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  日米対決!
 前月のマーラーの交響曲第5番という重厚長大なプログラムとは打って変わって、第283回はあまり長くない作品が演目として並んだ。とはいえ、決して軽薄短小な作品ではなく-長く聴き継がれてきている作品に、そのようなものはまず存在しないだろう-それぞれ味のある作品。

 と、偉そうに書いたが、実はこの日のプログラムのうち私が知っていた曲は「弦楽のためのアダージョ」と「エル・サロン・メヒコ」の2曲のみで、他は「お初」。

 私は1曲目の芥川也寸志(Akutagawa,Yasushi 1925-89 東京)の「交響管弦楽のための音楽(交響管絃楽のための音楽。Musica per Orchestra Sinfonica)」(1950)にすっかり魅せられてしまった。
 そのあとのアメリカ産4作品が束になっても、わたし的には、日本の芥川の魅力には及ばなかった(アメリカ作品のなかでは「静かな街」がいちばん良かった)。

 この後、私はいくつもの芥川作品を知ることになるが「交響管弦楽のため音楽」と「交響三章」、「トリプティーク」と「武蔵坊弁慶」が特に好きである。


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