新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

オムニバス

この bento には主役級が勢ぞろい♪中国のこだま

  ソースが入ってない!ご安心ください、ついてますよ、味
 新たな一品「豆のごま和えサラダ」を食べた翌日の昼は、2回目となる「OWL'S DELI(アウルズデリ)」の弁当を買って食べた。しかし、買ったのは前回のリピートではなく、保守的な私としては珍しく冒険して、別な弁当。その名も「エビカツとチキンステーキ bento」。もちろん、チキンステーキというブラックホールに引き込まれたのだ。

 うれしい楽天ポイントの1%付与。9ポイント頂戴いたしました。
 「エビカツとチキンステーキ bento」と言いつつも、鮭の切り身や鶏の唐揚げも入っていて、これはもう、弁当の総合商社である幕の内弁当状態である。どのおかずもとてもおいしいのだが、唐揚げが期待した以上においしく、うれしい誤算(って言い方はヘンか……)。

20240322Daimaru1

20240322Daimaru2

20240322Daimaru5

20240322Daimaru3

20240322Daimaru4

 これまた、リピ買いリスト入りだ。

  朝から炒飯、元気な後期中年者
 こうして一週間が終わったが、翌日土曜日の朝は、起きた途端に炒飯が食べたくなり、さっそく作った。今回はチャーハンの素は使わず、鶏がらスープの素としょうゆ(それにコショウ、おろしにんにく、酒を少々)で味付け。具は卵と長ねぎのほかに、数日前に作り置きしておいた挽き肉そぼろ。自分で言うのもなんだが、ジューシーでおいしいチャーハンが出来上がってしまった。

20240323Cyahan1

 昼は菊水の麺とスープ(濃厚味噌)で家ラー。
 この濃厚味噌は本当においしい。ふだんはみそラーメンを食べたいと思わないしょうゆ派閥に属する私だが、この日そうなったように、ときどきは浮気したくなる魅力的な味だ。

20240323Ramen2

20240323Ramen1

 朝からチャーハン、昼はみそラーメン、そしてこの日の夜は鶏のささ身の唐揚げを作って食べた。
 中華三昧的な一日になったのは、でもたまたまである。

 中国の現代音楽を集めた「中国のこだま」というアルバムを。

Echos of China

Kitacaのチャージも長蛇の列待ち♪Animals in Music

  日本人専用券売機を2台ほど置いていただけまいか?
 昨日の記事で書いた-要約すれば幕の内弁当で週をスタートし、幕の内弁当で週を締めくくったが、その間にカツ丼も食べたという内容-札幌駅西改札口前の弁菜亭(札幌駅立売商会)のワゴンでカツ丼を買う前に、私は Kitaca にチャージしようと思ったのだが、お・ど・ろ・い・た。
 平日の午前10時過ぎだというのに、券売機には長蛇の列。ほぼほぼ100%、外国人観光客だろう。さっぽろ雪まつりは終わったが、そのまま滞在し続けている観光客だろうか?それとも雪まつりに関係ない観光客だろうか?とにかく、数が多い。サンドリアの自販機の最盛時の列よりずっと長い。

 こんなんじゃ列車の出発時間が迫っていても、切符も買えないし、Kitaca にチャージすることもできない(『えきねっと予約者、指定席購入者』の列と『自由席、乗車券購入者』の列があるが、どちらも同じような状況)。

20240214SapporoSTA1

20240214SapporoSTA2

 こんな列に並んでチャージする気は到底起こらない。セブンイレブンでチャージすればいいのだ。
 でも、気になって東改札口の様子を観察しに行ってみた。
 列はなかったが、やはりやや滞留気味。
 料金が2,300円と表示されているのに、1,000札1枚だけを入れて不足分1,300円をなぜかすぐに入れない、不慣れな外人客などがいて、一人ひとりが購入に要する時間が長いのだ。
 こういうのって、何とかならないのかなぁ。
 なお、ここで私はちょっと待った末に、Kitaca にチャージした。

