先週の火曜日の昼は札幌駅立売商会の駅弁
 この日はなんとなく昼はリッチにしたいと思い、札幌駅立売商会(弁菜亭)の「幕の内弁当 いしかり」を食べた。ほぼ1カ月ぶりだ。
 朝、札幌駅西改札前の弁菜亭ワゴンに行ったときに日替り弁当(A)も見たが、メインのおかずはミートボールだった(よく確かめてはいないが、B は魚系のおかずがメインのようだ)。ミートボールは悪くない。悪くはないが、準主役のおかずが揚げギョウザだったので、見送ることにしたのだ。私は惣菜のギョウザがあまり好きではない。ましてや揚げ餃子となると、けっこう好きではない。
 ギョーザのせいで、値段が日替り弁当の2倍以上もする「いしかり」を買ったわけだが、満足度も2倍なので悔いはない。そして、「いしかり」は、最近の日清食品の宣伝じゃないが『完全飯』ともいえる実にバランスのとれた弁当だ。

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  先週の水曜日の昼は札幌駅立売商会の非駅弁
 翌水曜日。
 この日も、電車が札幌駅に到着し、階段でホームから1階へ下り、西改札口へと向かう何本もの支流のような人の流れに合流し、改札を出た私は弁菜亭ワゴンへ向かった。もはやこの店は、『警察官立寄所』ならぬ『MUUSAN 立寄所』のような存在だ。
 ワゴンに並ぶ弁当を見ると、瞬時に無上の喜びがこみ上げ、リーチ一発のように買う弁当が決まった。駅弁ではない日替り弁当 A。この日は「豚ロース照焼き」。これを買わないとしたら、もはや私は認知症か病的天邪鬼のどちらかだ。前の週の「鶏照焼き」に続く大サプライズ。朝、もし降圧剤を飲み忘れていたら、私はその場で血圧急上昇で倒れたかもしれないほどだ。札幌駅立売商会も、まったくもって憎いことをしてくれる。

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 豚肉は甘じょっぱい味つけ。私の感覚では「照焼き」というよりも豚焼肉って感じ。そもそも豚の『照焼き』ってあんまり出会ったことがないかも。まあ、呼び方の違いっていえば、そうなんだけど。
 この甘じょっぱい肉に、『葉わさび青菜佃煮』のピリッとした味がこれまたよく合う。
 なお、鶏肉とは違い豚だとどうしても脂が多い。ってことで、食べるときにレンジアップしないとおいしくないかも。いや、しないとけっこうキツイだろう。

  先週の木曜日の昼も札幌駅立売商会の非駅弁
 この日も、改札を出た私はなんの疑問も問題意識も持たずに『MUUSAN 立寄所』へ。
 ワゴンに並ぶ弁当を見ると、私は歓喜と驚きのあまり、ワゴンの周りをアイリッシュダンスで3周しそうになった。リーチ一発メンタンピンドラドラであがったときのような、心臓がバクバクするような気分。これは夢じゃないだろうか、とさえ思った(なお、私にはマージャンをする習慣はまったくない)。

 この日の日替り弁当 A は「メンチカツ」。
 私が札幌立売商会の「幕の内弁当」のミニサイズの、しかもそのハーフサイズのメンチカツを愛し、毎回惜しみつつ食べていることは、みなさんご承知のとおり(このときのメンチもミニサイズ)。
 参考までに、その前の週の金曜日に買って食べた「幕の内弁当」を、紹介するまでもないが紹介しよう。

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 それがなんと、この日はメンチカツが主役なのだ。それもレギュラーサイズ。大きなメンチカツにうっとり。たまらん。
 その場に座り込んで食べ始めたいくらいだったが、いつもどおり袋をぶら下げて会社へ。
 そして待ちに待った昼。

 うまい!
 デミソースがこれまたうまい!

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 このメンチカツは、「幕の内弁当」に入っているメンチカツとはモノが違うようだ(もともと大きさからして違うが)。というのも、幕の内弁当のメンチカツの「いかにも」という、香辛料やタマネギが醸し出す独特のクセが弱く感じるからだ。
 このメンチもおいしいけど、あのミニメンチ(ハーフ)にしょうゆをかけて食べたときに口内空間に広がるチープ的芳醇さは、実に捨てがたい!
 って、こういうことに歓びを感じている私ってアホ、いや、幸せ者だと思う。

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「憎いもの」。同名の映画(1957:東宝)のための音楽。

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