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窪田克巳、退団
本来、札響の第297回目の定期演奏会は11月に行なわれる予定だったが、誰かが忖度したのかどうかは知らないが、このような事情で定期演奏会の開催は1カ月延期になり、12月に行なわれた。1カ月『回数』がずれたことを修正するかのように、翌年3月には定期演奏会が2回行なわれることになる(12ページ)。
この日の演目は、私にとって3曲とも初めて耳にする曲。
秋山の「知られざる名曲を取り上げる」という取り組みに、この日の夜も感謝する結果となった。
武満作品は私は得意でないが、映画音楽ということもあってか「乱」はすんなりと受け入れることができた。
ニールセンは、この作曲家の作品を聴くこと自体が私にとっては初めて。交響曲第4番はメロディーも魅力的だったし、ステージの奥に左右に分かれた2人の奏者によるティンパニの鳴らし合い(?)がおもしろかった。
そして、なんといってもカバレフスキー。このコンチェルトに、私はすっかり魅せられてしまった。
この月で首席ホルン奏者の窪田克巳が退団(13ページ)。一身上の都合とあるが、他のオーケストラに移籍したのだろうか?また、この日の終演後、花束贈呈のようなセレモニーがあっただろうか?まったく記憶にない。
それにしても『ショコススタコーヴィチ』はないでしょうが……(14ページ)
んっ?ベートーヴェンの交響曲第10番?(18ページ)
モリス指揮ってことはマーラーの10番(クック版)の間違いかな?いや、私が持っていた LP のオーケストラはロンドン響(LSO)じゃなくて、ニュー・フィルハーモニア管だったよなぁ。レーベルはフィリップスだったけど。