今夜?無理です、それは
連休明けの今週の火曜日。
朝のうちに、会社近くの内科クリニックでインフルエンザの予防接種を受けてきた。
まさかかかっているとは思っていなかったコロナ感染宣告を受けたあと失意の会計をしているときに、「そうだ、今年はここでインフルエンザの予防接種の予約をして行こう」と、実にステキで合理的な考えが頭に浮かんだのだった(いままで毎年受けていたクリニックは春に閉院)。
それにしても、たちの悪いウイルスに侵されているときに、別なウイルスの対策を練っているなんて、私はなんてマルチな人間なんだろうと、自分をほめてあげたい思いだ。
帯状疱疹ウイルスの予防接種を受ける当日に発熱し接種が延期になった痛恨の経験から、前の晩に「どうか明日はお熱が上がりませんように!」と神様と仏様に祈ったおかげで、この日の接種前の体温は36.4度と完璧なる平熱だった。
接種後、看護師から「今日は激しい運動とお酒は控えるように」と言われ、思わず「えぇっっっ~!」と叫びそうになったが、64歳のものわかりのよい紳士らしい態度で「わかりました」と静かにかすかに笑みをたたえて答えた。
激しい運動をする気は、はなから無いし、できない。
問題は酒を控えるという難題だ。
帰りの電車の中でスマホで調べると、どこかの病院のサイトで「過度の飲酒は控えるように」と書いてあったので(つまり今日は飲んではいけないとは書いてなかったので)、その日の夜も私の基準としては「過度でない」量のハイボールを飲んだ。
なお、考えてみればこれまでインフルエンザワクチンを接種した日に飲酒を休んだ経験が、私には1回もないことに気づいた(未成年時代を除く)。
そして、その日も翌日も、そして今日も、体調に問題はない。
強いて言えばのどがちょっといがらっぽい感じがしないでもないが、これはワクチンの副反応 ――ごく軽く感染状態になった―― なのかもしれない。
あるいは少し寒気がするが、これは実際に気温が下がって寒いせいに他ならない。
ところでクリニックに行く途中、「北海道通信ビル(道通ビル)」の前を通ったのだが、その地下に牛タンの「よし兵衛」があるのを発見した。
2年ほど前に、若園さんに連れていってもらった店だ。
あのときは北3西2の本田ビルにあった。その後、ビルの老朽化で移転したとは聞いていたが、このビルにあったのね(この店(このときは看板によし兵衛のながあることに気づかなかった)や隣の第2道通ビルにはこの店もある)。
あのやわらかくておいしい牛タンをまた食べてみたいものだ。