 東急百貨店から西改札に行って、また東改札に逆戻りした私は、富士メガネから来ていた DM を持参していたことをを思い出して、APIA の富士メガネに行ってプレゼントをもらってきた。超吸水アニマルスポンジである。

20240214Sponge

 そのあと、また西改札口に行き、カツ丼を買って会社に戻ったのであった。

 ナクソスの『Animals in Music』というアルバムを。

Animal in Music

NAXOS8578281b

超過料金は発生……するのかい!♪中国のこだま

  本人情?缶o急?? from cn
 私のパソコンのメールアドレスが中国をはじめとする世界各地にどのくらい知れ渡っているのか知らないが、そしてまたコロナで巣ごもりしていて暇なのか、どちらにせよこのところ送り付けられる迷惑メールがずいぶん増えている。
 同じアドレスで複数回来ているものに対しては、完全に受信拒否するようにフィルターを設定しているが、多くの場合はろくでもないいい加減な文字の羅列で都度異なるので1つ1つ削除している。まあ、私にとっても暇つぶしにはなるが……

 この、急に缶詰が食べたくなる感情がわいたようなタイトルのメールも、典型的。
 「JACCSお客様」なんて宛名はありえないし、会社が「私たちは」なんて表記するわけがない。
 だいいち、カード会社がカードの期限がきれているかどうかわからないって、そんなさんまの塩焼きに練乳みたいなあり得ない話があるはずがない。

202204Spam_Jaccs
 
 なにより、私はジャックスカードを持っていない。

  私の名前は「auかんたん決済」

20220329Spam_au

 これまた、「auのお客 様」という宛名。
 で、「かんたん決済」って差出人名なのに、本文はデータ通信量の話なの?
 「超過料金発生しますので」なんですね。で、何を解除すればよろしいのでしょう?
 これまた cn からのお便りでした。

  本当にわからないです 
 
202204ShigekoSpam

 周囲1km以内には、多くの女性がいるはずです。
 だって、このあたりは住宅街ですから。
 いちばん近くにいるのは妻ですね。

 でも、重子さん。
 重子さんは日本にお住まいの方のような感じですが、とにかく、何を言ってるんだかさっぱりわからないです。

Echos of China

大阪最後の木曜日(昼下がり編)♪中国の現代ピアノ作品

Echos of China  古かろうが新しかろうが、いる
 昼食を食べたあとはいろいろと買い物。
 その前に、ホテルに荷物を預けに行ったが、いやぁいるわいるわ。少なくなったとはいえ中国人の皆様が。中国人=新型肺炎ってことじゃもちろんないけど、私もこの日はふだんしたことのないマスクを着用。

 まだまだ落ち着いていないので、今日もまたCDのみをご紹介。
 いえいえ、このアルバムとコロナウイルスに何の関係もないことは言うまでもありません。

 この日のホテルは昨年11月にオープンしたばかりのヨドバシ梅田のリンクス梅田に入っている「ホテル阪急レスパイア」。当初は新阪急ホテル アネックスを予約していたのだが、できたてのホテルに変更。
 2人1部屋で14,000円なので、値段が高いってほどではない(アネックスでも11,000円)。

 それにしても、「新阪急ホテル」や「新阪急ホテル アネックス」みたいにはいないかと思ったのに、やっぱりそれなりにいるのね、かの国の人たちは。

20200130Umeda01

20200130Hotel

 そしてまた、マスクのダンボールを抱えた中国人(たぶん)を何人も見かけたが、ほかの人のことも考えてって思った。店で販売数量を制限してないってことなんだろうけど。

  大阪空港着陸に向けマチの上を飛ぶんです
 梅田のこういった光景も、見納めってことになる。

20200130Umeda07

20200130Umeda08

20200130Umeda09

20200130Umeda06

20200130Umeda05

20200130Umeda03

20200130Umeda04

 明日支社のみんなに配るお菓子を買い、妻はご近所に渡すおみやげを買った。私は自分用のおみやげとして昆布の佃煮と山椒ちりめんを-なぜいまのタイミングで、と思わなくもなかったが-買った。また、妻は自分用の服なんかも買っていた。

