ウイルスセキュリティソフトに振り回された夜
 おとといの夜。
 仕事から家に帰って来てパソコンを起ち上げると(←もうこういう表現はしない時代になってしまっているのだろうか?)、画面の右下に見たことのないメッセージが表示された。
 インストールしているソースネクストのウイルスソフト「スーパーセキュリティ」をアップデートしますか?という内容だった。

 長年スーパーセキュリティを使っているが、こんなメッセージが現われたことがある記憶がない。でも、何気なく「はい」をクリックした。
 クリックしたあと「進行状況」ってところをクリックすると、すでに80数%になっていて、そのすぐあとに完了。再起動してくださいというので再起動したら、ほれ、皆さんもきっと何度も目にしたことがある画面に。

20231115PC

 ところが、これがいつまでたっても終わらない。
 早くハイボールが飲みたいのに……

 ずっと待ったがこれは無限ループに陥っているに違いないと、禁断の電源ボタン長押しの強制終了をしてしまった。

 再びパソコンを起動。
 幸いにして、何のエラーも脅迫メッセージも出ずにふつうどおりのデスクトップの画面に。
 でも気持ち悪いので、システムの復元を試みることにした。
 アップデートをする直前らしき時刻の復元ポイントがあったので復元を実行。

 しかし、しばらくすると「復元できません」のメッセージ。それによるとウイルスセキュリティソフトが邪魔している可能性があるという。
 やれやれ、今夜はウイルスセキュリティソフトに振り回されるわいと思いながら、ソフトを停止して、もう一度復元作業を実行。

 ところがやっぱり同じメッセージが出て、復元作業は頓挫。いったんセキュリティソフトをアンインストールして再試行しようかとも思ったが「めんどうくさい」という重要な理由からやめることに。

 ということでで、復元をあきらめることにした(その後、あらためて Windows の設定からシステムの復元の画面に行ってみると、こんどは『システムの復元前に戻す』という項目が表示され、その時刻はまさに頓挫した時刻だったが、もうこれ以上余計なことをして自らを追い込むのはやめようと、見て見ぬふりをした)。
 まあ、気持ちはかなりスッキリしないが、いまこのように問題なく使えているので、あれはなかったことにしようと気持ちを切り替えた。

 それからというもの、私の頭の中で、エルガー(Edward Elgar 1857-1934 イギリス)のエニグマ変奏曲Op.36(1898-99)がしょっちゅう響きわたっている。

 この曲、自分が思っている以上に、私は好きなのかもしれない。

EigarEnigmaSinopoli