北鎌倉駅から東京駅に着き、ホームから上の階に行くと(横須賀線のホームは地下深くにあるのだ)、たまたま偶然、改札内に鉄道系のおみやげを売っている店を発見。「東京駅グランスタ TRAINIART TOKYO」という店だ。

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(GRANSTA のホームページから転載)

 そこで、残り1つと書いてあった特急の絵が描かれたパズル(パズトレ)をお孫ちゃん(兄)に買った。対象年齢5歳以上なので、まだ早いんだけど……

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 そのあと丸の内側から改札を出て、丸ビルの地下を見て、丸の内仲通りを歩いて日比谷方向へ。
 帝国劇場の並びにある「パティスリー サダハル アオキ パリ」(*)でジャムとお菓子を買い、ルミネの「DEAN & DELUCA」(*)に寄り、そのあと御茶ノ水へ。
 御茶ノ水駅から「ソラシティ」と「ワテラス」を通り抜け、「近江屋洋菓子店」(*)に行き、お菓子を購入。

  様変わりしていた淡路町
 ここで私は驚いた。
 というのも、老舗の「近江屋洋菓子店」は、私が昭和60年代の勤めて間もないころ、東京出張のときはほとんど毎回使っていた「ホテル ニュー神田」の並び、すぐ近くのところにあったからだ。「ニュー神田」は現在「ホテル マイステイズ 御茶ノ水」にかわっているが、かつてよく泊まっていたホテルのすぐ近くにこんな洋菓子店があったなんてまったく気づかなかった。そしてまた、「ニュー神田」の目の前に「ワテラス」という大きなビルが建ち、さらにそれが「ソラシティ」に連絡通路でつながっていて、御茶ノ水駅前にすぐにたどり着けるとは思ってもみなかった。

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 思い起こしてみれば、当時、時間があるときは「ニュー神田」から歩いて昌平橋を渡り秋葉原の石丸電気に CD を買いに行ったものだが、御茶ノ水の方向へは出かけることはあまりなかった。
 それにしても、あれから40年近く。時の流れを強く感じた一瞬だった。神田郵便局の存在が懐かしかった。

 来たときと逆ルートで、再び御茶ノ水駅へ。
 さらに聖橋を渡り、同じく老舗の洋菓子店「小川軒」(*)へ。ここでもお菓子を購入。

 こうして旅行前に妻が調べて行きたいところとしてリストアップしていた施設や店(この日は * を付けたところ)のほぼ全部に行くことができた。

  ミルクセーキ!
 この日の夕食は神保町の「三幸園」。
 土曜日の夜に次男と食事をしたときに、次男が何度か利用したことがある店ということで、ここにしようと決めた。しかし、日曜日に電話をしたが予約エリアは満杯。当日、並んで席が空くのを待つことにした。

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 最大で1時間ほど待つかもと言われたが、30分ほどで店の中に案内された(ここのフロア係の人たちは、みな実に感じが良かった)。
 サラリーマンや友達同士、家族連れなどで店内は大賑わい。こういう雰囲気は、私は一人なら絶対無理。でも、今日はこちらも家族連れなので、全然平気。

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 さすが人気店だけあって、どの料理もおいしいし、価格もリーズナブル。
 この麻婆豆腐は、見た感じは丸美屋似で私の好きな系統の麻婆豆腐ではないが、食べてみると実においしかった。蒸し鶏、焼餃子、鶏のから揚げ(ハーフ盛り。ハーフなのに6個)、エビマヨネーズ、かに玉、五目チャーハン(ハーフ)を食べたが、隣の席の親子連れが頼んだラーメンがこれまた実においしそうで食べたくてしょうがなかったが、もうだめ、満腹でおなかに入らないということで断念した。

 食事のあと、次男ともまたしばらく会えないからとお茶をすることに。
 三幸園の近くの老舗喫茶店「ラドリオ」に行ったが、店の前の黒板に書かれたメニューが食事主体みたいだったので、隣の「ミロンガ・ヌオーバ」へ(ミロンガ・ヌオーバはラドリオの姉妹店。ラドリオはシャンソン喫茶、ミロンガ・ヌオーバはタンゴ喫茶)。

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 私はハイボール、妻はミルクセーキ、次男は、、、なんだっけかな。
 ミルクセーキがこれまたすごくおいしいと妻が言っていた。

 LPレコードをターンテーブルに置き、針を落とす。その店員さんの動きが、自分もむかしよく行った札幌のクラシック喫茶「クレモナ」や「シャンボール」、「ウィーン」の記憶をよみがえらせた。レコードのスクラッチノイズがまったく聞こえなかったのが不思議で、すごいと思った。

 昼の「ニュー神田」跡といい、この名曲喫茶といい、偶然にもダブルで昭和感覚に浸ることができた。

 こうして、3日目の東京の夜が終わった。
 3日間、夕食に付き合ってくれた次男にも感謝である。

 ピアソラ(Astor Piazzolla 1921-92 アルゼンチン)の「ミロンガ・アン・レ(Milonga en re)」(レのミロンガ)。
 ミロンガとはアルゼンチンなどの音楽のジャンル、およびその音楽で踊るダンスのことである。

 「ミロンガ・ヌオーバ」のヌオーバは『新しい』の意。1995年に店をリニューアルした際に『ミロンガ』の店名に『ヌオーバ』を加えたそうだ。

 それにしても、ホテルに戻って調べて、そこで初めてすごく由緒ある喫茶店だったと知った私たち夫婦であった。

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