人ごみをかき分けて向かうと……
先々週と先週は、職場での昼食はファミリーマートの弁当を4連続で食べたのだが、先週の〆となる金曜日の昼食は札幌駅立売商会(弁菜亭)の「幕の内 いしかり」にした。原点回帰、カンバック・サーモンのようなものだ。
札幌駅に列車が到着し、ホームからコンコースへと階段を下り、この日はなんとなく改札内の店に足が向いた。東西に行きかう人の群れを横切り北へ向かうと、この日、店にいたのはあのおじさん「弁菜亭氏」(仮称)だった。
私を見ると、その眼の様子から弁菜亭氏は私のことを覚えているように思えた。
私「いしかりをください」
氏「いつもありがとうございます」
ってことは、どのお客さんにも言っている可能性も、あるいは私のように明らかに旅行客ではない人にはリピートしてもらう期待を込めて言うように心がけている可能性も否定できないものの、やっぱり私のことを弁菜亭ファンであると認めてくれているように思える。
いつも非常に多くの人を相手にしているのに、なんとなくでも自分のことを覚えていてくれて、このようにほんわかとしたつながりみたいなものが感じることができて、殺伐とした駅コンコースの中に温かさを感じた。うれしいことだ。ドヴォルザークの気持ちがちょっぴりわかる。いや、友達ではなくて、あくまで店員さんとお客の関係ではあるんだけど。
氏「900え、いや、1050円です」
まだ、値上げ後の価格になじんでいないようだ。
支払うと、弁菜亭氏は「またよろしくお願いします」と言った。
はい、またお世話にならせていただきます。
この日の「いしかり」は、たまたま偶然なのか、それともコスト削減の仕様変更なのかわからないが、ふき煮が2個しか入っていなかった。このあいだまではこうだったのに……
また次回買ったときには、要チェックポイントだ。
その翌日の土曜日の昼は、その昼から私 X しちゃったけど、菊水の麺、西山のスープ、マルちゃんのメンマ&チャーシューと各社を勢ぞろいさせてラーメンを作った。
ラーメンはいつ食べてもおいしい。が、糖質スパイクを予防するために、ワカメも入れてワカメを最初に食べた。ワカメは理研のものだった。
クセナキス(Iannis Xenakis 1922-2001 ギリシア→フランス)の「ヘルマ-ピアノのための記号的音楽(Herma - Musique symbolique pour piano)」(1960-62)。
曲名は「つながり」といった意味。