そこには葦山課長の姿も
 先日、若園課長に会った。若園さんの顔を見るのは、私が名古屋から大阪に転勤することになった2018年1月末以来だ。やや6年近くぶりということになる。
 若園さんは2年ほど前に A 社の札幌の本社に転勤になったが、コロナが流行っていたということもあったし、もともと仕事柄出張が多い人なので、なかなか会う機会が見いだせないでいた。しかしようやく実現した。
 私が A 社を訪れたのだが、若園課長がいるそのフロアには上原課長や回平さん-このお二人とは3月にお酒を飲む機会があった-や、これまたおよそ4年ぶりに顔を見る葦山課長の姿もあった。今回アポをとっていたのは若園課長と上原課長なので、葦山課長とはほんの立ち話(未満?)。

 30分ほど応接室で思い出話をしたあと、お昼ご飯を食べに行きましょうということで、「よし兵衛」という牛タンのお店に連れて行ってもらった。若園課長お薦めの店だというが、こんなところに牛タンのお店があるとはまったく知らなかった(このビルに入るのは、30年以上前に一度、眼科にかかったとき以来だ)。だから、今日のタイトルで「よし兵衛で」なんて日常的なことのように書いているが、私にとって「よし兵衛」初体験だったのである。

  勝手にプレッシャーを感じそうな造りと思いこむ私
 店内はあまり広くない。
 カウンター席の内側に焼き台があるが、焼いている大将からは店内が見渡せる造り。私たちはそこから一番離れたテーブル席に着いたが、それでも(監視しているわけではもちろんないが)大将からは丸見え。
 これが私一人なら、「噛み切れなくて残したらどう思われるだろう?」「おなかがいっぱいになって残したらどう思われるだろう?」「混んできて相席になったらどうしよう?」などと考えてしまって、瞬時に食欲不振モード、さらには吐き気モードになってしまうと思う。
 しかし、今回は若園課長と上原課長と一緒でそれだけでリラックスできるし、若園課長がご飯を少なめにとオーダーしたので、私もそれに便乗させてもらった。初めて来た店なのでもともとご飯の量がどのくらいなのか知らないが、量が多くて涙が出そうという状況は、これで回避できると予想できた。
 3人とも「牛舌定食」を頼んだのだが、運ばれてきた牛タンはやわらかく、部分入れ歯の私でもまったく問題なし。しかも絶妙な塩加減でとってもおいしい。テールスープも絶妙な味加減。おいしい料理を口にしながらの楽しい会話。充実したひとときだ。店に入ったときによぎったいろいろな不安は杞憂に終わった(そのあとおなかをこわすこともなかった)。

 なお、今回は写真を撮らなかったので、ネットで紹介されているものの中から3点ほどお借りした。

Yoshibee1

Yoshibee2

Yoshibee

 P.M.デイヴィス(Peter Maxwell Davies 1934-2016 イギリス)の「炎の舌(Linguae Ignis)」(2002)を。

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