が、『大量』と表現されるほど店舗の数があるわけがないもんな(でも、それなりにはある)。

  スタンダードに対抗するのは「サービス」
 で、話は戻るというかここから始まるが、時計台の横のビルに入っている「年金相談センター」まで行った私は、そこはもう大通公園のすぐ近くなわけで、15分ほど時間をつぶせば「丸井今井」が開店し、「ハゲ天」の「スタンダード天丼」(もしくは張り切って「大エビ天丼」)を買うことができることに気づいてしまい、十代の若者が入れない中華料理店やよだれが出そうになるプリンアラモードのサンプルを観察したあと、10:05に丸井今井の地下入口前に着いた。

 なぜ、10オクロックでないかというと、それならまるでがっついているかのようではないか!だから5分ずらしたのである。

 しかし!
 丸井の入り口は暗かった。
 店の中もうす暗かった。

 入り口前の立て看板を見ると、『開店10:30』と書いてあった。

 私は、天丼を買うのにまだあと30分も待たなければならないのかと、地下コンコースの天井を仰いだ。

 あと25分待つべきか?

 と、そのときひらめいた。

 もしかすると、三越は10時開店じゃなかっただろうか?
 三越の地下に天ぷら専門店が出店しているかどうかは知らないが、行ってみる価値はある。

 私はその価値に期待して地下を歩いた。

 三越は開いていた。

 地下1階のフロアに行く。

 あった!

 「蛯天」があった。

 急く気持ちを抑えながら店の前に行く。

20250609Ebiten1

 すでに「サービス天丼」(779円)が並べられていた。

 しかし、私の窮状を救ってくれたことに感謝し、大盤振る舞いで特製天丼を頼んだ。

 店員さんは「特製天丼ですと、これから天ぷらを揚げますので少々お時間がかかります。お待ちいただけますか?」と言った。

 待っても良かったのだが、でも開店直後の忙しいときに、揚げ場担当の職人さんに余計な手間をかけさせてはいけないと思い、「では、サービス天丼にします」と答えた。
 厚かましいオバサンのように「だから、ちょっとサービスしなさいよ」なんてことは一切言わなかった。

 「申し訳ございません。ありがとうございます」と言う店員さんはとても応対が丁寧で感じが良かった。

20250609Ebiten3

 こうして「サービス天丼」が入ったレジ袋をぶら下げて、私はチカホを歩いて会社へと戻った。

 私の好みではないサツマイモの天ぷらが入っているのは、定番アイテムだからしかたない。
 かつて食べていた「天一」よりやや硬めの衣だが、おいしかった。

20250609Ebiten2

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♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「フルートとチェンバロのための3つのソナタ(Sonaten fur Flote und obbligato cembalo)」から第1番ロ短調BWV.1030(1738)。

BachJSFlSonata


プロフィール

MUUSAN

 クラシック音楽、バラ、そして60歳代の平凡ながらもちょっぴり刺激的な日々について、「読後充実度 84ppm のお話」と「新・読後充実度 84ppm のお話」の2つのサイトで北海道江別市から発信している日記的ブログ。どの記事も内容の薄さと乏しさという点ではひそかに自信あり。

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