店の方針が変わった?
 今週のはじめ。
 「そうだ。今月いっぱいで札幌東急百貨店の『天一』が退店するんだった」ということを思い出し、食べ納めをしようと、天丼弁当を買いに行った。いつもの『竹』である。

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 えっ?サツマイモ(いも天)が入ってるじゃないかって?
 そうなのである。デフォルトの盛り付けである。

 この日以来、4年半近くにわたり、毎回いも天を同じ価格のナス天に替えてもらっていた私。
 もちろんこの日も「サツマイモをナスに替えていただけますか?」と店員さんに言った。

 その店員さんー初めて見る人だったかもしれないーは、振り返ってガラス張りの厨房に行き、中で天ぷらを揚げているおじさんにそれができるか尋ねた。と、そのおじさん、私に向かってひと言、「替えられないです」とだけ言った。

 ???
 ボラギノールのテレビ CM が突然動画になったのを目にしたかのように、意表を突かれた。
 「いままでは替えてくれていたのに、今日はどうして替えてくれないのですか?」と喉まで出かかったが、ここでそんなことを言ったところで良いことなんてひとつも起こらない。

 店員さんに「では、ナス以外で替えられるものがありますか?」と言うと、すまなそうに「替えられないんです」と言う。聞きに行ったときに「天ぷらの組み合わせは変えられない」とでも言われたのかもしれない。

 妥協するしかない。
 「わかりました。では竹を1つ下さい」
 「すいません。よろしいですか」
 「はい」と、腑に落ちないが購入を決意した。

 いままで毎回まったく問題なく替えてくれていたのに、退店を前にして方針が変わったのだろうか?イレギュラーなことはしない、と。でも、そもそも最初にいも天が苦手ならナスはどうですかとすばらしい提案してくれたのはお店の人だったんだけど(もちろん単品のいも天とナス天は、この日も同じ値段で売られていた)。

 そういえば今回、弁当のサンプルのうち、「特製天丼」のサンプルは置かれていなかった。退店を前に弁当のメニューも二種類に絞ったようだ。

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 こっちのわがままといえばそれまでだが、最後の最後に起こった『いも天不可避事件』。
 長年の感謝を込めて温かい気持ちでここでの最後の買い物にしたかったが、ちょっぴり苦く悲しい幕切れとなってしまった。
 いも天?私にはおいしく感じられなかった。だって、苦手だから。

 昨日の記事で、『日中の札幌駅の切符を買う人たちの数がひどい。特に西改札側が』と書いたが、この日天丼弁当をぶら下げて東改札側に行くと、いやいやこちらもかなりの混雑ぶり。これじゃあ、切符を買う必要があるときにはかなり時間に余裕をもって駅に行かなくてはならない。やれやれだ。

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♪ 今日の一曲 ♪
 テレマン(Georg Philipp Telemann 1681-1767 ドイツ)の「ターフェルムジーク(食卓の音楽。Tafelmusik)」(1733刊)の第1集から「終曲(Conclusion)」ホ短調TM.Vol.1-6。
 編成は2fl,Str,bc(通奏低音)。

Telemann Tafel