ワタシハオボエテイナイ
私は「江別いきいき未来スタディ」に応募してみるということを、以前このブログで書いた。
その後、私の参加を認められる通知と問診票などが届いた。
その少しあとのことだったと思うが、10月26日付の北海道新聞(地域面)にこのような記事が載った。
定員まで30人を切ったと書かれている。
危なかった。もう少し申し込みが遅かったら、私は参加できなかったかもしれない。
実は私よりもあとに妻も申し込んだのだが、いまのところ連絡が来ていない。入れなかった可能性が高い(ダメだった場合はファックスで連絡が来るはずだが、わが家にはファックスがない)。
で、私はといえば、先日この検査(調査)を終えてきた。
そのなかの認知機能検査は、なかなか手に汗握るものだった(しかも、血圧・脈拍測定のすぐあとの出だしでこの洗礼を浴びたのだ)。
たとえばこんな感じだ。
検査員が「りんご あお ねこ くるま ぼうし」と言い、「あとからまたいまの言葉をききますので覚えておいてください」と言う。
続いて「私がこれから言うことを繰り返して言ってください。『私は前に聞いたことをよく覚えている』」というような文章を話す。私は「私は前に聞いたことをよく覚えている」と反復する。
さらに図形を書いたり、計算をしたり、いろんなことをする。頭の中で「りんご あお ねこ くるま ぼうし」を忘れないように頑張るのだが、それでは続くこれらの他の検査に集中できなくなる。
そして最後の方で「では最初に言った5つの言葉を言ってください」と聞かれるのだが、「えっ?……」ってもの。窓の外に目をやっても、ヒントになるようなものはない。カラスが飛んでいるのが見える。カラス……いや、カラスはなかったな。
忘却……
あぁ、悔しいし情けない……
まあ、「最初に5つの言葉なんて言いましたっけ?」とならないだけ、認知症ではないと言えなくもないような気がしないでもないが。
1年後の検査のことを考えると、いまから緊張する。
吉松隆(Yoshimatsu,Takashi 1953- 東京)の「プレイアデス舞曲(Pleiades Dances)」第4集Op.50(1992)から第1曲「前奏曲の記憶(Memory of Prelude)を。