列車とホームの隙間にご注意を
 旅行2日目は、朝の早い電車で日光に向かった。
 東武鉄道を利用するのは、この路線に限らず、私はおそらく初めて。
 子供のころ、乗り物図鑑で「けごん」の写真を目にしていかついなぁと思ったことを思い出す。でも、いまの車両はすっかり別なデザインになっていた。

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 特急「リバティけごん」が3両編成と短いことに驚いた。3両の特急は日本では「オホーツク」くらいかと思っていたので(特急「大雪」も3両だけど)。

 ところで、電車に乗っている途中に、急におなかが痛くなった。朝、何か食べるとおなかを壊すかもしれないと用心して野菜ジュースだけ飲んだのが逆に災いしたようだ。
 トイレに行くと、水のような下痢。これから滝を見に行くというのに、やれやれ……
 ただし、この一回だけで、その後は異常なし(助かったぁ~)。
 そういえば、前に妻と一緒に朝早くの近鉄電車に乗って伊勢に行ったときも、名古屋駅で買った駅弁を食べたあとおなかを壊したことがあった。まったくもって、自分のおなかが情けなくなる。

 東武日光駅に着くと、駅前からバスに乗車(わずかな乗り換え時間の間にトイレに行ったのは言うまでもない)。上に書いたように、向かうのは華厳の滝。

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 この橋は、途中に車窓から見えた神橋(しんきょう)

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 華厳の滝を見て、またバスに乗って日光駅の方向へ戻る。
 それにしても「いろは坂」を下るバスの運転手さんの運転テクには感心してしまった。
 目指すは東照宮をはじめとする「日光山内」。

  お待たせしません
 「西参道入口」バス停で降り、混み始める前にと、11時過ぎに早めの昼食。
 ガイドブックにも載っていた東照宮のすぐ近くにある明治時代創業という「御土産 御食事 きしの」。おみやげ店の奥が食堂になっている。湯波(湯葉ではなく)の料理がウリ。

 妻たちは「湯波定食」。私は「湯波ざるそば」を頼む。

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 湯波料理はおいしかった。
 が、ざるそばは麺が軟らかかった。というか、のびていた。

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 でも、そりゃそうだろう。
 あらかじめ麺を茹でておかなきゃ客はさばけない。
 次々とやって来る客にすぐにそばを出すのがこういう場所ではいちばんのサービスだ。注文が入ってからそばを茹ではじめたりなんかしていたらたいへんなことになる。定食の方もすぐに出てきた。

 そしてなにより、このそばを食べた後も私のおなかはゴロゴロせずにふつうの状態を保ってくれたことに幸せを感じた。

 ところで日光といえば、伊福部昭が音楽の仕事に専念しようと決心し、1946年に札幌から転居した場所である。そのことを思い出したのは、旅行から帰って来てからだけど……

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「交響譚詩(BALLATA SINFONICA )」(1943)。

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