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おめでたい雰囲気はなかった夜
1988年11月の札幌交響楽団の第297回定期演奏会は、その5カ月前の6月の第293回定期演奏会のパンフレットでは、内容が未定となっていた(12ページ)。
そして、第297回定期演奏会は11月に開かれず12月に移され、その代わりに11月は岩城宏之の1987年度の第19回サントリー音楽賞受賞を記念する特別演奏会となった。10月の第296回定期のパンフレットの18ページには、定期会員は『無料』でこの特別演奏会を聴けるという告知が載っている。
受賞が決まったのが何月かわからないが、8月に大阪と東京で受賞記念演奏会が行なわれているので、札幌でもやるべきだとあわてて開催に向けて模索し始めたのかもしれない。ただ、ここでも書いたが、定期演奏会を特別演奏会に置き換えるなんて、なんだかなぁ~と思ったものだ。
なお、大阪と東京の演奏会は、前半は札幌と同じ武満作品だが、後半はブラームスの交響曲第2番だった。
このときのパンフはサイズが大きく、自宅のプリンターではスキャンできないため、写真を撮って載せた。見にくくて申し訳ない。