少し前に妻がブックオフで印度カリー子の「ひとりぶんのスパイスカレー」(山と渓谷社)を買って来た。
私はスパイシーなカレーは苦手で、カレーを作るときはルーは原則的にハウスのバーモントカレーを使っている。
しかし、なぜか以前ほどおいしく感じなくなってきている自分がいることに気づいた。
それに控えめに作ったつもりでも多くできてしまい、そのせいで何食かにわたってカレー連続摂取することは、以前にもましてきつくなってきた。
そんなときにこの本がわが家にやってきた。
タマネギ、トマト、ショウガ、ニンニクとターメリックパウダー、クミンパウダー、コリアンダーパウダー(カリー子さん曰く『タクコ』)で、2食分のグレイビー(ルーのようなもの)を作るレシピが書かれている。出来上がった半量のグレイビーで1食分のカレーを作ることができる。これなら夜はカレー、翌朝もカレー、その日の夜にもまだ冷蔵庫の中にはカレーが、なんて悲しいプレッシャーを感じなくて済む。
で、私は3つのパウダーと、これだけでは辛みがないというので、一味唐辛子を買って来た(家には七味唐辛子しかなかったので)。
まず、ニンニク1かけ、ショウガ1かけ、タマネギ1個、トマト1個を炒め、さらにターメリックパウダーとコリアンダーパウダー、クミンパウダー、塩をそれぞれ小さじ1を入れてでグレイビーを作った。これで2食分である(ここに書いてあるように4食にもできる)。
今回は鶏肉を使い、ベースが水のトマトチキンカレーを2食分作った。ベースを、水だけではなく水とココナッツミルクにするとココナッツチキンカレーに、水ではなく牛乳と粉末にしたカシューナッツを使うとチキンマサラに、水とバターとクリームを使えばバターチキンになるそうだ。
軽く炒めたチキンにグレイビーを入れて、炒める。
水を入れて弱火で7分煮込む。
できあがったカレーは、変なスパイシーな刺激がない、やさしい味。
これだけでは辛みがないというが、ショウガの辛みがけっこうあって、今回はコショウや一味唐辛子を入れずに食べた。
油もあまり使っていないので、くどさもない。スパイシーなカレールーで作ったカレーを食べたあとの胃のもたれとか、下手したら胃が痛むというなこととはまったく無縁。
このカレー、くせになりそう。
もう市販のルーを買うことはないかもしれない。
パーセル(Henry Purcell 1659頃-95 イギリス)の「セベル(トランペットの調べ)」(The Cebell(Trumpet tune))。
未完のセミ・オペラ「インドの女王(The Indian Queen)」Z.630(1695初演)のなかの主要曲の1つ。
オペラはパーセルの死後、弟のダニエルが完成した。
↓ 廃盤