お口の中が小火(ぼや)
 先週の月曜日(仏滅)の朝は、会社近くのファミリーマートに寄って、「新商品だから買ってね」と私にアピールしてきた「菰田欣也シェフ監修 麻辣油淋鶏弁当」を買った(菰田は「こもだ」と読むそうだ。けっこう有名なシェフらしい)。

 このところ担担麺麻婆豆腐を食べて、その辛さに涙した私。そんな私がまたなんで「麻辣」の弁当を買ってしまったのか?『泣き男』になることを目指しているのか?

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 違う!
 実は買うときに「麻辣」を「麻婆」と読み違えてしまったのだ。つまり麻婆豆腐と油淋鶏がおかずの弁当で、麻婆豆腐はほんの少ししか入っておらず、油淋鶏がメイン。だから、仮に麻婆豆腐がそこそこ辛いとしても、ちょっとだから大丈夫だと思ったのだ。

 会社に着きあらためて弁当を見ると、麻婆ではなく麻辣である事実を知ってしまった。おまけに、ご丁寧にも「辛みの苦手な方はご注意ください」と書いてある。凹んだ。昼食の時間が来るのが怖くなってきた。でも、もうこうなったらご忠告に従って「注意して」食べるしかないだろう。さすが、本日仏滅凶日だ。

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 そしてまた、じゃあ私が麻婆豆腐がちょっぴり入っていると思った、麻婆豆腐の色がしている右手前の料理は何なのか。シールを見て、それが「春雨にら人参炒め」であることがわかった。しかもこれもまた「辛口」。やれやれ……
 
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 昼になり、まずはおっかなびっくり、鶏肉の上に降りかかっている紅色の粒を一粒口に入れてみた。

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 その瞬間、ウ~ウ~ウ~ウ~ウ~ッ!消防車のサイレンの幻聴がした。
 たったあれだけでひどい辛さだ。舌が痺れた。
 そのあとはなるべく紅色顆粒を箸でこそぎ落として、避けながら鶏肉を食べた。

 しかし幸い、サイレンが聞こえたような気がしたとき以外は、涙目になることも舌が痛くなることもなく、でもあまり幸福な気持ちになれないまま弁当を食べ終えた。

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  あの人がカレーの審査員に
 次の日の火曜日は在宅勤務。しかも大安だ(関係ないけど)。

 昼は「菊水」の麺と「西山製麺」のスープでしょうゆラーメン。

 メンマやチャーシューは買っていなかったし、ゆで卵を作るのも面倒だったので、ほぼ「かけラーメン」。申し訳程度にワカメを入れた。

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 この日の夜、テレビ朝日の「出川一茂ホラン☆フシギの会」を観ていたら、手作りカレー対決というのをやっていて、その審査員の一人として菰田欣也が出ていた。やっぱり、かなり有名な人だということがわかった。

 麻辣、いや、マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第6番イ短調悲劇的(Tragische)」(1903-05/改訂'06)を、今日はサロネンの指揮で。

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