老朽化による安全面での問題や莫大な維持費用がかかるということで1月23日から解体工事が始まった北海道百年記念塔。1970年に建てられたこの記念塔は2024年5月までに撤去される予定だ。
氷山さんが千歳線を使って札幌に向かっていて、まもなく新札幌駅に着くというところで右手に車窓から百年記念塔が見えると「ああ、札幌に帰って来たなと思う」と言っていたが、私も特に江別に住むようになってからは札幌への通勤で車窓からいつも目にしていたので、これが消え去ったあとの感覚が想像できない。なお、「札幌に着いたなぁ」という感覚について氷山さんと違うのは、むかしむかしのことではあるが、私の場合は札幌駅に着く直前に日通のビルの上にあった球状の看板を目にしたときだった。
先週の仕事帰りに、ぼんやりと電車の窓から外を眺めていたら、百年記念塔の横に塔よりも高いクレーンが設置されているのが見えた。いつからそれがあるかわからないが、最近のことだろう。
そしてその翌日の朝にいつも乗る便でやってきた車両は幸いにも721系で車窓から写真を撮りやすいので(ロングシートではなくクロスシートだから。上の写真は今回撮ったものではない)、通勤客で混んでいる車両でちょっと恥ずかしいというか変な人に思われたかもしれないが、そのクレーンの写真を大麻-森林公園駅間と森林公園駅出発直後に撮った。なお、画像がボァンとしているのは窓の透明度が低いせいだ。
それにしても、100メートルの塔よりも高いクレーンをさりげなくあっという間にいとも簡単に(ではないかもしれないが)組み立ててしまうのってすごい。
塔の下に座ったのは私
百年記念塔がある野幌森林公園のパンフレットをとってあったので、ここに載せておく。
おそらく1980年ごろに発行されたものだと思う。
大学でのサークル活動で Kbys 君たちと私は野草の写真を撮りに野幌森林公園にずいぶんと入った。
桂コースとか大沢コースなど、あらためて地図を見るととても懐かしく感じる。
この写真は1982年の4月の末に撮ったもの。咲き始めたミズバショウとザゼンソウの観察&撮影をしに行ったときのもの。
あのころみんな若かった(当たり前だけど)。
デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-74 フランドル)の3声のバラード「美しい人は塔の下にすわり(La belle se siet au pie de la tour)」。
↓ 廃盤