最近になって、村上春樹の小説の文庫本を読み返していると書いたが、「TVピープル」に続き読んだのは「螢・納屋を焼く・その他の短編小説」。巻末のページに自分が鉛筆で書いた『2006.7.1』の文字が。購入日だ。
「TVピープル」の中に収められている小説も、どれも奇妙だ。奇妙だがおもしろい。いちばん不思議なのはあいかわらず「眠り」だったが、この終わり方はどうとらえればよいのだろう?わからない。
「螢・納屋を焼く・その他の短篇小説」は、たぶんもう何度も読んでいる。この本に収められている「めくらやなぎと眠る女」が好きなのだ。ここに出てくる耳が悪い『いとこ』がけなげで私の心になんとも言えない感情をもたらす。
「踊る小人」も好きだ。
今回(たぶん初めて)気づいたのだが、これは『おかしいこと』ではないのだろうか?
耳と鼻と頭と胴と足と尻尾に分断したら、本物は1/5じゃなくて1/6になるんじゃないだろうか?
それとも、これも何かの『からくり』が隠されているのだろうか?
ネットで探してみたが、この点について指摘している記事などを見つけることはできなかった。
なお、今日は本館の記事も更新したことを、ここで唐突に申し上げておく。