ビルの名前がそのまま店名に
紀伊國屋書店が入っている ビルよりもさらに西の方、JRインの隣に、双子のようにビルが並んで建っている。北海道通信ビルと第2北海道通信ビルで、通の人は「道通ビル」「第2道通ビル」と呼んでいるらしい。いや、通じゃなくてもそういう風に呼ばれることが多いようだ。そのビルの中にあるヘアーサロンの名前も、ずばり「道通」なくらいなんだから。
いや、ヘアーサロンにとどまらない。雀荘だって「麻雀クラブ 道通」なのだ。
実は、2020年の1月後半から新型コロナ禍が日本を襲い拡大していったもののいったん拡大がおさまりかけたので7月に凸川さんと氷山さん誘っていただきお酒を飲んだのが、第2道通ビルの地下の居酒屋で、そのときも3人で、なんだかレトロというかおもしろそうな店が多いね、と話したのだった。
それからというもの、近くを通ったときには用もないのにビルに足を踏み入れたりしている(1Fフロアのみだが)。
壁は絵画だらけ
このビル、なぜか共用部や廊下にやたらと大きな絵が飾ってある。
こんな怖い絵も飾ってある。このビルに勤めていて夜遅くに帰るはめになったら、けっこう不気味だろうなと同情してしまう。
これらの絵はときどき少しずつ別な絵に架け替えられているようだ。
第2道通ビルの廊下には何カ月前にはなかった(別な絵だったはずだ)絵が飾られていた。
このどこか不思議な感じがする絵、私は好きだ。
大竹克幸という画家の「La Nuit」という作品だそうだ。
ラヴェル(Maurice Ravel 1875-1937 フランス)の「夜のガスパール(Gaspard de la nuit)」(1908)を。
「オンディーヌ(水の精)」「絞首台」「スカルボ」の3曲からなるピアノ曲である。