刻々と変わる心
 1月9日が、私にとっては苦痛な-そりゃ家にいた方が楽に決まってる-今年最初の出勤日だった。

 記念すべき初日の昼は、何の弁当にしようか?正月料理に飽きたから、ファミリーマートの「鉄板焼ハンバーグ&グリルチキン弁当」にしようかとも思ったが、やはりコンビニではなく弁菜亭で札幌駅立売商会の駅弁を買うべきであるという結論に、乗っていた通勤列車が厚別駅を発車したあたりで、達した。

 そして、買うなら私が最も数多く買っている、そしてまた札幌駅立売商会の駅弁の中でもロングセラーの「幕の内弁当 いしかり」以外にないだろうという結論に、乗っていた通勤列車が白石駅に到着したころに、達した。

 しかし考えてみれば、バランスよくいろいろなおかずが入っている-そこが魅力なのだが-「幕の内弁当 いしかり」のことをあらためて思い起こすと、赤板蒲鉾、きんぴら牛蒡、煮豆、すき焼き(風の煮物)といったおかずは、自宅でも正月に食べ、いまだにその一部に対しては私も消化試合に参戦させられている状況だし、鮭についてはこの日の朝食で年末に佐藤水産で買った山漬け-これはおいしい-をおかずで食べたことが直近の記憶としてよみがえった。それは、乗っていた通勤列車が苗穂駅を発車したころのことだった。

202401SatouYamaduke

 なので「幕の内弁当 いしかり」はやめて、じゃあ何にしようかとホームからの階段を下りながら考え、あのとき以来となる「北海道周遊おにぎり弁当」にすることに、弁菜亭ワゴンの前に立った瞬間に決めた。

20240109Ekiben1

20240109Ekiben2

20240109Ekiben3

20240109Ekiben4

 この弁当を買うのは2回目だが、今回も前回と同じく「宗谷」の写真の包み紙だった。ちょっぴり、せっかくだから別な特急のが良かったのにと思ったが、この日は『宗谷の日』だったのだろう。

 とてもおいしかったが、和風系のおかずが主体だったので、正月の余韻を払拭ところまではいかなかった。

 ところで、今年はブルックナー(Anton Btruckner 1824-96 オーストリア)の生誕200年にあたる年である。
 今日はそのブルックナーの習作的作品でブルックナーの生前には演奏されることがなかった交響曲ヘ短調WAB.99(1963)を。
 この曲は交響曲第00番と称されることがある。
 習作とはいえ、メロディーも悪くないし響きもたくましくて聴きごたえ十分の曲だと思うのだが……

BrucknerSymF_Inbal