20200130Souvenir1

20200130Souvenir2

 夕方にチェックインし、すぐに夕食へ。
 この日は私も行ったことのなかった、ルクアのバルチカに行ってみることにした。

「ニシムラ」と札響の意外なる関係♪札響第1回定期ライヴ

SSO1stConcertCD  札響の貴重な記録(←じゃあ買えよって?)
 先日の記事で取り上げた三浦綾子の「愛の鬼才-西村久蔵の歩んだ道」のなかには、北海道のクラシック音楽ファンにとっては忘れてはならない人物の名前も出てくる。

 西村は札商で教師を務めていたことは書いたが、生徒たちのいろいろな相談に対し力を尽くしたという。

 ……和田という生徒が校内にハーモニカ・バンドをつくり、育てていたが、ある日久蔵に、一度でよいから大衆の前で演奏したい旨を申し出た。聞くや否や、久蔵はさっそく時計台の責任者に交渉し、その館内での演奏ができるよう万端を手配した。当時、時計台内において、このような催しの例はなかったが、立錐の余地もない盛況裡に演奏は終わった。
 このハーモニカ・バンドが札商音楽部を生み、この音楽部から札幌交響楽団の指揮者、荒谷正雄が生まれた。この荒谷氏は「私の音楽進学に蔭ながら応援してくれたのが西村先生だった」と述懐している。

 その荒谷正雄が指揮した札幌交響楽団第1回定期演奏会(1961年9月6日)のライヴがCD化されている(私は未購入)。

 プログラムはモーツァルト/「フィガロの結婚」序曲、J.C.バッハ/シンフォニアOp.18-4、シューベルト/「ロザムンデ」より、そしてメインはベートーヴェンの交響曲第1番である。

 幸いなことに、私は第300回の記念となる定期演奏会で、荒谷の指揮によるJ.C.バッハのシンフォニアの再演を聴くことができた。

あのCMが流れなかった日曜の昼下がり♪大平まゆみさんの1stアルバムを聴く

20191126Doshin_Ohira  21年半に感謝!
 北海道の音楽ファンの方々にとっては、札幌交響楽団のコンサートマスターの大平まゆみさんが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)である可能性が高いという理由で退団することを決めたことは、ご承知のことだろう。

 11月26日の北海道新聞には、11月20日の記者会見後、初めてヴァイオリンを演奏したという記事が載っていた。

 21年半にわたり札響で活躍していただいたこと、札響の大きな大きな成長に寄与していただいたことに、あらためて感謝申し上げたい。

 そして今後もソロ活動を通じて、音楽で人々を幸せな気持ちにしていただけたらと思う。
 病気が良くなりますように!

20191126Doshin_chitoseMinpou  今の世の中、地域紙はつらいよなぁ
 ところで、同じ日の北海道新聞には、千歳民報が事実上の廃刊となることが報じられていた。

 ここ大阪で、私が休日にときどき聞く恵庭のFM放送局「e-niwa」で、こんなCMが流れていると書いた

 そう「イエス、ユーカン」と男性が言うCMである。

 このあいだの日曜日の午後、ブルックナーを聴きたかったのを我慢して「e-niwa」を聞いていたが、やっぱりこのCMは、もう流れてこなかった(たまたまかもしれないけど)。

 変なCM、好きじゃないCMと思っていたが、そしてそう思っていたことを悔やんではいないが、二度と聞けないと思うとちょっぴり寂しい気はする。

Ohira2 そして夕方になって、突然「e-niwa」が入らなくなったので(インターネットラジオではよくあることだ)、私は大平まゆみさんのファーストアルバム「All my Love」を聴いた。

