緑青(ろくしょう)ではなくて……
2月最初の日、つまり2月1日の朝。
1階のトイレの便座に座り大きな用を足そうとしたとき、ふと左側の壁にある暖房パネル(パネルヒーター。ここに暖房ボイラーで温められた不凍液が循環する)の下の床に、緑色の粉が落ちているのが見えた。不凍液がパネルに出入りする配管の部分だ。これは過去にも経験がある。
不凍液が漏れているということだ。
昨年も同じ箇所で同じことが起き、家の新築時からお付き合いのある暖房設備会社 N 社に直してもらった。その数日前に N 社に頼んで不凍液交換をしたばかりだったので、サービスでパネルと管の接合部分を診てくれ、ねじの緩みということで、締めてくれた。
緑の粉ー緑色の不凍液が乾燥して緑の粉になるーを目にしてしまった以上、急いで対処しなければならない。私はスピーディーに出すものを出し、尻を洗い、手も洗い、パネルの配管を指で触ってみると、やはり管は濡れていた、不凍液で。だが、漏れというよりもにじんでいるくらいの量だ。
N 社に電話する。
ひじょうに丁寧で親切な応対、ちっとも悪くないのに「ご迷惑をおかけしてすいません」と謝られてしまった。お嬢さん、あなたも N 社も悪くないです。
今日中に担当者から電話するという。
1時間ほどして担当者-5年前に不凍液交換をしたときに来てくれた人だ-から電話が来た。
状況を話すと、去年(別の担当者が)増し締めしているので今回はねじのゆるみではなく部品そのものの劣化だと思う、とのこと。交換した場合の費用を聞き、私の次の在宅勤務日の火曜日に来てもらうことにした。
実際の作業は難航した。
通常なら1時間くらいで終わる作業だそうだが、床から立ち上がっている管の曲がりのせいなのか、あるいはパネルの受け側のねじの問題なのか、ナット状の新しい部品がねじ込んですぐ手で回せないほどの抵抗を受けるというのだ。つまり、わかるかわからないかくらい傾いてまっすぐ入っていないということ。これをレンチで無理に回すとねじ穴がつぶれ、また漏れてくる恐れがある。
私も手伝ってパネルをいろいろ角度を変えて支え、何度もあの手この手でやり直し、ついにスムーズにねじ込むことができた。いやぁ、いろいろとやり方を考えながら何度何度もやり直す担当者さんのあの根気は尊敬すべきものがあった。そしてうまくいったときの私たち2人の喜びは最高のものだった。
作業終了まで3時間かかった。
ということで、不凍液が漏れるという良くないこと、さらになかなかナットがスムーズに入っていかないという予期せぬトラブル起こったが、結果オーライなので「良いことばかり」ということになった。
餅がのっかったラーメンがあったっていいじゃないか!
この日の昼は、「菊水」の麺に「西山製麺」のスープでしょうゆラーメン。
先日餅入りそば(力そば)を作って食べたが、ふと、そうだラーメンに餅が入っていてもいいじゃないかと思い、「力(ちから)ラーメン」にしてみた。
餅は、全然ラーメンにもぴったりマッチした。
おいしかった!
暖房パネルの修理箇所は大丈夫だと思いますが、ほかの部屋のパネルも老朽化で同じ問題が発生する可能性が大いにあります。それが心配です。