なぜ最後まで書かない?
まったくもって、このように日本語が乱れていることに、日本人である私は深く憂慮している。
『一瞬で終わる安全認』ってなんだ?ニンニキニキニキの「ゴー・ウェスト」か?
『ゾンカード』ってなんだ?孫さんのカードか?
何が『この機会に』だか……
こっちのメールだってそうだ。
『注文を出荷できませ』だって?なぜ最後まで書かない?どうして『できません』言い切らない?
そもそも『注文』は出荷するものではない。出荷できたりできなかったりするのは『注文した商品』だ。
とここで、私は気づいた。
セゾンとアマゾンからの、全然異なる会社からのこの2つのメールの送信元アドレスに共通点があることを。
画面の『To』のあとにあるのは、私のメールアドレスだが、その@の前のオレンジで隠している部分の文字列が、発信者(From)の@の前の文字列の一部と一致するのである。つまり、私のメアドの@前が送信者のアドレスに引用されているのだ。
送信者の@以下は、セゾンからのものも amazon からのものも同じ『amazon.co.jp』。
異なるのは最初の赤のアンダーラインを引いたところだけ。
他からの迷惑メールも調べてみると、同じように赤のアンダーライン部分だけが異なる送信者から、『Apple ID の安全性確認のお願』(←『い』まで書け!)や『三井住友銀行の口座以上についてのお知らせ』(←これは字足らずではなかった)からも迷惑メールが送られてきていた。
ドメイン(@以下)が共通しているので、迷惑メールフィルターで「ドメインが『amazon.co.jp』を受信しない」という設定をして、こいつらを一度に拒否できるようにはできたが、調べてみるとどうやら『amazon.co.jp 』のドメインは本物の amazon が使っているドメインでもあるらしい。
私自身は(本物の)amazon を利用しなくなって久しいので、本物からのメールが拒否されても特に問題は生じないが、世の中にとってはなかなか厄介なことである。
クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「アマゾン(L'Amazone)」。
1717刊の7曲からなる第10組曲(Ordre No.10)の第6曲である。