 優しく美しい音色だった。

 このCD、現在は中古品も入荷の見込みがない状況のようだ。







北海道ではなく大阪の数字ですが……♪「かっこう」とか

PJBESwiss  実体を伴わない更新
 本日は日中の最高気温が29℃となる予想です。

 いえ、私が予想したのではなく、信頼できる筋の発表です。

 そのことがけさの私に何らかの影響を及ぼしているわけではありませんが、本日休載の言い訳とさせていただきます。

 みなさん、食中毒に気をつけましょう。

 今日の1枚

・ フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルによるオムニバス集「スイスの休日」。
  
 1975年録音。Claves。

ANAからの想定メールで救われた私♪ドリの勝利

20181205ANAmail  困った野次馬さん
 先週の木曜日、つまりランチで北海道情緒を味わった6日の夕方は、急きょ新千歳への便に搭乗。
 いや、前の日に決めていたから“急きょ”っているのはちょっぴりウソ臭いんだけど・・・・・・

 というのも、当初は7日の朝の便で飛ぶ予定だったのだが、前日の5日の夕方にANAから“7日は悪天候の影響で欠航を含む運航への影響が予想される”という案内がメールで来たため。

 即、6日の便の空き状況を調べてみると、幸い空きがあったのと、さらに6日の午後と夜は大阪での予定が私には入っていないという“幸いのミルフィーユ”のような状況だったため、そちらの便に変更したのだった。

 もちろんその便は順調に飛行。空港から札幌へのJRもまったく乱れておらず、『大阪発札幌行前倒し移動作戦』は完全なる成功に終わった。
 これもひとえに、ANAからのメールのおかげである(以前はこういう案内が事前に来ることはなかった)。

 翌日の7日。
 もうキャンセルしたので関係なくなっているのにもかかわらず、そもそももうすでに札幌の地にいるににもかかわらず、当初乗る予定だった便はどうなったのか気になってしょうがない私。

 で、午後になって、運行状況をネットで調べてみた。こういう行為をする人を、一般的には野次馬という。

 するとなんてことでしょう!予定通りの時間に大阪空港を出発していた(←ちょっぴり悔しい)。
 ところが、新千歳空港に到着したのは定刻の1時間遅れ(←けっこうご満悦)。
 ということは、1時間にわたり上空で旋回して滑走路の除雪が終わるのを待っていたのか、あるいは着陸したものの誘導路で待機を命ぜられたということだ。
 どっちにしろ、いつもよりも1時間長く、乗客は機内にいたままの状態になったわけだ。

 あ~よかったぁ。3時間もいたら、何回トイレに行きたくなるか……。想像するだけで膀胱にキュンとした痛みが走る。
 
IlTrionfoDiDori  席が狭いっていいよなぁ~
 さて、この日は本社のいくつかの部署と打ち合わせをしたが、夜は檜さんと食事。

 すすきのにある、檜さんがときおり使うという店に案内してもらったが、おいしい料理を出す店だった。
 そして、気がついたことは、檜さんはけっこう狭めの店が好きなのではないかということだ。
 今回の店も、以前新橋で連れて行ってもらった店も、店の人との距離感が近い店の造り。
 檜さんは人の愛に飢えているのだろうか?それともダイワハウスのCMのように、狭いところが好きなのだろうか?
 
