前言をひるがえしてごめんなさい……
先週の金曜日、MOH 倶楽部の第2回目の飲食を伴うの会合が、札幌駅近くで盛大に開催された。
場所は氷山さんが選んで予約してくれた「大衆酒場 おたる三幸」である。「三幸」といえば、むかしさっぽろテレビ塔の3階に「ニュー三幸」というビアレストランがあって何度か利用したことがあるが、居酒屋の三幸に行ったのは初めて。
この店のいちばんの名物は『かも鍋』だそうで、私より一足先に店に着いていたオディールさんが、すでにこのかも鍋と、あと数品を注文してくれていた。私のような年寄りは席に着くや否や何かを口にしたがるというわがままさを見越しての粋な配慮だ。
かも鍋はおいしかった。おいしくて薬味の大根おろしとわさびを使うのを忘れたくらいだ(カセットコンロの影になっていて気づかなかったのだ)。
他に頼んだ、焼きたてだし巻き玉子も、炙り明太子も、鉄板あんかけ焼きそばも、どれもおいしかった。
オディールさんが頼んで食べていた「社長の好きな豆あじ唐揚げ」と「ゴマカンパチ」もおいしいと言っていた。オディールさんが「チキン南蛮も頼みましょうか?」と言ったが、私は生意気にも「私は昼に食べたからいらない」と言ってしまった。
そう、「3色そぼろ&チキン南蛮弁当」をまた食べたのだった。
でも、やっぱり食べたくなって「チキン南蛮」を頼んだ。
肉がジューシーでとってもおいしかった。弁当のチキン南蛮はふつうの味だったが、三幸のチキン南蛮は幸せを感じさせてくれた。オディールさんの助言に従って最初から頼めばよかったのに、素直になれなくてごめん。
先日風邪をひいていたという氷山さんも完治していたようで、元気でなによりだった。
結局2時間の飲み放題の時間をあっという間に超過してしまい、飲み物を単品で追加オーダー(オディールさんが最初に「2時間にしますか?3時間にしますかと?」と私に聞いたのだが、私は「2時間でじゅうぶんじゃない?」と、これまた誤った判断をしてしまった。重ね重ね、すいません)。
こうして三人は幸せなひとときを過ごしたのだった。
ドビュッシー(Claude-Achille Debussy 1862-1918 フランス)の「夜が幸いであるために(Pour que la nuit soit propice)」。
ピアノ連弾曲「6つの古代碑銘(6つの古代の墓碑銘。6 Epigraphes antiques)」(1914)の第3曲である。
ところで、先週は珍しいことに外でお酒を飲む機会が2度あった。
一つはこの MOH 倶楽部の会食。そしてまた、その3日前には A 社で同期入社だった道上さんと飲んだ。道上さんから「たまに飲まない?」とメールが来たのだ。彼と飲むのは3年半ぶり。懐かしい話に花が咲いた。