生なら5年後には効果6割減
 先日、自宅の郵便受けに江別市保健センターからの封書が入っていた。

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 んっ?市が行なう健診の案内だろうか?
 そう思って開封すると、『高齢者帯状疱疹ワクチン予防接種のお知らせ』だった。

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 はいはい、高齢者ね。
 私、市のお墨付きをいただいたってわけだ。
 私は行政も認めるこうれいしゃ(・・・・・・)

 とにかく、帯状疱疹のワクチン予防接種の費用を補助してくれるとはありがたい。

 何年か前に、ある人から「帯状疱疹の予防接種はやっといた方がいいですよ」と言われ、病院で料金を聞いたところ、けっこう高かったのでやめたのだが、あのとき高いお金を払って打っていたら、今回の案内を見て「失敗した!」と悔しい思いをするところだった。

 私に案内が届いたわけは、上にも書いたように私が晴れて『高齢者』となったからだが、具体的に言うと、昭和35年度生まれの江別市民が対象者に該当するのだそうだ。

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 ワクチンには2種類あり、自己負担額は、生ワクチンは4,400円で組換えワクチンは22,000円。
 組換えワクチンは接種後5年経っても約9割の予防効果があるが、生ワクチンだと5年後は4割程度。

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 う~ん、悩ましいところだが、22,000円は痛い。帯状疱疹にかかったときの痛みがどのくらいひどいものなのかわからないが、22,000円もじゅうぶんに痛い。

 おそらく、前に病院で聞いた時のワクチンは、そのときの値段からすると生ワクチンだったんだろうと思う。

 接種を受けるのは決めた。せっかくの市長さまのご好意を無下にするのはもったいない。
 生ワクチンにするつもりだが、もう少し考えてみたい。

 たまたまタイミングよく、昨日の北海道新聞に帯状疱疹ワクチンについての記事が載っていた。
 これを読んだ妻は、どうせ打つなら組換えワクチンの方が良いのではないかと思ったようだ。

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  なぜコロナ禍後に帯状疱疹が騒がれるように?
 ところで、数年前からなぜ急に帯状疱疹ワクチンのことが言われ始めたのだろう?
 そしていま、なぜあんなに頻繁にワクチン接種のテレビコマーシャルが流れているのだろうか?

 コロナワクチンを接種することによって帯状疱疹のウイルスが活性化するため、コロナのワクチン接種後に帯状疱疹にかかる人が増えているという説を耳にすることがある。

 コロナワクチンを接種した人と接種していない人を比べると、コロナワクチン接種後に帯状疱疹になるリスクが高まるという研究結果があるそうだ。
 しかし、一方で逆の研究結果もあるという。

 帯状疱疹は免疫力が低下すると発症すると言われている。
 コロナワクチン接種によってヒトの体内で帯状疱疹ウイルスに対する免疫力が一時的に低下し帯状疱疹ウイルスが活性化。その結果、帯状疱疹を発症すると考えられている。
 ただ、これはコロナワクチンに限らず、インフルエンザワクチンの接種でも帯状疱疹を発症したという例もあるそうだ。

 かなり多くの人が集中的にコロナワクチンを接種したので、その副反応として帯状疱疹になる症例が目立ったのだろう。ただ、本当にコロナワクチンが他のワクチンよりも帯状疱疹ウイルスを活性化させやすいかどうかはわかっていないという。

 とはいえ、これだけ帯状疱疹ワクチンのことが言われ始め言われ続けているいうことは、やはりコロナワクチンの影響が尾を引いてるんだろうなと思う。

 私は小学1年か2年のときに水疱瘡(みずぼうそう)にかかった。
 水疱瘡(水痘)にかかって休んでいた N 君が治って学校に来たときに、その発疹の痕を「ここなんだぁ」と私は指で触ってしまった。
 その翌日だったか翌々日に、私は水疱瘡になったのだった。

 そのときのウイルスが、いま私の細胞内でおとなしく眠っている最中なのである。

♪ 今日の一曲 ♪
 デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-74 フランドル)の4声のロンド―「かくも激しく 身に迫り来るわが痛みは(Les douleurs, dont me sens tel somme)」。
 詩はアントワーヌ・ド・キュイーズによる。って、誰か知らないけど、私は。

Dufay