 そのあとは、2人で久々に『ルネサンス』に行き、そのあと2人で大通りまでチカホを歩き、お別れしたのだった。

 そんなわけで、今日はイタリア・ルネサンスのマドリガーレ選集「ドリの勝利(Il Trionfo di Dori)」のアルバムを。

 「ドリの勝利」は1592年にアンジェロ・ガルダーノがヴェネツィアで出版した、29人の作曲家によるマドリガーレ集。その曲のタイトルと作曲者は以下の通り。

  1. 草と花々の間で(G.クローチェ)
  2. ドーリが姿を現し(O.コロンバーニ)
  3. すべての風がやみ(O.ヴェッキ)
  4. もしも小鳥たちが歌い(G.ガブリエーリ)
  5. 踊りにおいで,乙女たち(A.プレーティ)
  6. 優美な乙女と恋する牧人たち(L.マレンツィオ)
  7. 野をさまよう乙女たち(G.デ・マック)
  8. ある日,聖なるパレスに(I.バックージ)
  9. ドーリがここに来て(G.カヴァッチョ)
 10. 西風が戻る間に(A.スタービレ)
 11. 美しいブナの木陰で(P.ボッツィ)
 12. 花咲く岸辺で(T.マッサイーノ)
 13. 緑の海岸で(G.M.アゾラ)
 14. 海岸はエメラルド色だった(G.エレミータ)
 15. 澄んだ清流の途中で(P.デ・モンテ)
 16. 楽しい気持ちが起きるところで(I.サビーノ)
 17. 楽しげな愛らしい娘が(P.A.ボニーニ)
 18. 乙女と牧人たちだった(A.ストリッジョ)
 19. とても薄いヴェール(G.フローリオ)
 20. 羊飼いの言葉遣いの(L.レオーニ)
 21. うす暗い洞窟の中で(F.アネーリオ)
 22. 銀色に光る岸辺(G.ゼルト)
 23. おまえが現われた時,ああ優雅で愛しいドーリよ(R.ジョヴァンネッリ)
 24. この周辺の物陰で(G.コスタ)
 25. この物陰とそよ風にドーリは(L.ベルターニ)
 26. 牧人と乙女たちが(L.バルビ)
 27. 澄んだ清流のささやきに(G.G.ガストルディ)
 28. 朝の曙光の訪れに(C.ポルタ)
 29. 第三天(金星天)から(G.P.ダ・パレストリーナ)

 コッラディーニ指揮のグルッポ・ヴォーカレ・アルシ&テシ(声楽グループ“アルシ&テシ)の演奏。

 2013年録音。TACTUS。

あの姉ちゃん、タダ者じゃなかった♪スザート/5月の最中に

Susato  倹約の才能もある?
 トリバゴのコマーシャルで流暢な日本語をしゃべっているお姉さん。


 その人が、北海道のコンビニ・セイコーマートのワインのコマーシャルにも出ていて驚いた。
 別に驚くことはないか……


 名もなき女優だったのがトリバゴのCMによって徐々に人気が出てきて、北の大地からもオファーがかかったのかと思いきや、もともとけっこうな有名人なんだそうだ。ちっとも知らんかった。


 名前はナタリー・エモンズといって、女優だけじゃなく歌手、そして脚本家、さらに写真家としても活躍しているという。才女なんですね。
 あれだけ日本語がペラペーラなだけでも、十分才能があることは伝わって来る。


 逆に考えれば、そういう人がホテルの価格差に敏感になったり、安いワインを追及したりするのは似合わない気もするけど。

  伸びてはつぶされ……
 話は変わるが、覚えてくれている読者の方もいるかもしれないが、わがガーデンには八重紅枝垂という品種名のシダレザクラがある


IMGP1293 このサクラの木、購入してから5年にもなるのになかなか背が高くならない。
 あまり大きくならなくてもいいし、むしろ大きくならないことを望んでもいるのだが、それでもずっと私の股下くらいまでの樹高であることが不憫だ(いや、もっと低い……と書いておかないと、私が非常なる短足と思われてしまう)。

 なぜ大きくならないのか?
 毎年雪の重みでせっかく前の年に成長した枝が、イチからやり直しのごとく折れてしまうのである。冬囲いはもちろんしているが、囲いの支柱自体が毎年押しつぶされてしまうのだ。

 そしてまた、それが開花時期を狂わせているのかどうかはしらないが、花が咲くのは6月の初め。
 私と同様、挫折を繰り返しているうえに遅咲きなのだ(雪の被害が特に大きいときは、一輪分のつぼみさえつけないこともある)。


 今年はつぼみがあるのだろうか?咲くのだろうか?


