※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  演奏会よりマイ・ベビー
 この演奏会も私は行っていない。
 実はこの年の春、私は会社の人事異動で同じ札幌勤務ながら部署が変わり異動当初はなかなかコンサートに予定を合わせるのが難しかった。そしてまた長男が誕生し、早く仕事が上がるときはコンサートよりもわが子ってことになった。そんなわけで演奏会から足が遠のいていたのである。

 とはいえ、札響ではない演奏会、この年が第1回目の開催となった PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の演奏会には、3回足を運んだ。
 3回ともこの年のレジデント・オーケストラとなったロンドン交響楽団のコンサートで、

 ・6月29日 指揮:バーンスタイン、vn:五嶋みどり
   ①ブリテン/「ピーター・グライムズ」~4つの間奏曲
   ②バーンスタイン/セレナード
   ③ベートーヴェン/交響曲第7番

 ・7月4日 指揮:M・T・トーマス、vn:五嶋みどり
   ①ワーグナー/「さまよえるオランダ人」序曲
   ②シベリウス/ヴァイオリン協奏曲
   ③ストラヴィンスキー/春の祭典

 ・7月8日 指揮:大植英二(①②)、バーンスタイン(③)
   ①バーンスタイン/「キャンディード」序曲
   ②バーンスタイン/「ウェストサイド・ストーリー」~シンフォニックダンス
   ③シベリウス/交響曲第1番

という内容だった。

 さて、札響の第315回定期では、第282回でマーラーの第5番を振り、そのすばらしい演奏によって会場を興奮のるつぼと化したシャローンが、再び札響のステージに戻ってきた。
 どのような演奏だったのだろう?きっとすばらしかったに違いない。

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 この日のプログラムの1曲目のバルトークのヴィオラ協奏曲は、私のとても好きな曲である。

 そうそう、現在北海道新聞に連載されている土田英順さんの『私のなかの歴史』。楽しく読ませていただいている。

♪ 今日の一曲 ♪
 バルトーク(Bartok,Bela 1881-1945 ハンガリー)のヴィオラ協奏曲Sz.120(1945)。

BartokEMI