そのときそのときの出来事の記憶がよみがえる
私が大学を卒業して就職し、最初に配属となった課では、取扱商品の販売促進業務も行なっていた。そのため、広告代理店と折衝する機会も多かった。
そんなときにたまたま見つけたのが、ホイチョイ・プロダクションズの「気まぐれコンセプト」という4コマ漫画の本だった(小学館)。買った店は今はなき、ルーブルなにわだった。
この漫画はビックコミックスピリッツに連載されているもので、それが単行本化されたものだった(1984年)。広告業界を題材にしており、専門用語の解説もあり私は教科書として重宝した。
その本を誰かに貸したのだが、返って来ずそれっきりに。
連載開始から2015年までの35年間のベストセレクション版である「気まぐれコンセプト完全版 35年分」が2016年に発刊となり、さらに2020年に電子書籍版も発売されていたことを今年の7月にたまたま知り、8月の初めに電子書籍版を購入。ただ、完全版といっても全作品を収録しているのではなく、ベストセレクション。それでもかなりのボリュームで先日ようやく読み終えた(ずっと連載が続いていたということにも驚いた)。

そのときそのときの流行や時事ネタなどが盛り込まれていて、こんなこともあったなぁ、あんなものが流行ったなぁと、たいへん懐かしく、そしてとてもおもしろかった。
1981年から2015年までの35年間の『歴史』や『文化』に興味がある人は、けっこう楽しめるのではないだろうか?
ただスマホで読むと文字が小さくて、老眼がさらに進んだ私にはけっこうしんどかった。
最初にこの本の単行本を買ったときは、まだ20代半ばで老眼のだったのに……
私のあとにもお客さんが2人
時事ネタといえば、先週の金曜日の朝のこと。
札幌駅西改札前の弁菜亭ワゴンに向かうと、二人連れの先客が。外国人のカップル。おそらくは夫婦だ。二人は悩みながらも「幕の内 いしかり」と「知床とりめし」を買った。
その間待っていた私は、2人が買い物を終えたあと、続いて「幕の内 いしかり」を買った。
私の後ろにはすでに2人のお客さんが並んでいた。
お客さんが増えてきて何よりだ。
9時過ぎから札幌は暴風雨となった。
朝のうちに昼食を調達しておいて良かったと思った。
あれ?あんまり時事ネタじゃないな……
で、今日のタイトルの答え。
ブリテン(Benjamin Britten 1913-76 イギリス)の「気まぐれ(Fancie)」(1961)。
ピアノ伴奏の斉唱の曲である。