むかしはこんな形だったんです
もう1年近く前のことなのだが、私はつい先日知ったので、新たな出来事として取り扱わせていただく。
道新デジタルに載っていた記事。
記事というか、お知らせ。
お知らせというか、お知らせに対する反響の報告。
そうか、今の若者は知らないのか……
実物がどんなものか知りたければ、ネットで『黒電話』で画像検索するべし。
黒光りした不思議な形の物体を目にすることができるだろう。
50年前の今日、1973年10月25日に、私は「田園」を初めて『クラシック音楽』として耳にした。
この日はカラヤン/ベルリン・フィル来日公演の初日(NHKホール)。
その演奏会は、18:55から「ベルリン・フィル演奏会」として NHK-FM で生放送され、私は聴くと同時にエアチェックした。
プログラムはベートーヴェンの交響曲第6番「田園」と交響曲第5番「運命」。それに先立ち日本と西ドイツの国歌が演奏された。
「田園」の冒頭のメロディー(掲載したスコアは全音楽譜出版社のもの)が耳に飛び込んでくると、「この曲、ベートーヴェンの交響曲だったのか!」と、どっかこっかで耳にすることのあったメロディーが、クラシック音楽でありベートーヴェンの曲であるということに、クラシック音楽というジャンルのとてつもない奥の深さみたいなものを感じたのだった。
今日はモントゥーの演奏で。
そしてまた、当時の家にあった電話は黒電話だったのは言うまでもない。
でも、いまだって「でんわ」と入力して変換すると、☎のマークは出てくる。環境依存文字扱いだけど。