グループ名がベタ過ぎない?
その見たことのない電話番号から SMS(ショートメール)が届いたのは、12月半ばの午前中だった。

「ご無沙汰してます。お元気ですか?」
画面に表示されているこの文を見て、間違いなく何かの勧誘か詐欺のメールに違いないと確信し、全文を確認しないまま削除しようかと思ったが、もしかしてブログのネタに使えそうな笑える勧誘内容かもしれないと思い直し、開いてみた。
すると、この SMS は嘘っぱちメールではなかった。そのまま消して返信しないと失礼にあたるところだった。このメールは私が帯広支社勤務のときの当時の上司、熊尻さんからのものだったのだ。メールの最後に、その名前が書かれていた。
では、その署名の前に何が書かれていたかというと、先日秋吉さんや大嵐さん、橙野(とうの)さんと飲む機会があったが、そのときに MUUSAN さんの話題となって、飲みたいねということになった。だから飲みましょう、というものだった。秋吉さんも大嵐さんも、橙野さんも、ともに同じ時期を帯広支社で過ごした仲間である。
私は「喜んでぇ~」と、がんこ寿司の店員のように答えた。
そのあとの熊尻さんの反応は早かった。
一気に、プランを立て、予約をし、実行に移した。
こうして12月の暮れも押し迫った某日に、香香厨房に-私は過去1度しか行ったことがなかったこの店に、昨年1年間ではこのときと道上さんとのこのとき、そして今回の「帯広2015の会」と3度も利用した-4人が集った(大嵐さん突如体調不良で欠席)。
その前に時間つぶしで立ち寄った紀伊國屋書店には、現在は主に AEON の広告宣伝で活躍中の、いまよりも若かったころの木村愛里さんがぴしっと敬礼していた。
というのも、帯広支社では私が担当する部署ではないところにいて、彼は岸和田さんの担当部署に所属していたからだ。
橙野さんは悪友の日向山さんに、自分もこのブログに出たいと訴えていたそうだが、ふだん接触がないのだから登場のしようがなかったわけだ。
ただ、一度ある飲み会の席で私の前に座っていた橙野さんが赤ワインが入ったグラスを私めがけて倒してしまい、私のズボンの太もものあたりがパープルに染まるという事件があったことは、帯広犯罪史の中でも忘れることができないものだ。
今回話してみてわかったことは、橙野さんは『ホンコンやきそばが好きである』『サンラータンのカップ麺でおいしいものがあったが廃番になって悲しい』『食事をしたあとおなかを壊しやすい』『庭にプルーンを植えたが大きくなりすぎて切った』など、私と共通する点が少なからずあることがわかった。
写真の星顔が秋吉さん、土星が熊尻さん、太陽が橙野さん、ネコちゃんが私である。
楽しい時間はあんかけ焼きそばが残骸になった時点で散会となった。
そして、今回 LINE のグループに加入させられた。いままで私は妻と江別市の2つしか友だち登録していなかったのに、怪しげなグループに加入してしまったのだ。
また、連絡をくれるに違いない。
今後、この会がどうなっていくのか楽しみである。
クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「愉快な仲間(Le drole de corps)」。
第16組曲(Ordre No.16。全7曲)の第5曲である。