想定外の要求
ここで予言したことを成就させるべく(いや、予言じゃないし、成就ってほどのことでもない)、16日はアサイチで市内の総合病院に行き、再度『循環器内科』の新患受付をした。
今回は無事、この日診察してもらえることになった。
待合室であらためて当たりの様子を観察すると、私は誤解していたことを知った。
最初に行ったとき――2日前のことだが――内科(一般内科)と呼吸器内科や循環器内科、消化器内科の医師はまったく別な人なのかと思っていたが、そうではなかった。それぞれの専門内科の医師たちが、一般内科の診察も担当しているようだ。
だが、私の場合は風邪とか頭痛とかではなく、明らかに循環器のカテゴリーに入るおビョーキなので、循環器内科の医師がいないのに(他が専門の内科医に)診てもらうのは二度手間ということで、先日はお引き取り願わされたのだろう。
看護師が私の番号を呼び、私は紳士的に軽く手を上げ、「ここに我あり」と存在を伝える。
看護師は、いままで通っていた病院が閉院となったという事情はわかった。今日は最初なので、X 線検査と心電図検査、血液検査と尿検査を行なうと告げた。
私の表情が曇った。
というのも、いつ呼ばれるかわからない状況で尿意に襲われたら悲劇以外の何ものでもないと思い、ついいましがた最後の一滴まで絞り出すようにオシッコをしてきたばかりだったからだ。
尿検査をするなんてまったくの想定外だったのだ。
逆の意味で悲劇だ。
「いましてきたばっかりで、出ないかもしれません」と、弱気な私。
「がんばってください」と笑顔で排尿を鼓舞する彼女。
しかし、結果的に25ml ほど出せたのは、ひとえに私の努力のたまものである。
1時間ですべての結果が出そろう
受付してから1時間ほどで診察室に呼ばれた。
つまり1時間もかからずに、血液検査の結果まで判明したのだ。
これまではアサイチで採血して、午後その結果を聞きに再度病院に行っていた。それでも結果が出るのが早いと思っていた。そう遠くないが、他の場所に運んで分析してもらわなければならないのだ。だから午後イチには結果がわかるのは、決して遅いことではないと思っていた。
新たに通うことに選んだこの病院は、規模からして院内ですぐに血液を分析できると予想していたが、その予想は当たった。午後に出直してくる手間はなくなった。
さて、血液検査の結果はいつもどおり(心電図、尿、胸部には異状なし)。
前日の昼には弁当に天タレまぶしおにぎりをお供させたというのに上等な成績だ。
これから先、私のホームドクターとなるまだ若い医師が言うには、「中性脂肪は高いが(この日は私としては低い方だった)LDLコレステロールは高くないので、そんなに心配することはないでしょう。今までと同じ薬を続けていきましょう」ということだった。
いままでどのくらいの頻度で通院してたのかと聞かれたので、「2カ月に一度です。3カ月に一度じゃだめですかと尋ねたことがありますが、経過をみるために2カ月に一度と言われました」と悲しげに答えると、「3カ月に一度で大丈夫ですよ。きっと、その病院でのルールみたいなものもあったのかもしれないですね」と言ってくれた。
次回の診察の予約をし、84日分の薬が処方された(3カ月なので90日分かと思ったら、次回診察日に合わせた日数分だった)。
『1』でも汗。ってことは、私に合うのは辛さゼロ?
帰りはグルーッと迂回して、昼食を食べるために江別蔦屋書店に行った。
「DENO 175° 担担麺」だ。
白ごま汁あり担担麺と小ライス。
前回の反省を踏まえ、辛さは1にした(痺れも1)。
それでも途中から汗が噴き出した。
通院、しかも初回という一大イベントを終えたあとの担担麺は、何にもまして充実感を私にもたらしてくれた。