東芝の "CLEAN WASH" は、私のお尻めがけて放水する役目をついに放棄した。

  機種は同じではないが見積もりは A 社の方が安かったものの
 市内 E 社の方に自宅に来ていただき、トイレを見てもらったうえで、費用の見積もりをしてもらった。  
 その際、正直に DCM さんも候補にしていることを告げ、DCM のチラシも見せた。

 まず、E 社さんは床材の張り替え工事もできるが、壁紙の張り替えには対応できない。床材についてもホームセンターで自分で気に入ったのを選び、その型番か写真を撮って教えてくれれば、E 社さんがそれを買って来るということだった。また、壁紙の張り替えをしてくれる知り合いの工務店などを紹介してもらうことはできないか尋ねたが、あいにくそういうつながりはないということだった。

 1時間ぐらい話をしたのだが、トイレに関するいろいろな知識を教えてもらい、たいへん勉強になった。
 例えば、けっこう値段の差がある TOTO と LIXIL の製品だが、TOTO はブランドとしてよく知られているので強気で価格が高いが、2社の製品の間に性能、機能の差はほとんどないということだった。この話を聞き、私は LIXIL(INAX) にすることを心に決めた。
 また、便器と便座の一体型トイレは『電化製品』であり、便座が故障した場合は便器と丸ごと交換しなければならないのでお薦めしないと話していた。
 今回、妻は便器と便座のカラーをホワイトにしようと考えていたが、汚れが目立つのでオフホワイトの方がいいと思うとのアドバイスもいただいた。

 DCM などの場合はホームセンター向けの独自の型番を持つ商品を扱っており、そのために仕入れ価格も下がる。その価格に対抗するのはけっこう大変だが、LIXIL のカタログ品ではない商品(そういうものもあるということなのだろう)で、リモコン無しタイプ(私がリモコンは特になくても良いと言ったのだ)なら、40%引きまで頑張れるということだった。

 別な日には DCM の仕事を請け負っている工務店がわが家にやって来た。
 前回チラシを紹介した『LIXIL 節水トイレセット』(税込み159,280円) 。これに床の張り替え工事をプラスすると E 社の方が2万5,000円ほど安かった。

 妻といろいろ検討した結果、やはり壁紙は張り替えたい。また、DCM やジョイフルエーケーで見てみたが、店頭には床材(クッションフロア)の展示があまりなく選択肢が限られる。さらに、私はリモコン不要だと考えていたがーだって、あのトイレという狭い空間で、なぜリモコンが必要だというのか?-便座の横にスイッチの『袖』がないことによって奥まで掃除しやすくなるということを聞き、リモコンタイプの方が良いと心変わりした。さらに、E 社が見積もった便座がリモコンタイプでないということは、シャワーも瞬間式ではなく貯湯式で、瞬間式よりは電気を食うだろうとも思った。
 と書いてきたが、決定打は「やっぱり壁、替えたい!」であった。
 E 社さんの人にはいろいろ教えてもらったのに、今回縁がなくて残念ではあった。
 こうして正月の間、トイレのことばかり考えていた私たち夫婦は、正月明けに DCM に工事を依頼した。

 工事内容は、上に書いたように、1階と2階の便器と便座の交換と床の張り替え。壁紙についてはあまり汚れていない2階は既存のままとし1階だけ張り替えることにした。また、トイレットペーパーのホルダーも新しいものに替えることにした(それまでのプラスチックのものは、新品のトイレットペーパーを入れたとき、ペーパーの回転が悪かった)。

 便器は「洋風タンク密結便器 アメージュ Z」、便座は RA シリーズの「CW-RAA20H」である。

  ほぼ同じ機種でも販売ルートによって型番が違う
 そのあと DCM やヨドバシカメラ に行って注意して見てみると、確かにカタログにもリテール向けと家電量販店向けの2種類があることを知った。ネットで調べても、ホームセンター向けの商品ページがあった。

2025LIXIL1

2025LIXIL2

202501INAX_RAA2

 家電量販店向けのカタログに載っている RA シリーズは「CW-RAA2」だが、リテール向けのカタログに載っている RA シリーズは「CW-RAA20」である。そして、わが家に設置されたのは「CW-RAA20H」だ。
 ウチが頼んだ RAA20H も、 RAA2や RAA20 とほとんど同じ製品なんだと思う。Hって Home Center の H?

 壁紙と床材については、現物見本の冊子を DCM で貸してくれ、どれにするかは主に妻が選んだ。こういうのは、見ているうちに頭がぼーっとしてきて何がいいのかわからなくなるが、そして今回妻もそうなりかけていたが、それでも悩みながら楽しそうに選んでいた。床材は1階と2階で違うデザインのものにした。

 さて、あとは工事の日を待つばかりとなった。

♪ 今日の一曲 ♪
 シャルパンティエ(Marc-Antoine Charpentier 1643-1704 フランス)の「テ・デウム(Te Deum」ニ長調H.146(1690代初頭)。

 シャルパンティエの作品に付けられている H. はヒッチコック(H.W.Hitchcock)によるカタログ(1972年出版)の整理番号である。

CharpentierTeDeum