 ただ、いずれにしろこのまま庭に植えていても、ほとんどいじめの世界。
 そこで鉢植えにしようと考えているところだ。


 問題はこういった木を鉢上げするとき、季節を間違えると枯れてしまうことが多々あるということ。
 いったいいつごろが適期なのだろう?

 えっ?12月から2月?
 北海道じゃ無理ムリ。もう5月だけど、こうなると今しかないかも。


  ある意味、チンドン屋の世界?
 スザート(Tylman Susato 1510-1750 ?)の「5月の最中に(Int midden van den meye)」。


 スザートとはどんな人かというと、今日紹介するナクソスのNAXOS MUSIC LIBRARYのページには次のような説明がある。


 この素朴で洗練されていない歌声、チャルメラみたいな笛の音色、民衆の息吹を伝える太鼓、中世の街って、いろんな音楽が鳴り響いたんだなあ。正確な国籍は不明のスザートという人物は、15世紀半ば頃に発明された「印刷」を16世紀半ばから始め、フランドル地方の音楽の楽譜を紙で残したのです。彼はアントワープに拠点を定め、そこで編されたのが有名な「音楽帳」で、55曲のオランダ語の歌が収められています。印刷されることで、これらの作品は、文化的に徐々に目覚めつつあった中流階層に浸透していったのでしょう。中世文化の一断面を探る、興味深い一枚です。


 つまり一言でまとめちゃうと、自ら曲も書いたようだが楽譜出版商だったということだ。 


 コンヴィヴィウム・ムジクム・エーテボリの演奏で。


 “スザートの音楽帳/フランドル地方の歌曲と舞曲集”というアルバムで、録音は1997年。ナクソス。


No Momi in Hokkaido♪プリシュカのクリスマス音楽集

Plishka  生モミを知らない私
 クリスマス・シリーズ第2弾。


 今日はモミにちなんだ曲。

 繰り返すな!モミモミじゃない。
 てもみんじゃあるまいし……


 クリスマスの木といえばモミ、つまり樅の木である(ヒイラギもあるけど)。

 なぜならモミの木はクリスマスツリーに使われる木だからである。


 モミの木はクリスマスの曲以外にも、民謡でも歌われている。
 民謡でなら白樺のほうが多いかもしれないけど。
 加えていうと、NHKの大河ドラマのタイトルになったこともある。


 ところが、ツリーだキャロルだと言いながら、この私はモミの木を見たことがない。
 ずっとコンクリート囲まれた部屋に幽閉されて暮らしているからではない。

 私も知らなかったのだが、モミの木は北海道には自生していないのだ。
 日本でのモミの木の自生北限は秋田県なんだそうだ。
 道産子である私が、森の中で、林の中で、モミの木を目にすることができなかったのは避けがたい運命だったのである。


  頭皮もみもみして欲しい?
 実際、私の手元にある“北海道の森林植物図鑑”(社団法人北海道国土緑化推進委員会編。北海道林務部監修)にはモミは載っていない。

 では、北海道のイベントで飾られる巨大クリスマスツリー ― 〇〇町の山から切り出されたツリーが札幌市内の商業施設に運び込まれました、みたいな ― はモミじゃなくて何なのか?


