あまりにも突然すぎて……
引退を発表したのが1月23日。
そのわずか3日後の26日に秋山和慶さんは亡くなった(記事は1月28日付けの北海道新聞)。
信じられない。
肺炎で亡くなったというのが不思議に思ったが、いつも拝見させてもらっているウィッチ・ハウンドさんのブログに " 第3・第4頸椎での損傷では呼吸に関連する筋の運動が阻害される " と書いてあったので、損傷が原因で肺炎を起こしてしまったということなんだろう、きっと。
28日は在宅ワーク日だったので、秋山さんを偲び、朝から秋山さんが指揮した演奏を聴いた。
といっても、ウチにある秋山さん指揮の音源は、札響とのドビュッシーの「イベリア」の「夜の香り」と「祭の日の朝」しかない。『札幌交響楽団50年史 1961-2011』の付録の CD に収められているものだ。
1999年1月22日に行なわれた札響第409回定期演奏会のライヴ録音。
私はこの演奏会に行っていない。それなのにこのイベリアを聴いていて懐かしい思いがするのは、これまで聴いてきた秋山/札響の数ある演奏に共通する特長があるからだろう。それは何かというのはうまく言えないけど。
品のある、でも物足りないなんてところはないし、味つけも間違いない、一流シェフによる料理のような演奏。
ほんとうに、ほんとうに、突然すぎた。
やすらかにお眠りください。
井上道義も引退しましたし、寂しい限りです。