右の手のひらのだるさは覚悟していたけど……
日曜日の朝。
両手の手のひらに鈍い痛みとだるさを感じながら目覚めるでも二度寝に入るでもなく、ウトウトしていた私。
両手の手のひら?
重い木槌の柄を握りしめて、何度も振り下ろしたのだから、右手の手のひらが痛み握力が失せているのはわかる。でも、原木に刺したクサビを支えるようにつかんでいた左手の手のひらまで、なんでだるいの?そんなにクサビを強烈に握りしめた記憶はないのだが……
と考えても、両方の手のひらがだるくて力が入らない(のが間違いないと予想できる)ことには違いない。
と、そのとき、なぜか「トムとジェリー」の真ん中作品の「逃げてはみたけれど」が頭に浮かんだ(そのあとネットで確かめたら、正しいタイトルは「逃げてはみたけど」だった)。
このアニメは、独房に入れられている囚人のスパイクが、独房の床下の土をスプーンで掘ってトンネルを作り脱獄を図るというもの。
私は思った。
大きなハンマー(木槌)を買うのを待たずになんとかできないか?
小さなハンマー(ふつうの金槌)でクサビを根気よく打つことで、原木を割ることは不可能ではないのではないか?スパイクだって小さなスプーンで脱獄できたのだ。
前日にパッカリ割れたハンマーの頭を目にし、途方に暮れてあっさりと作業を中断した人と同一人物とは思えないほど、朝からビンビン、いや前向きかつ積極的な思いに駆られたやる気いっぱいの私。
飛び起きて、前日の残りのご飯をお粥にして食べ、外へ飛び出したのだった。
この日はクサビではなく斧でパッカリと
さあ、昨日の続きの作業開始だ。
クサビを切り込みにあて、金槌で叩く。
ちっとも ing、つまり『進行』を実感できない。
そこで電動ノコで切り込みを深くしてみる。
クサビをあてて叩くが、やはり金槌ではパワーが足りない感じだ。
そこで初心に帰って、斧(手斧)を使ってみることにした。
これもクサビがわりに使うのでは、クサビそのものを使うことと変わりなく、金槌ではなかなか入っていかない。
そこで持ち上げても斧から原木が落ちないくらいまで切れ込みに噛ませ、手斧で持ち上げた原木をそのまま台座(にした枕木)に叩きつけた。
何度か叩きつけると、GREAT!、割ることができた。
ただ、この時点で汗がだらっだら。
あと1本、原木が残っているが(写真の矢印の幹)、ここで根性消失。本日の業務終了。
この残り1本の原木にどのような手段(道具)で立ち向かうか、現在熟考中。むかし、庭にラティスパネルを立てるための杭を打ったりするのに買った大きめの木槌だったが、もうそういう作業をすることはないだろう。となると、この1本のために大きな木槌を買うのもなぁ……と悩むところだ。
ところで、この日は台座にしていた枕木まで割れてしまった。
枕木が割れるなんて!と思ったが、よく見ると一本物ではなく、木を貼り合わせたものだったようだ(少し前からきれいな亀裂が入っていた)。
んっ?サイズ的に、将来、枕木を処分するときにもクサビを刺して割らなきゃならないだろう。
となると、木槌はやっぱり必要か?
昨日に続きマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の曲を。
「塔の中の囚人の歌(Lied des Verfolgten im Turm)」(1898)。
歌曲「子供の不思議な角笛(Des Knaben Wunderhorn)」の第8曲。
真ん中作品は、本編とはまた違うおもしろさがありましたね。ドルーピーや熊のバーニーさん。奇妙な「へんな体験記」とか。「へんてこなオペラ」は私も大好きで、涙を流しながら笑ってみたものです。あんな傑作はありません!
MUUSAN
が
しました