これも鮭、あれも鮭(「愛の水中花」のメロディーで)
 2月最後の日。プレ金(←しつこい?)。

 この日は気温が上がり10℃にまでなるという予報だったが、若くない私はこの日もタイツをはいて出勤した。いや、もちろんスーツのズボンの下に、である。タイツだけで出勤するわけがない。
 もし、バレリーナのようにタイツ姿で駅まで行き、電車に乗って脚線美を強調するようにひざ下をちょっと斜めに傾けてシートに座り、駅に着いたら人ごみの中を軽快なステップで通り抜けて弁菜亭のワゴンに行き、ポケットから550円を出そうとしたらタイツだからポケットがないので買えなくて、落ち込んだまま出社したとしたら、風邪をひいてしまうかもしれないではないか(なお、男性のバレエダンサーのことはバレリーノという)。

 さて、札幌駅に着き、札幌駅立売商会のいつもワゴンに行き「日替り弁当 A」を見ると、この日のメインは鶏肉と大根の煮物。これには私の共感度は低め。ということで、2日前に続いて定番中の定番、困ったときの「幕の内弁当」を買った。前の日は家でラーメンだったので、サンドイッチに例えるなら、ラーメンサンドってことになる。だから、つまり、幕の内がパン、ラーメンが具。って、サンドイッチに例える意味があるのか?いや、まったくない。

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 昼にふたを開けると、私は絶望感にも似たとても悲しい気持ちに襲われた。

 品名・原材料表示のシールで見えていなかったが、なんだこの鮭は!
 私の好みでない部位であることはともかく、これは明らかにハズレだ。

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 骨の占める割合が大きく、可食部分が少ない。美しくもない。
 困ったときの選択で困ったことになってしまった。
 じっと見つめていると、骨が豚の鼻に見えてきた。いや、昆虫の顔にも見える。クソ、蜂に刺されたところが、いまだにうずくぜ!
 そんな私を小ばかにするように、焼売は私にケツを向けている。冷凍時の容器の『跡』を生々しく残したまま。

 今回はシールに隠れてこの骨太の鮭の切り身を外観から確認できなかったが、もしシールに隠れていなくて鮭の姿が露わになっていたとしても、別なやつを選ぶことは難しいだろう。というのも、弁当は種類ごとに重ねて売られているから。いちばん上にあるのが気に入らないからといって、その下の2番目の弁当を取り出すのはルール違反だろう。

  気をつけろ!豚ロース肉うす切りは1種類だけではない
 それにしても、テンションが下がりっぱなしの2月最後の昼食になってしまった。いや、たかが鮭の切り身の話ではあるんだけど……。
 なお、この日のお供はセコマの長ねぎのみそ汁。
 実は、同じ幕の内弁当が続くので2日前と気分を変えるために、久しぶりに「すみれのワンタンスープ」をセブンイレブンで買って弁当のお供にしようと思ったのだが、213円にも値上がりしていたので、アホらしくてやめた。550円の弁当にさらにその4割の値段のスープをつけるなんて、諸手当無しの嘱託社員に許される昼食ではない。ちなみにこのセイコーマートの長ねぎの味噌汁は110円である。

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 土曜日。
 アルバイト従業員である妻は、仕事に行く前にスーパーのちらしをチェックし、買い物メモを書いていた。そして私に渡した。「これ買っておいて」と。妻は妻で仕事帰りにこの日「一の市」をやっている別なスーパーで買い物をしてくるという。
 妻が出かけたあと、私はこの日「大僧侶臭い」、いやぁ~ん、「大総力祭」をやっているスーパーに、メモを握りしめて出かけた。

 ・エクアドルバナナ
 ・カボチャ 1/4個 160円くらいのやつ
 ・ピーマン 160円位の1袋
 ・たまねぎ大袋
 ・豚ロースうす切り 400円ぐらいと300円ぐらいの2パック
 ・豚もも切り落とし 300円くらいのパック
 ・ばちまぐろ 400円くらいの
  etc,etc.

 司令官からの指令を完璧に遂行しなければならない。メモを握る手に力が入り、メモがぐちゃぐちゃになる。
 特に注意しなければならないのは豚ロースうす切りだった。
 というのも、豚ロース肉うす切りは100g 当り138円のセール品と、通常価格の「何とか豚」というブランド豚の商品が置いてあったからだ。私は当初、妻が書いてある値段で買えるパックがなくて肉売り場のショーケースの前で途方に暮れた。近くで豚肩ロース肉生姜焼き用のパックを品定めしている見知らぬ奥さんに向かってブーと鳴きたくなったほどだ。
 しかしそれはブランド豚のパックで、落ち着いて辺りを見ると、私の背中側に置いてあるショーケースに、目的のセール品があった。
 こうして、初めてでないおつかいなのにけっこう神経を使ったものの、無事任務を果たした。この日は EZOCA ポイント5倍の日で、通常は還元率が悪いこのカードなのだが、いつもの5倍たまった。だから、5倍の日だから。
 
 この日の昼は、「まるなか」の「蝦夷開拓そば」を茹でて、玉子とじそばを作って食べた(餅1個入り)。

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 玉子とじといっても、卵だけではない。
 とき卵にあげ玉を入れたものをとじた。
 帯広に住んでいたときに、マチナカにある老舗のそば店「長寿庵」で食べた『玉子丼・そばセット』の玉子丼がひどくおいしかったのだが、この玉子丼の具にはあげ玉(天かす)も入っていた(私の舌情報による)。それをちょっぴり模倣したのだ。

 その結果……あとからあげ玉を別に載せても味は変わらなかったかもしれない。

♪ 今日の一曲 ♪
 チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)のバレエ音楽「白鳥の湖(Der Schwanensee/Le lac des cygnes/The swan lake)」(1875-76)。

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