ラーメンをラーメン丼で食べるという当たり前の歓び
 わたくしごとで大変恐縮だが、10日ほど前にラーメン丼(どんぶり)を買った。2つ。

 わが家にはラーメンどんぶりが1つしかなかった。2つ揃っていたのだが、けっこう前に1つ割れてしまったのだ。残った1つがこの記事に写真が載っているどんぶりである。
 しかし、1つしかないことと、妻はラーメンを作って食べる習慣があまりないために、このどんぶりは食器棚の下段の置くの他の皿の下にしまわれている。だから、取り出して使うのがちょっと億劫だった。

 そこで、ふだんは苦渋の選択で、そば・うどん用のどんぶりを使ってラーメンを食べることが圧倒的に多かった。それらのどんぶりは食器棚の上の段の手前に置かれているのだ。そのどんぶりにラーメンを盛りつけた姿がこれだ

 先日 michael さんのブログ「Classic音楽,リュート,宇宙」で、ラーメン丼や中華皿などが取り上げられていて、そこに書かれていた「食べるなら出来るだけ合う食器を使いたい」という言葉に感化され、ラーメンどんぶりを買うことにしたのだった。

 最初に「Can★Do」に行ってみたが、やはり百均は百均ってことでラーメンどんぶりらしき丼は無く、次に「DCM」(旧:ホーマック、旧々:石黒ホーマ)へ。
 本当は昔ながらの四角い渦の模様(雷紋)が描かれた『いかにも』ってものが欲しかったのだが、そういうのはなかった。
 そこで買ったのがこれ。1つ767円。商品名は「龍鳳華美濃」。すごい名前だ。

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 このあいだの日曜日(昨日ではなく、もう8日前の日曜日)の昼に、このどんぶりで初めてラーメンを食べた。
 この日の麺は菊水。スープはセイコーマートの PB のスープ(醤油)。

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 前に取り上げたことがあるが、このセコマのラーメンスープを製造しているのは北源という会社。実はこれまで何度か食べているうちに、このスープのかすかながら感じるちょっとワイルドっぽい独特のクセに魅かれつつある。原材料の『チャーシュー煮込みたれ』っていうのが、その魅力の秘密なのかもしれない。

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 『ラーメン専用』どんぶりに盛りつけた姿がこれ。

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 もちろんラーメン自体もおいしいのだが、ラーメンどんぶりで食べることによってそば・うどん用のどんぶりで食べるのとは、気持ちの盛り上がり方が違うと感じた。

 実は先週の木曜日-この日は大荒れの天気だったが、偶然にも在宅勤務日で、JRの運行の乱れに振り回されずに済みラッキーだった-も同じ麺、同じスープで醤油ラーメンを食べた。「らーめん しょう」で味噌ラーメンを食べた翌日で、ここに書いたように(上の写真もそうだが)、私は長ねぎの切り方をみじん切りから「しょう風」に変えた(何切りと言えばいいのだろう?)。この方がネギのおいしさが力強く伝わってくる。

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 そして、やっぱりラーメンはラーメンどんぶりで食べるに越したことはないと、窓の外の吹雪を眺めながら、あらためて思ったのであった。

 スーザ(John Philip Sousa 1854-1932 アメリカ)の行進曲「雷神(The thunderer)」(1889)を。

SousaBernstein