メンチカツは好きだけど……
 先週の月曜日の朝。
 電車が札幌駅に着き、いつものように私は西改札前の札幌駅立売商会(弁菜亭)のワゴンへと向かった。
 この日の「日替り弁当 A」はメンチカツだった

 ということは、私は喜びのあまり西コンコースをスキップしながらワゴンの周りを3周し、3周したあとはワゴンの正面に直立したあとおごそかにしゃがみこみ、おもむろにコサックダンスを披露したいくらいだったが、残念ながら私の太ももはコサックダンスができるほど屈強ではないし、辺りをスキップして回るほど精神も頑丈じゃない。
 それよりなにより、実は土日にコープさっぽろの共同購入「トドック」で買ったメンチカツを何回かにわたって食べたので、この日はメンチカツを食べたいメンタル状態ではなかったのだ。

 なので、またファミリーマートに行った。
 前回は品切れで悔しい思いをしたが、この日はファミマに入る前に「ありますように!」と三回唱えた祈りが通じたのか、「チキンステーキ&ガーリックライス」弁当は3つ置かれており、それぞれが「どうぞ私を食べて!」と私に訴えかけてきたが、私は常識的に3つ重なっている商品のいちばん上のものを手にしてレジに行った。

 こうして、みたび私はお昼どきにオフィス内にニンニクの芳香を漂わせたのだった。

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  創作した牛肉炒めの味はイマイチ
 この日の夕食は私が調理担当。
 この日が『消費期限』であり、すでに一部の色合いに機嫌の悪さが見受けられたもやしを何とかしなければならなかった。が、結局のところ炒めるしかないだろうという結論に至り、油で炒めて鶏がらスープの素としょうゆで味付けした。

 さらに、日曜日のすき焼きの残りの牛肉があったので、これをしめじと一緒に炒めオイスターソースで味付けした。牛肉はうす切りのくせに根性のある硬さだった。コサックダンスか何かで鍛えていたのかもしれない。

 牛肉のオイスターソース炒めは、命拾いしたもやし炒めの上に載せた。
 まあまあの出来栄えだったが、それほどおいしくはなかった。作った私が言うのだから間違いない。
 色合いも見事な茶系で統一されていて華々しくないし。

 ご飯が茶碗2杯分くらいあったので、炒飯を作った。
 今回もチャーハンの素は使わずに、鶏がらスープとオイスターソースで味付け。
 で、ここで昼もガーリックライスという『焼きめし』を食べたことを思い出した。
 炒飯はおいしかったが、隠し味程度とはいえ、こちらにもオイスターソースを入れたのは牛肉炒めと味がかぶってしまって失敗だった。

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  ご婦人に続け!
 火曜日。
 出勤日の日課である弁菜亭ワゴン訪問。
 この日は先客がいた。女性だ。おばさんだ(って、私より明らかに若い)。
 なんと、この日の「日替り弁当 A」は「鶏ももスパイス」!

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 おばさん、いや、ご婦人が「鶏ももスパイス」を手にし、売り子さんに渡す。そして、カルトン(つり銭受け皿)に500円玉と50円玉を置いた。ちょっきりの金額を準備していたのだ。良い心がけだ。まるで私の分身のようだ。

 次に私の番。
 この上品な紳士は「鶏ももスパイス」を売り子さんに渡し、500円玉と50円玉をカルトンに置く。ちょっきりだ。「鶏ももスパイス」を手に入れたことでうれしくてたまらないが、平静を装って売り子さんに「ありがとうございます」と言って、その場を去った。

 私が精算しているときに横に来たおじさんも、「鶏ももスパイス」を手に取った。
 自分の分をゲットしたので、おじさんがお金をちょっきり出したのかどうだったのか、もう私の知ったこっちゃない。でも、あの風貌からすると、なんとなくちょっきりじゃないように思う。
 いずれにしろ、わずか1分ほどで「鶏ももスパイス」が3つ立て続けに売れたという事実はすごい。

 こうして見ず知らずの3人が、スパイシーな、でも8のマイナス75乗くらい希薄なつながりを瞬間的に築いた朝だった。

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 水曜日は江別市内の病院に行ったものの無駄足だったことを、ここで報告した

 当初の目論見では病院で長時間待つはめになり昼ごろまでかかるのではないか?だとしたら、帰りにどこかで食事をしようか――たとえば市役所地下の食堂(前は休んでいたが営業を再開したのだろうか?)とかマキシドルパとか――と考えていたのだが、9時前には帰宅の途についたわけで、昼は自宅で。
 3日前に賞味期限が切れた「マルちゃん 玉うどん」が冷蔵庫に1玉残っていたので、煮込みうどんにして食べた。

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 消費期限ではなく賞味期限なので悪くなっているわけではないし(一応匂いは嗅いでみたけど)、問題なく賞味した。しかし、最近こういうパターンが私には多いような気がする。

♪ 今日の一曲 ♪
 ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz 1803-69 フランス)のオラトリオ「キリストの幼時(L'enfance du Christ)」Op.25,H.130(1850-54)から、「2本のフルートとハープのためのトリオ」。

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