旅行3日目-この日が最終日-は、あいにくの雨。
朝、起きてメガネをかけようとしたら、レンズに傷がついていた。
どこで、いつ、傷ついたのか、まったく心当たりがない。心当たりがないが、悔しい。
傷の場所が視野の中心からずれているのが不幸中の幸いだ。
有楽町に向かう。
ルミネやマルイ、交通会館で買い物をし、昼は去年の旅行時には断念した帝国劇場の地下の「きくかわ 日比谷店」へ。
「きくかわ」のうな重を食べるのは何年ぶりだろう?
いたしかたのないことだが、値段は上がり、うなぎの大きさも小さくなってしまった。
でも何年かぶりで口にしても、とってもとってもおいしかった。
私はおなかをこわしてはいけないと思い、ごはんを3分の1ほど残して、お重のふたをもとに戻した。
その直後である。
as soon as ってやつだ。
おなかがちょっと痛くなった。切羽詰まった状況ではなかったものの、このあとモノレールに乗るのだ。そこでおなか急降下は絶対に避けなければならない。
まだ食べている妻には無言で私は席を立ち、店を出てトイレに行った。
幸い2つある個室のうち、1つはあいていた。
やや下痢気味だった。
いったいどうしてこうなるのだろう?
もよおしてもすぐにトイレに自由に行けなくなるかもという不安がストレスとなって、このようなことになるのだろうか?今回のように、おなかをこわさないようにご飯を残すという決断をしたのに、そういうことを考えることによって、逆に自ら悪い状況を引き起こしてしまっているのだろうか?(うな重で言うなら、このときは全然平気だった。とても良い時間を過ごした。不安がよぎる環境下になかったからだろう)。
どうせ下るんなら、ごはんを全部食べりゃあよかった。
そのあとは粗相なく、浜松町でモノレールに乗り換え羽田空港へ(京急ではなくモノレールを利用するのも久しぶりだが、あんなにせまっ苦しかったっけ?)。
空港の「空弁工房」で夕食用の空弁を購入。
妻は「羽田大谷の若炊あさり弁当」、私は佐藤水産の石狩鮨、ではなく、「IBUKI 監修のからあげ弁当」。
表示を見ると、単なる唐揚げではなく、竜田唐揚げとなっている。違いはよくわからないが……
IBUKI という店のことは知らないが、くどくない上品な味わいのおいしい唐揚げだった。
余談だが、私の妻は大谷政吉商店の佃煮の「くるみしらす」のファンである。
それにしても、月曜日だというのに羽田空港は人がたくさん。
1年前とはえらい違いだ。
帰りのAIRDO 機のなかでも私のおなかは暴挙にでることなくおとなしかった。
そして無事に帰宅した。
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の歌劇「コシ・ファン・トゥッテ(女はみんなこうしたもの),または恋人たちの学校(Cosi fan tutte, ossia La scuola degli amanti)」K.588(1789-90)から、第1幕で士官フェルランドが歌うアリア「恋人のやさしい息吹は(Un'aura amorosa)」。