いまだにキハ82系の呪縛から逃れられない私
定年退職後、いまの会社に再就職してからは出張することはほぼなくなったが-というのも、出張するような仕事をしていないからだ-真冬前の珍事というか、今月は3度出張する機会があった。
1回目は帯広。そのときは『幻の鳥精肉串事件』が起こってしまった。
その次、第2回目は苫小牧からフェリーに乗って大洗、さらに水戸へ行くというもの。
私のほか上司や同僚、さらにはアルフレッド氏にオーダ・マンボ氏も一緒という、豪華メンバーの船旅である(厳密には豪華なメンバーは私だけだということに、異論はあるまい)。
しかもフェリーの出航は18:45なのだが、苫小牧港でも用事があるため昼前には港に行った。
苫小牧までは特急「北斗」に乗車。
自由席はきっと混んでいるに違いないと思ったが、全然余裕のよっちゃんの空き具合。
まだまだコロナ禍の影響を大きく引きずっているってことだろうか?
私にとっては「おおぞら」や「北斗」はキハ82系の思い出がひどく強く残っているので、ホワイトボディの261系の「おおぞら」や「北斗」に乗っていると、なんだか「おしゃれ」って感じてしまう。
苫小牧駅に降り立つなんて何年ぶりだろう(今年の7月の出張は車で行った)。
そうだ、苫小牧駅に来たからには、昼食のために駅弁の「サーモン寿司」を買って行こう。
そう思いついた私だが、改札を出てざっと見渡した感じではそれらしき売り場を発見できず。手ぶらのまま苫小牧西港のフェリーターミナルへ。
昼になり、じゃあ昼食はターミナル2階にあるレストランで食べようかと、われわれ一行は向かったが、メニューを見て、カレーとかカツとかオムライスとかは今日の私には重すぎるし、食べたあと(仮に少し残したとしても)食べ過ぎでおなかを壊す恐れが高いと判断し、同じフロアにある売店でおにぎりか何かを買うことにした(結果的に、他の人たちもそうした)。
売店はセコマではないがセコマ系のようで、セコマの惣菜(おにぎりやパスタなど)も置いてあったが、なんと「サーモン寿司」も1つだけだが置いてあった。
私は他の人に遠慮することなく、その1つだけの「サーモン寿司」をゲットした。
一口、口に入れると……うわっ、冷た、、、
そう、冷蔵ケースに置かれていたのでギンギンに冷えている。
これじゃおなかを冷やしてしまう。それ以前に、味がよくわからない。
ってことで、レジ横のレンジで30秒ほど温めると、本来のおいしさが(生寿司などでも冷え切ったときは1パックなら30秒ほどレンジアップするとちょうどよい温かさになる。30秒ほどならネタが煮えてしまうということはない)。
こうして、思わぬところで食べることができた5年ぶりの「サーモン寿司」に舌鼓を打ったのだった。
アルベニス(Isaac Albeniz 1860-1909 スペイン)の「港(El puerto)」。
ピアノ曲「イベリア(Iberia)」(1905-09。全4集12曲)の第2曲。
今日は管弦楽による組曲版をご紹介しておく。
そして、この出張の話は続く。