※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  ボロディンを最後に据えた意図は?
 振替休日の日中。こういう日時のコンサートにはあまり足を運ばない私だが、伊福部昭のシンフォニア・タプカーラが聴けるとあって教育文化会館まで行った。

 確かこの日の夕方は大学時代の友人が埼玉から新婚旅行を兼ねて札幌にやって来て、夜一緒に食事をしたはずだ。別な記憶とごっちゃになっている可能性もあるけど。
 その友人も何年か前に年賀状じまいをして、だからといってこっちからだけ一方的に送っても意味がないので、いまでは音信不通の関係になってしまった。

 それはともかく、ここに書いたようにシンフォニア・タプカーラは最後の最後でトランペットがフライング暴走。残念というよりは、札響でもこういうことあるんだぁとびっくりした。

 早坂、廣瀬、間宮のこれらの作品は、この演奏会で初めて聴いたが、特に早坂と間宮の曲が気に入った(「序曲ニ長調」ではなく「序曲ニ調」が正しい曲名)。

 「オーケストラのためのタブロー'85」(こちらの記事もぜひ読んでいただきたい)には数名による男声合唱が加わるが(歌うのではなく、かけ声)、そのメンバーの名がどこにも書かれていないのがかわいそう。いや、名前を見たところで知らない人に違いないけど。

 なぜ、プログラムの最後に「中央アジアの草原にて」を置いたのだろう?
 指揮者の意図はどういうものだったのかなぁ。

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♪ 今日の一曲 ♪
 ボロディン(Alexander Borodin 1833-87 ロシア)の交響詩「中央アジアの草原にて(Dans les steppe de l'Asie centrale)」(1880)。

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 小松一彦の『狙い』が何だったのかはともかく、私、この交響詩がかなり好き。けっこう有名なのに、というか名曲すぎて、あまりコンサートで取り上げられることがない。私も、この曲をコンサートで聴けたのはあとにも先にもこのときだけ。
 でも、激しいタプカーラのあとにもってくるのはなぁ……