進捗状況50%で疲れ果て……
 枯れたプルーンの木を電動ノコでとても大変な思いをして切ったことをここで報告したが、作業はそれで終わりではない。江別市では径が10cm以上の木はゴミとしては収集してくれないので、この原木を斧で割って(まき)状にしなければならないのである。

 先日の在宅勤務の日に-この日の業務は薪割りをすることと、上司の許可を得ずに自分で勝手に判断したのだが-その作業に命がけで取り組むことにした。
 というのも、翌日が『燃やせないゴミ』の収集日だったからだ。

 自宅にある斧はまったくもって鋭く重量があるタイプ、ではない。試しに原木めがけて打ち下ろしたがびくともしなかった。そりゃそうだろう。写真をみてわかるように、木の太さと斧の大きさの格が違いすぎる(それにしても、キャンプブームのおかげで薪割りのやり方の YouTube 動画がたくさんあることを今回初めて知った)。
 ということで、斧を(くさび)として使い、それを木槌で打つことにした。

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 これで下まで亀裂が入り、パカリと割れてくれるといいのだが、そういうラッキーなケースは少なく、特に節がある場所なんかは亀裂が曲がり、割るのに非常に難義した。

 この日は暑くて、最初の原木に取りかかっているうちにすでに汗がだらだら。また、軍手を履いて作業したのだが、右手人指し指の根元に早くも水泡ができてしまった。

 汗を拭き、水を飲み、水泡にばんそうこうを貼り、手袋を革手袋に替えて、作業続行。

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 4つ割りにしたら大丈夫かと思ったが、それではまだ太すぎるものもあるので、さらに縦に割る。
 約40cmの原木をこのようにゴミに出せる状態にするのに30分以上かかった。

 この原木が4本あるのだが、もう1本、つまり2本目を割った時点で、この日はギブアップ(2本目は節が多く、作業45分ほどかかった)。
 在宅勤務しているのに、なぜか庭で熱中症で倒れていたなんてことになったら、会社から罰せられるから。そして、私の腕ももう脱力状態に陥り、これ以上の作業は無理だった。

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 出来上がった『薪』は30リットルのゴミ袋に入れた(2本入りきらなかった)。
 翌日ゴミに出し、夕方帰宅すると無事その袋は無くなっていた。努力の甲斐あって「10cm以内で合格です」と認められたわけである。

  残りの作業は雨で順延
 残りの2本は土曜日に割るつもりだったが、朝からずっと雨。
 作業できなかったが、湿った原木が乾くまで当分の間薪割りはできないだろう。
 まっ、次の『燃やせないゴミ』も2週間後なわけだから、急ぐ必要はないといえばないんだけど……(←嫌なことは早く済ませておきたいタイプ)。

 それにしても、こういう作業をしてふと思ったのだけど、「(まさかり)かついだ金太郎」って、けっこう怖い存在だ(斧よりも鉞のほうが刃先の幅が広い)。

 ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の「いや、太鼓を打つのだ(No, the Drum was Beating)」。
 歌曲「マリーナ・ツヴェターエワによる6つの歌(6 poems of Marina Tsvetaeva)」Op.143(1973)の第4曲である。
Shostako14