 その多くはドイツトウヒ(ヨーロッパトイヒ)という木なんだそうだ。
 揉みだの頭皮だのすまんの。


 ドイツトウヒはアカモミとも呼ばれ(またまた垢揉みとは堪忍してな)、学名はPicea abies。マツ科トウヒ属の植物である。一方モミは、Abies firma で、同じマツ科だがモミ属である。
 どちらにも abies という語があるのが、これまた勘違いのもとになりそうだ。

 上に書いた図鑑では、ドイツトウヒについてこう書いてある。


 北海道の国鉄に乗ると、車窓から防雪林のつづくのが見られるが、そのほとんどはカラマツとヨーロッパトウヒである。ヨーロッパ原産で、日本には明治中期にはいった。……

 国鉄……

 それもそのはず。この図鑑の発行は昭和51年。
 印刷所は札幌市西区手稲東3南6の岩橋印刷とあるが、この手稲東という住所も無くなって久しい(いまは西区西町)。
 この図鑑、父が持っていたものである。

 が、心配はいらない。
 国鉄が無くなっても、手稲東という名が消えても、そしてまた父が亡くなっても、JRの車窓からはいまでもドイツトウヒを見ることができる。

 なおこの図鑑によると、じゃあドイツトウヒがすごく寒さに強いのかというと、そうでもないらしい。

 水湿や野ネズミによく耐え生長がはやいので、防雪林の本命とされてきたが、浅根性で風に弱く、北海道では寿命が短い

そうである。


  ずばり「もみの木」
 モミの木関連の作品(という言い方も変だけど)としては、先日シベリウスの「樹の組曲」を紹介した。

 2年前には、ショスタコーヴィチがロシア民謡を編曲した「10のロシア民謡」を取り上げたが、その第7曲は「私のモミの木の林よ」である。この自慢げなタイトルは、モミの木繁る山林所有者の権威を誇示する歌なのだろうか?


 あるいは、1970年のNHK大河ドラマ「樅の木は残った」のテーマ音楽の作曲者は依田光正である。


 が、今日は素直にクリスマス音楽集のアルバムをご紹介。
 
 “ポール・プリシュカのクリスマス”というCD。


 収録曲は、

 ・ あめなる神には
 ・ はるか遠くの飼葉桶
 ・ オー・ホーリー・ナイト
 ・ よろこびたたえよ
 ・ 聖しこの夜
 ・ あら野の果てに
 ・ 愛はクリスマスにやってきた
 ・ あの方はお生まれになった
 ・ 一輪のバラが咲いて
 ・ あめにはさかえ
 ・ 3艘の船
 ・ さすらいながら考えた
 ・ ああ,小さきベツレヘムの町よ
 ・ ウクライナのキャロル
 ・ 今宵も歌おう
 ・ おお,喜ばしきかな
 ・ ウェンセスラスはよい王様
 ・ 寒い12月の夜に
 ・ もみの木
 ・ クリスマスの朝に
 ・ 世の人忘れるな
 ・ 山に行って告げよ
 ・ 子守歌
 ・ ひいらぎとつたは
 ・ 幼子キリスト
 ・ クリスマスおめでとう
 ・ 高き天より


 プリシュカのバス、ジョンソンのソプラノ、マーブル大聖堂合唱団、エリクソンのオルガンによる演奏。


 1995年録音。ナクソス。


 これをかけながらケンタッキーを食べるのも良いのではないでしょうか?
 クリスマスならフォスターの、The sun shines bright in the old Kentucky home……っていう「なつかしきケンタッキーのわが家」よりもずっと。

激励のお気持ち承り所
最近寄せられたコメント
これまでの御来訪者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
このブログの浮き沈み状況
読者登録
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード
本日もようこそ!
ご来訪いただき、まことにありがとうございます。

PVアクセスランキング にほんブログ村
サイト内検索
楽天市場 MUUSAN 出張所(広告)

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
タグ絞り込み検索
ささやかなお願い
 当ブログの記事へのリンクはフリーです。 なお、当ブログの記事の一部を別のブログで引用する場合には出典元を記していただくようお願いいたします。 また、MUUSANの許可なく記事内のコンテンツ(写真・本文)を転載・複製することはかたくお断り申し上げます。

 © 2014 「新・読後充実度 84ppm のお話」
  • ライブドアブログ