夢は願望充足である
おとといの土曜日。
朝起きると、私は朝っぱらから炒飯を作って食べることにした。少し前に買って瓶に移し替えてあった紅ショウガが腐りかけている夢をみたのだ。でも、紅ショウガは現実の世界では全然健全だった。
フロイトによると、夢は『願望充足』だという。ということは、あの夢は、もし紅ショウガが腐ったら炒飯を作っても物足りないだろう?満足したかったら、すぐにでも炒飯を作って食べな、ってお告げだということになる。だから、朝チャ―することにしたのだ。幸い、前日の夜の残りのご飯はある。
今回は永谷園の五目チャーハンの素には頼らず、鶏がらスープの素としょうゆで味付けした(酒も振りかけた)。具は、長ねぎと魚肉ソーセージと卵。
朝から食べても、炒飯はおいしかった。
郵便ポストまで2往復
この日は朝から天気が良かった。
家の前の歩道も、アスファルトが出てき始めた。
江別市内の雪堆積場は、2日前に今シーズンの受け入れを終えた。
なので私は、今日をもって『冬とおさらば』宣言しようと、行動に移すことに決めた。
スノーダンプ(ママさんダンプ。しかしわが家のこれの正式名称はパワーカッタージャイアントキャリー)を庭のアーチに引っかけた。頭が変になったのかって?違う、ちがう!付着している雪を日差しで溶かして落とすのだ。
さて、10時近くになりポストに郵便物を投函しに行こうとしたら、妻から「お米買って来て。『ななつぼし』。5キロの」と言われ、「かしこまりました」と空のリュックを背負って家を出た。ポストはスーパーの向いにあるのだ。
で、ポストの前に着いて気づいた。郵便物を持ってくるのを忘れたことを。
スーパーに行き、5キロ袋の北海道米『ななつぼし』を買い、リュックに入れて背負って家に帰り、リュックを家に置いて、今度は郵便物を持って、再びポストに向かった。やれやれ……
2度目の帰宅のあとは、ぶら下げ乾燥していたパワーカッタージャイアントキャリーを物置にしまった。冬の間、私の足をしばしば結露で濡らしたものの大活躍した長靴も玄関から物置へと置き場所を移した(結局、修理したスパイク長靴は今冬は使用しなかった)。
去年のいまごろもそうだったが、ここ数日、物置の扉がピシッと閉まらない。下側の方にすき間ができているのがおわかりになるだろうか?
そしてまた、扉自体がどこかに『擦って』(あるいは引っかかって)、まったくスムーズに開かない。極寒のときよりも、このように少し暖かくなってくると、なぜかこのような不都合が起こる。物置の下の地中で、地殻変動が起こるかの如く凍結やら溶融が繰り返されたり混在したりして、物置自体がねじれているのだろう。こんなことではトドックの配達員さんにも迷惑をかけてしまう。
早期にまた元に戻ってくれることを信じるしかない。
そんな冬への決別宣言をする歓びと、開きづらい扉への不安の両方を心に抱えつつ、昼は「菊水」の麺と西山のしょうゆ味スープでラーメンを作って食べた。ローソンの「阿波尾鶏の鶏五目おにぎり」をお供にしたが、ラーメンには白ご飯の方が合うと再認識させられた。それにしても阿波尾鶏とは-徳島の肉用鶏の品種名だそうだが-ふざけた、いや、考え抜かれた名前だ。そしてまた、LAWSON の弁当(おにぎり)を買ったのは私にとって久しぶりだった。
吉松隆(Yoshimatsu,Takashi 1953- 東京)の「ロンド…春ふたたび(Rondo...Spring Come Again)」」。
「プレイアデス舞曲第6集(Pleiades Dances VI)」Op.71(1998)の第7曲
そして、昨日の朝。
新たに15センチくらい、雪が積もっていた。
やれやれ。
私はショートブーツを履いて雪かきをした。これが今シーズン最後の雪かきになりますように、と願いながら。
終わったあと、あの裂けた手袋をゴミ袋に入れた。これでお役御免にしてあげることにしたのだ(まだ使ってたのかって?はい、そうです。新しく買った手袋は、結局今シーズンは労役免除にしてあげたのである)。