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3つすべてが初ナマだった夜
解説にも書いているように、この日は札響が初めてプロコフィエフの交響曲第5番を取り上げた。
すばらしい曲のすばらしい演奏で、すっかりエキサイトしてしまった私。
また、中学生のときに初めて聴き、以来、ずっと好きなR.シュトラウスのホルン協奏曲第2番も生で聴けたこともうれしかった。
ところで、この日のプロコフィエフでは、曲の最後の最後でほかの演奏(録音)では鳴っているのを聴いたことがないティンパニの一打があった。最後の小節の1拍目で、もちろんスコアにも音符はない(赤い矢印の箇所。なお掲載したスコアは音楽之友社のもの)。当時のティンパニ奏者の吉田さんのミスでは、おそらくなく(ここではミスだと書いてしまっているが)、指揮の岩城宏之が叩くように指示したのではないかと思っている。
プロコフィエフ(Sergei Prokofiev 1891-1953 ソヴィエト)の交響曲第5番変ロ長調Op.100(1944)をカラヤン/BPOの演奏で。
私はカラヤンが指揮した演奏にあまり心動かされることはないのだが、プロコフィエフの第5番については、FMで放送されたライヴ音源も含め、カラヤンのものがいちばんしっくりくる。