思わず拾い上げそうになったが……
 庭にやって来る昆虫界の危険分子が来ないようにするために、DAISO で『とんぼブローチ』を買い庭の2カ所に取り付けたことは、以前報告した。

 こないだの日曜日。
 家庭菜園コーナーで雑草抜きをしていたところ――それにしてもカタバミってやつはなんであんなに急速かつ旺盛かつ多数、生えてくるのだろう――、ミニトマトの株もとに、そのとんぼブローチが落ちていた。

 やれやれ。
 また外れたのかと思って拾おうとして、私は「待て!」とばかり手を止めた。
 というのは、周りに小さなアリが集結しつつあったこと。そして、わが家のとんぼブローチはすでに羽根がとれてしまっているのに、この落下物には羽根がきちんとついていたこと。

 このことから、信じがたいことだが、とんぼブローチではないと気づいたのだ。

 実際、取り付けてあるとんぼブローチを確認しに行くと、つけた場所に外れずにくっついていた。

 つまり、このトンボは本物なのだ。

 そして、蟻がたかり始めているように、すでに死んでいるのだ。

20250629Tonbo1

 ピンセットでつまんでレンガの上に移してみる(基本的にも応用的にも私は虫は嫌いなので、手で触らない(触れない、に近い))。
 レンガの幅は10cmなので、それなりの大きさ。
 それにしても色といい大きさといい、とんぼブローチとそっくりだ。
 いや、とんぼブローチが良く似せてできているということだ。

20250629Tonbo2

 これ、オニヤンマだったのだろうか?
 とんぼブローチを仲間だと思って、やって来たのだろうか?

 で、どうして死んでいたのだろう?
 仲間が作り物だったことにショックを受けたのだろうか?

 いずれにしろ、自宅近くでオニヤンマ(もしくは、その近縁種)を見たのは初めてだ。

♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪
 ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)の交響曲第94番ト長調Hob.I-94驚愕(The surprise)」(1791)。

 なお愛称の「驚愕」だが、ドイツ語では "Mit dem Paukenschlag” と表記され、日本語訳では「太鼓たたき」となる(こう呼ばれているのを、私は目にしたことはないけど)。

HaydnSymCompDorati