この差は『ガラ炊き』にあり?
ふだんは家で食べるときも、たまにラーメン店に行ったときも、私はしょうゆ派でみそラーメンはほとんど食べることはないのだが、先日たまたま買って作ってみた「菊水」の「濃厚味噌」スープの味は、家ラーでここまでのみそラーメンが味わえるのかというほどおいしかった。これなら、みそラーメンを作って食べる頻度も増えてくるかもしれない。
そして、今度は「濃厚醤油」を『お試し』してみた。
家でしょうゆラーメンを作るときの私の定番スープは「西山製麺」の「しょうゆ味」である。製造しているのは小樽の和弘食品。長年にわたり、私は家ラーのしょうゆラーメンを作るときは基本的にこのスープを使っている。むかし風のくどくないしょうゆ味がおいしく、食べ飽きしない。
液体スープと顆粒の調味料、調味油の3つに分かれている。
今回初めて買ってみた「菊水」の「濃厚醤油」も製造しているのは和弘食品。
そして食べてみた。
上の「西山」の「しょうゆ」もじゅうぶんにおいしいのだが-だからこそこれまでずっと買っているのだ-、「濃厚醤油」はそれに加えて複雑な奥深さのようなものを感じる。濃厚といっても油が強いとかいうのではない。味自体はスタンダードで王道を行っている(セコマのスープのようなちょっとしたワイルド感はない)。つまり変な小細工をしているところはない。「西山」のスープよりもコクが強い。「西山のしょうゆ味」に通奏低音が加わったような感じだ(って、自分で言っていることがわかっていない)。原材料の『しょうゆ』と『ガラ炊き醤油』、『オニオン』と『炒め玉ねぎ』なんかの違いが味に反映しているのだろうか?
このスープもおいしい。
西山のスープは私にとって『標準のおいしさ』であり、これからも食べ続けていくだろうが、ときどきは「今日は『濃厚醤油』な気分!」ってことになりそうだ。両方買い置きしておかなければ(あっ、それと「濃厚味噌」も)。なお、1食あたり値段は、私が購入したスーパーでは「濃厚」が「西山」のスープの約1.7倍である(「菊水」には『濃厚』ではないふつうの「醤油」もあることを申し添えておく)。
さて、実際に出来上がったラーメンがこちら。
上が『濃厚醤油』(2月24日)、下が「西山のしょうゆ味」(2月27日)である。麺は両方とも「菊水」。
見た感じから……わかんないな。
コレッリ(コレルリ Arcangelo Corelli 1653-1713 イタリア)のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集Op.5(全12曲。1700刊)から、第12番ニ短調「ラ・フォリア(La follia)」を。
↓ ブロックフレーテ版